現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > オワコン化した世界のモーターショーが身の丈にあった提案で復活しつつある! いまのモーターショーの役割とは?

ここから本文です

オワコン化した世界のモーターショーが身の丈にあった提案で復活しつつある! いまのモーターショーの役割とは?

掲載 3
オワコン化した世界のモーターショーが身の丈にあった提案で復活しつつある! いまのモーターショーの役割とは?

多くのフランスメーカーが出展

フランスでパリモーターショー(一般公開2024年10月14~20日、於:ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場)が開催された。パリモーターショーといえば、前回の2022年開催ではいわゆる「オワコン」と称されるような厳しい状況だった。

「A390_β」はアルピーヌファン納得の4枚ドアのA110! 見事すぎる外観デザインをプロが解説

それが2024年は、出展メーカーは欧州メーカーといってもやはりフランスメーカーがほとんどで、そこに中国メーカーが加わるといった形だった。

ショーの規模としては、在りし日と比べれば圧倒的に小ぶりになったとはいえ、メディアにとっても来場者にとっても有意義な内容で満足したという声が少なくない。地元フランスメーカー各社が、次世代に向けた発想を世に問う姿勢を明確にしたのだ。

モーターショーといえば、日本では東京モーターショーがコロナ禍を経て、ジャパンモビリティショーへと進化し、成功を収めた。

だが、北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)も精彩を欠き、また独フランクフルトショーはミュンヘンショーとなり、そしてスイスのジュネーブショーは消滅してしまうなど、世界のモーターショーはいま、大きな転換期に直面している。

そうしたなかで、パリモーターショーは、いまのフランス、そしてこれからのフランスをユーザーの生活に対して等身大で表現したことで、来場者がその場を心地よく感じたのだと思う。

自動車業界の視点で見れば、いまのフランス、いまの欧州は、急激なEVシフトの揺り戻しによる、いわば「踊り場」といったところだ。2010年代後半から、欧州連合による欧州グリーンディール政策では、「2035年までに欧州域内での乗用車新車100%をZEV(EV及び燃料電池車)化」を政策パッケージとして掲げていた。

だが、ドイツが「合成燃料を使用する内燃機関もそれに含めるべき」との主張があり、当該政策パッケージに関する法案はいま、宙に浮いた状態だ。

日本が主張してきた、2050年カーボンニュートラルには多様なパワートレインを国や地域の社会状況に応じて臨機応変に対応する、マルチパスウェイに対する認識が高まっている。

いまだからこそ、パリモーターショーが目指したのが、実現に向けてけっして無理のない形でのカーボンニュートラル関連の展示、そして未来に向けた楽しい生活を送るための新しいモビリティの提案だ。

欧州で超小型車に分類される、シトロエン「AMI」が多様なカラーリングや仕様で展示されていたのは、そうしたパリモーターショー主催者の想いが具現化されたといえるだろう。

