現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > やっぱり、カスタマーチームは不利か? トラブルが続くマクラーレンが実感「でもメルセデスとの関係は良好。ひとつひとつ解決していく」

ここから本文です

やっぱり、カスタマーチームは不利か? トラブルが続くマクラーレンが実感「でもメルセデスとの関係は良好。ひとつひとつ解決していく」

掲載 3
やっぱり、カスタマーチームは不利か? トラブルが続くマクラーレンが実感「でもメルセデスとの関係は良好。ひとつひとつ解決していく」

 F1第4戦マイアミGPではダブル表彰台を獲得し、大型アップデートによって復調の兆しを見せたかに思われたマクラーレンだったが、続くカナダGPとモナコGPでは精彩を欠き、4強チームの中では最も少ない獲得ポイントに終わった。

 カナダはF1スプリントや予選の時点ではメルセデスに次ぐ速さを見せていたものの、決勝スタートでインターミディエイトタイヤを履く戦略が大失敗したことで崩れ、さらにはランド・ノリスがギヤボックストラブルでリタイア。2台がグリッド4列目からスタートしたモナコではノリスがパワーユニット(PU)の問題で2戦続けてリタイアに追い込まれ、オスカー・ピアストリが乱戦をかいくぐるも4位が精一杯だった。

■F1海外記者の視点|”モナコの魔法”は依然として健在。F1の魅力を再認識させてくれた完璧な1時間

 マクラーレンは今季、度重なる信頼性トラブルによって完走率が低いことも不振の一因となっている。アンドレア・ステラ代表は、これらを主に自チームの問題だと認識している一方、カスタマーチームであることの不利な面も実感しているという。

 ただしステラは、それがPUを供給するメルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレイン)に対する批判ではないことを強調した。

「それまでは、カスタマーチームであることが不利に働いていると感じたことはなかった」

「そしてこの話をする上で誤解を避けるためにクリアにしておきたいのが、それはHPPの優先順位が低いから、などといった話ではない」

「合わせ込みの機会が少ないということだ。信頼性の問題への対応や、PUの性能を引き出す取り組みにおいて、(ワークスチームと)同じタイムラインで動くことが難しい。ワークスチームであれば、施設を活用したり、シャシー側の実験をPUと組み合わせるような作業もやりやすい」

「PUの信頼性が重要である理由、そしてワークスチームにPU面でアドバンテージがある理由は様々なところにある。特に信頼性の問題に関しては、2026年に技術規則の大きな変更があってより注目されるようになったと思う」

 またマクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、同チームが将来的にはレッドブルのように自社製のPUを開発することにもやぶさかではないとしている。ただ一方で、それはコスト効率の面で実現可能な場合に限るという。

PUサプライヤーとの関係は良好

 問題は、現在マクラーレンに起きている信頼性の問題を短期間で改善する策はあるかということだ。ステラ代表は、そこにまさに取り組んでいる最中だと語る。

「(メルセデスHPPと)素晴らしい関係を築いているので、詳細をひとつひとつ見直し、そこから学んで解決することができる。しかし何が起こるか分からない状況では、単に項目ごとに見ていくだけでは十分ではない」

「最終的にはミーティングの質や効果、情報共有のプロセスなど、ファクトリーとサーキットの両方で見直していく必要がある。まさにそういった見直しが進んでいるが、個々の問題を洗い出すという点ではある意味計画通りに進んでいる」

「また一方で、これは我々が何を強化しないといけないのか確かめる広い意味での調査だ。2026年は新しい要素が非常に多く、これまで以上のレベルでの協力体制が必要になっている。ただF1では常にリードタイムがある。次の日に結果が出るわけではない。だからこうした議論はすでに数ヵ月前から始まっており、比較的広範囲に渡る議論になっている」

 ステラはまた、誰かに責任を押し付ける意図はないと強調し、メルセデスHPPとの関係は依然として非常に良好であると述べた。さらに、信頼性の問題の中にはPUとは無関係なものもあると付け加えている。

「例えばカナダでのランドのギヤボックストラブルは、完全にマクラーレン側の問題だった。だからこそ、我々のPUサプライヤーに対しては完全に公平でありたい。これまで素晴らしい関係を築いてきたし、非常に成功している。そして今もその関係は良好だ」

文:motorsport.com 日本版 Ronald Vording
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

