ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGP第15戦インドネシアGP決勝を13番グリッドからスタートし、今季6勝目をマークした。
前日のスプリントレースではホルヘ・マルティン(プラマック)が勝利し、バニャイヤが8位に終わったことで第4戦スペインGPから彼が守ってきたポイントリーダーの座を失うことになった。
■マルティン、まさかの転倒は路面の汚れた部分が原因か。「ミスは遅かれ早かれ起こること」と今後も勝利狙う姿勢見せる
しかし決勝では、バニャイヤはスプリントよりも高い競争力を発揮。オープニングラップを6番手で終えると、早い段階で表彰台圏内に食い込んだ。
そして彼のライバルであり、首位を快走していたマルティンは27周のレースが折り返しを迎える前の13周目に転倒リタイア。バニャイヤはその転倒を見て、一息つくことができたと認めた。
転倒しグラベルにいるマルティンを見た時、どう思ったかと尋ねられバニャイヤは次のように答えた。
「今日の目標は勝つことだった。勝つことだけが目的だったんだ」
「自分が3番手を走っているのを見て、そう思ったんだ。そして彼がクラッシュしたのを見たときは、それほどプッシュする必要がなくなったから、少し息をつくことができた」
「僕はコントロールできていたし、リヤタイヤ(のパフォーマンス)が少し落ち始めていた。だからよりコンスタントに走ることが重要だったんだ」
自身のミスや怪我の影響で、しばらく勝利から遠ざかっていたバニャイヤにとって、第10戦オーストリアGP以来の勝利は大きかったようだ。
「僕にとって、この勝利には多くの意味がある。僕たちはまた競争力があった。僕はかなり苦戦していたから、少し迷いかけていたんだ」
「だからこういうパフォーマンスができたことは、とても重要なことだった。ホルヘがリタイアした今回、可能な限り多くのポイントを獲得することが重要だった。それができたんだ」
「僕としてはバルセロナでの転倒のあと、決して楽な時期ではなかったんだ。正直、今日の勝利は僕らに大きなモチベーションを与えてくれた。僕だけでなく、チームにとってもね」
「そして今週末は、自分たちの状況を大きく改善することができた。今朝(ウォームアップ)では少し改善できたし、レースではさらに良くなった」
バルセロナで開催された第11戦カタルニアGPでは、スタート直後にハイサイドを起こし転倒したバニャイヤ。さらに後続のマシンも彼を避けきれずにバニャイヤの足を轢いてしまっていたのだ。
カタルニアのクラッシュは、第5戦フランスGPでの転倒で負った右足首の骨折が治ってきたタイミングだったため、彼は長い間怪我を抱えながらシーズンを戦ってきた。
インドネシアGPはフランスGP以来、怪我の影響がない初めてのレースだったという。
「ル・マンの後、僕は足と手首を骨折したんだ」
「正直言って、バイクに乗るのはかなり辛かったけど、痛み止めを飲むと何も感じなくなるんだ」
「ただその翌日から調子が悪くなる。ムジェロでは問題なかったけど、ザクセンリンク(ドイツGP)では左コーナーばかりで、手の靭帯にいくらか問題が出た」
「僕が負った足の骨折は、手首の舟状骨と同じで、良くなるには時間がかかった。バルセロナに到着したときには、ようやく大丈夫になっていたんだけど、クラッシュの後、足にできた血腫がすごかったんだ」
「この週末は、足になんの問題もない初めての週末だった。そしてそれは素晴らしいモノになった」
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