文:THE EV TIMES 桃田建史
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

「環境問題?なんすかそれ」の時代に「1台売るだけで赤字」 全然伝わらなかった“世界初” 初代プリウスが尊い
「環境問題?なんすかそれ」の時代に「1台売るだけで赤字」 全然伝わらなかった“世界初” 初代プリウスが尊い
乗りものニュース
スバルに求めてるのはコレよ! 新型EV「トレイルシーカー」の日本導入を切望!!
スバルに求めてるのはコレよ! 新型EV「トレイルシーカー」の日本導入を切望!!
THE EV TIMES
モーターショーに行くと知らないブランドだらけ! 中国でEVメーカーが乱立しているワケ
モーターショーに行くと知らないブランドだらけ! 中国でEVメーカーが乱立しているワケ
WEB CARTOP
トヨタの次世代車「bZ7」も展示!! 2025年上海モーターショーの注目モデル
トヨタの次世代車「bZ7」も展示!! 2025年上海モーターショーの注目モデル
ベストカーWeb
往年の車名が復活!←コレジャナイ…! 全くしっくりこない“車名の再登板”なぜ起こるのか? メーカーも横断!?
往年の車名が復活!←コレジャナイ…! 全くしっくりこない“車名の再登板”なぜ起こるのか? メーカーも横断!?
乗りものニュース
【スイス】全長3.4mの「ほぼ“軽自動車”なレクサス」に反響多数!?「都内のセカンドカーに欲しい」「良いなあ」の声も! 5ナンバーの“丁度いいサイズ”採用の「小さな高級車」レクサス「LF-SA」コンセプトが話題に
【スイス】全長3.4mの「ほぼ“軽自動車”なレクサス」に反響多数!?「都内のセカンドカーに欲しい」「良いなあ」の声も! 5ナンバーの“丁度いいサイズ”採用の「小さな高級車」レクサス「LF-SA」コンセプトが話題に
くるまのニュース
いまサクラもeKクロスEVも売れている! かつて三菱が挑戦したi-MiEVはもっと評価されてもいいクルマだった
いまサクラもeKクロスEVも売れている! かつて三菱が挑戦したi-MiEVはもっと評価されてもいいクルマだった
THE EV TIMES
アウディもフォードもF1に参戦! 2026年のF1は何が起こるのか?
アウディもフォードもF1に参戦! 2026年のF1は何が起こるのか?
WEB CARTOP
ランボルギーニの現行全3車種、レッドドット・デザイン賞2025受賞…『レヴエルト』は最高賞に
ランボルギーニの現行全3車種、レッドドット・デザイン賞2025受賞…『レヴエルト』は最高賞に
レスポンス
なぜランボルギーニのデザインは電動化でも「最強」なのか?「レッド・ドット賞3冠」が示した、揺るがぬ哲学と未来
なぜランボルギーニのデザインは電動化でも「最強」なのか?「レッド・ドット賞3冠」が示した、揺るがぬ哲学と未来
LEVOLANT
フォルクスワーゲン ザ・ビートルは、正しい「現代版ビートル」として開発し直されていた【10年ひと昔の新車】
フォルクスワーゲン ザ・ビートルは、正しい「現代版ビートル」として開発し直されていた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
アウディブランド復活60周年、歴代の名車で歩みを振り返る
アウディブランド復活60周年、歴代の名車で歩みを振り返る
レスポンス
プロトタイプも多数登場!! 1993年に始まった伝統のモータースポーツイベント!! ホンダがGoodwood Festival of Speed 2025への出展概要を発表
プロトタイプも多数登場!! 1993年に始まった伝統のモータースポーツイベント!! ホンダがGoodwood Festival of Speed 2025への出展概要を発表
バイクのニュース
全長3.7m“ちょうどいいボディ”で「430馬力超え」! 斬新「コンパクトカー」に注目! めちゃ“ワイドボディ”&極太マフラーの「本気(マジ)仕様」! 専用内装も魅力のアストンマーティン「V8シグネット」とは?
全長3.7m“ちょうどいいボディ”で「430馬力超え」! 斬新「コンパクトカー」に注目! めちゃ“ワイドボディ”&極太マフラーの「本気(マジ)仕様」! 専用内装も魅力のアストンマーティン「V8シグネット」とは?
くるまのニュース
BYD 大型SUV人気に注目、新型『B5』欧州導入へ 686馬力のプラグインハイブリッド
BYD 大型SUV人気に注目、新型『B5』欧州導入へ 686馬力のプラグインハイブリッド
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニが8月のモントレー カーウィークで限定モデル「フェノメノ(Fenomeno)」をワールドプレミア!
ランボルギーニが8月のモントレー カーウィークで限定モデル「フェノメノ(Fenomeno)」をワールドプレミア!
AutoBild Japan
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
AUTOSPORT web
BASFコーティングス、トヨタ モーター ヨーロッパと「Body&Paintプログラム」の開発における戦略的パートナーシップ契約を締結
BASFコーティングス、トヨタ モーター ヨーロッパと「Body&Paintプログラム」の開発における戦略的パートナーシップ契約を締結
AutoBild Japan

みんなのコメント

3件
  • YLOD
    オワコンEV信仰メディアw
    使う文言もネットの掲示板レベルってか
  • fxnhe501
    ロンドン・モーターショーはホールでただ車を展示する形から、とにかく来た人に車に乗って体験してもらうような形にリニューアルしたけど、結局続かなったよな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村