キャデラックF1の抱える課題は新参特有? アップデート効果で劣る現状に「開発プロセスを確立しなきゃ」
キャデラックF1の抱える課題は新参特有? アップデート効果で劣る現状に「開発プロセスを確立しなきゃ」
motorsport.com 日本版
【分析】メルセデス、ADUOアップデートの戦略的選択……シーズン全体の流れに影響を与える?
【分析】メルセデス、ADUOアップデートの戦略的選択……シーズン全体の流れに影響を与える?
motorsport.com 日本版
2026年は大開発戦争の1年に! まだまだ誰が勝つか分からない……マクラーレン「最速マシンはアブダビまで分からない」
2026年は大開発戦争の1年に! まだまだ誰が勝つか分からない……マクラーレン「最速マシンはアブダビまで分からない」
motorsport.com 日本版
アウディ、今季残りのマシン開発はシャシー改善に集中へ。PUの次の改良は2027年に予定
アウディ、今季残りのマシン開発はシャシー改善に集中へ。PUの次の改良は2027年に予定
motorsport.com 日本版
エネルギー管理を”自己学習”する現代F1パワーユニット。複雑すぎて人間では最適なコントロールはできない??
エネルギー管理を”自己学習”する現代F1パワーユニット。複雑すぎて人間では最適なコントロールはできない??
motorsport.com 日本版
アゼルバイジャンGPで”全く別物”のマシンを投入するウイリアムズ。しかしアルボンは期待せず「問題解決は無理だろうね」
アゼルバイジャンGPで”全く別物”のマシンを投入するウイリアムズ。しかしアルボンは期待せず「問題解決は無理だろうね」
motorsport.com 日本版
小規模チームはつらいよ! ハース小松代表、予算不足を明かす「両手を縛られたまま戦っているようなもの」
小規模チームはつらいよ! ハース小松代表、予算不足を明かす「両手を縛られたまま戦っているようなもの」
motorsport.com 日本版
苦戦ホンダF1、2026年新パワーユニットの性能不足は「1月になって理解した」
苦戦ホンダF1、2026年新パワーユニットの性能不足は「1月になって理解した」
motorsport.com 日本版
KTM、エンジン信頼性問題の解決へ前進……全メーカーから分解許可得る。アラゴンGPからフルパワー?
KTM、エンジン信頼性問題の解決へ前進……全メーカーから分解許可得る。アラゴンGPからフルパワー?
motorsport.com 日本版
FIA、2026年新レギュレーションに、ドライバーから批判が集まるのは分かっていたと明かす……しかし「今年のレースは面白い」と主張
FIA、2026年新レギュレーションに、ドライバーから批判が集まるのは分かっていたと明かす……しかし「今年のレースは面白い」と主張
motorsport.com 日本版
アストンマーティンは「成功を急ぎすぎた」2026年の混乱に指摘
アストンマーティンは「成功を急ぎすぎた」2026年の混乱に指摘
motorsport.com 日本版
フェルスタッペンの”早期引退”の可能性は著しく減った?「すぐに引退するのは簡単にできる。でも、僕はレースが好きなんだ」
フェルスタッペンの”早期引退”の可能性は著しく減った?「すぐに引退するのは簡単にできる。でも、僕はレースが好きなんだ」
motorsport.com 日本版
“ホーム”ル・マンで大きな失望。プジョー9X8、改良型開発と並行し不調の原因を徹底究明へ
“ホーム”ル・マンで大きな失望。プジョー9X8、改良型開発と並行し不調の原因を徹底究明へ
AUTOSPORT web
メルセデス、後半戦に大型アップグレードの“弾”を持っている? 投入時期を慎重に検討中「予算的には良い状況にある」
メルセデス、後半戦に大型アップグレードの“弾”を持っている? 投入時期を慎重に検討中「予算的には良い状況にある」
motorsport.com 日本版
「こうしたミスでタイトルは失われる」とハミルトンは自省。いつものフェラーリへの流れを変えたいバスール/F1チーム代表の現場事情
「こうしたミスでタイトルは失われる」とハミルトンは自省。いつものフェラーリへの流れを変えたいバスール/F1チーム代表の現場事情
AUTOSPORT web
ルカ・マリーニが語る、ホンダがMotoGPの予選で苦戦している理由「僕たちは金曜日から全力。ライバルは温存している」
ルカ・マリーニが語る、ホンダがMotoGPの予選で苦戦している理由「僕たちは金曜日から全力。ライバルは温存している」
motorsport.com 日本版
アルピーヌがオランダGPで投入するアップデートは超重要! ガスリー「僕らはほとんど前進できていない……アストンマーティンも近づいてきたし」
アルピーヌがオランダGPで投入するアップデートは超重要! ガスリー「僕らはほとんど前進できていない……アストンマーティンも近づいてきたし」
motorsport.com 日本版
アストンマーティン・ホンダは2年以内に勝つ! クルサードが断言「彼らは最も成長するチームになる」
アストンマーティン・ホンダは2年以内に勝つ! クルサードが断言「彼らは最も成長するチームになる」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

3件
  • 佐藤 好則
    ワークスのラッセルにもトラブル発生していたから
    新しいルールの元では初期トラブルみたいな物でしょう。
  • dor********
    フェラーリがカスタマーチームへ供給するPUなりICEは明らかに性能を落として供給は有名でロス・ブラウン氏が話してましたが大手のメルセデスも少なからずでしょうね、だからと言ってRBPTの様に自前ではインフラから作る必要もあり大きなスポンサー抱えないと採算合わないでしょう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村