スーパーGT第3戦マレーシア・セパンで2022年第6戦SUGO以来となる約3年ぶりの予選ポールポジションを獲得した19号車WedsSport ADVAN GR Supra。予選後にひとしきりチームメイトたちとポールの喜びを分かち合い、ひと段落した坂東正敬監督に決勝に向けての見通し、そして今回のセパンでの手応えについて聞いた。
予選日の午前の練習走行では、19号車WedsSportは予選に向けてのショートランではなく、ロングランを行っていた。予選前からすでに決勝を見据えてメニューを進めていたことからも、今回の予選、そして決勝に向けて手応えが良かったことが伺える。まずはそのロングランの意図から聞いた。
阪口晴南「2戦分のプレッシャーがあった」。国本雄資「19号車は海外でのパフォーマンスが高い」【第3戦GT500予選会見】
「そうですね。あの時間帯にあのロングをやったのは、セカンドスティントにどのタイヤをチョイスできるかという確認と、極端な話、路温が上がったときの耐久性を見ておかないと、と思ったのと、あえてあの(レースは夕方ながら、午前の)シチュエーションでエンジニア、ドライバーがロングのタイヤを確認しておきましょうという感じだったのでやりました」
すでにロングランのデータも収集できていることからも、決勝に向けての準備は万全と言えるのだろうか。
「うーん。でも他にもあのロングの時だと 14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)も1号車(au TOM'S GR Supra)も速かったし、ロングをしていたなかでは速かった方ですけど、ただ、一番前からスタートできるという部分では、比較的どうですかね? ちょっとGT300がどのぐらい抜きやすい/抜きづらいかというのがわからないです。でも、ここは抜きづらいサーキットかなと思っているので、一番前からのスタートに関しては非常に有利かなと思っています」
昨日、前日の練習走行後の専有走行ではタイヤがうまくマッチしなかったようですが、その状況からの予選ポール獲得はマサ監督の中では予定どおりと言えるのだろうか。
「みんながどういうタイヤを持ち込んでいるのかわからないですけど、僕らは2種類のタイヤを持ち込んで、ヨコハマタイヤとともにミーティングをしてきたなかで、どっちのタイヤがパフォーマンスがあるかというところは路面温度の違いで、正直どのくらい差があるかとかがまったくわからなかった。昨日の専有走行で路温が下がったときに他メーカーが上がって来たので、ちょっとあそこまで持っていくには、やはりクルマの方で少しバランスを取らないといけないというなかで、エンジニア、そしてメカニックがそれに向けてアジャストしてくれました」
「今回持ってきたタイヤは12コーナーなんかは比較的回りやすかった一方で、右~右のところ(ターン7と8)、第3セクターがちょっと遅かったんですよね。そこで国本選手もやっぱり決勝を踏まえた上でのアジャストと『予選のセットアップはこうだろう』というところもあったので、練習走行とかでリヤのトラクションも踏まえてセットアップを考えてくれました」
「だから僕は正直、コースレコードやタイムが1分50秒を切ったなど、そういうのはあまり想像はできなかった。極端な話、1周2秒ぐらい1月のテストより遅いわけじゃないですか。そのなかで国本選手に関してはバシッとタイムは出たのですけど、バシっとグリップしたというところがあんまり見えませんでした。阪口選手に関しては、そのいいところをうまくアジャストしてグリップを出せたので、Q1からの伸びシロがあったんじゃないかなと思っています」
その阪口は前戦富士の予選で、Q1の国本がトップ通過した後のQ2を担当して2番手で、悔しい思いをした。
「そうですね、大湯(都史樹/KeePer CERUMO GR Supra)選手にやられてしまいました」
今回も国本がQ1トップで終えて、Q2で阪口のアタックになったわけですが、走行前にはどんな言葉をかけたのか。
「いや、いや、いや、いや、いや、プレッシャーは大きかったと思いますよ(笑)。もう国本選手がトップタイムでノリノリで帰ってきて『クルマも良かったよ』と言ってくれて、『あとは晴南、任したよ!』みたいな感じで帰ってきました。クルマは大きなアジャストをすることなく、路面の変化を信じて、あと阪口選手に託しただけです」
「まぁ、僕はその阪口選手がいる前で『前回はこれだけのチャンスがあって、ボールは取れなかったよね~。でも、今回は取れるよね~』と、そっと聞こえる範囲で言っていました(苦笑)。でも、そのプレッシャーのかかる状況で、あの結果を残すのはやっぱりプロですね」
ここまで順調にメニューを進めて、結果も伴っている19号車WedsSport ADVAN GR Supra。優勝は2023年第3戦鈴鹿が最後になっているが、その鈴鹿はレース後に繰り上がったもので、トップチェッカーを受けての優勝は2016年第7戦タイとなる。そのタイ戦ではポール・トゥ・ウインで優勝を飾っている。
「もちろん明日はポール・トゥ・ウインです。タイ以来ないので、狙っていきたいと思います」
これまで一発の速さを見せ、レースでの耐久性も向上しながら、スタート直後やFCY(フルコースイエロー)、赤旗などのリスタートでのタイヤのウォームアップ性能が課題となり、レースではなかなか期待された成績を残すことができなかった。その点、このセパンの暑さはそのネガティブな部分をカバーし、他社がピックアップ(タイヤかすが取れずに表面についてグリップを低下させる現象)に苦労することが予想されることからも、19号車WedsSport ADVAN GR Supraとヨコハマタイヤが大きなチャンスを得ていることは間違いなさそうだ。
[オートスポーツweb 2025年06月28日]
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みんなのコメント
後ろがエロすぎる。このデザインもチームが考えたんだろうな。考えたの監督かな。