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【懐かしのカーカタログ】パンフレットで振り返るあの頃の東京モーターショー…トヨタ/日産/マツダ編

「東京モーターショー」は日本のクルマ好きにとって外せない1大イベントだろう。第1回の「全日本自動車ショウ」が開催されたのは1954年(昭和29年)のことで、この時の会場は東京・日比谷公園だった。その後1958年(昭和33年)に1度、後楽園で開催後、1959年の第6回からは晴海の国際貿易センターに場所を移し、1964年(第11回)から、“外車”の輸入の自由化に伴い「東京モーターショー」に改名。

オイルショックを背景に1975年(第21回)以降、隔年の開催となり、1989年の第28回からは、新たに千葉の幕張メッセで開催されるようになった。第46回の2019年では“東京2020”の影響を受けたが、東京国際展示場(東京ビッグサイト)での開催は2011年(平成23年)の第42回以降のことだった。

そんなモーターショーは、実車やコンセプトカーが見られるまたとないチャンスだが、クルマ好きなら会場で配布される各社のパンフレットを集めることも楽しみのひとつ。何を隠そう筆者も物心ついた頃にはモーターショー会場にいた……などと周囲から言われた1人で、詳細は割愛するが、会場に出向けば“蛍の光”が流れるまでブースを回っては、手提げの紙袋の底が破れるほどタップリと集めたパンフレットを入れて帰路に着いたものである。

『懐かしのカーカタログ・特別編』として、今回から2回に分けて、そんな思い出のパンフレットを眺めることにしたい。

◆トヨタ

まず“トヨタ”の昔のロゴが懐かしい。1960年(第16回)の赤い地色の乗用車編の表紙は、ショーモデルEX-IIIの原形を中央に。このパンフレットの圧巻は『トヨタ2000GT』が登場する点。後期型でキャプションには“5段ミッションのほかに3速トヨグライド(フロア)を新発売”とある。『1600GT』や『トヨタスポーツ800』が登場する年のモノもあったはずだが、この記事には“発掘”が間に合わせられなかった。

『コロナマークII』や『カローラ』の初代モデルも載っているほか、長寿だった初代『センチュリー』も。一方で商用車編には、今の目で見ると実に個性に溢れる車種が満載。『マークII』のシングルピックアップとバンは「そういえばこんなクルマがあったっけ!」と懐かしいし、街中でよく見かけた『ハイエース』や『ライトエース』『ミニエース』など働くクルマの姿も見ることができる。

◆日産

日産のパンフレットは1970年、1972~73年版から。「親父はずっと日産車党なんだ」というフレーズは、かつてよく人から聞いたものだが、まさにその原点のような時代の車種が並ぶ。

フェアレディZ』は“240ZG”、“432”が。『スカイライン』はこの2冊のパンフレットでは、ちょうど“箱スカ”と1972年に登場した“ケンメリ”の両方を見ることができる。両方といえば『ブルーバード』も名車510は後期型のセダンが載っており、その後継車で“ブルーバードU”と呼ばれた610型も。さらに510の上級車として誕生した『ローレル』の初代モデルは、セダンとハードトップが揃って載っている。

グロリア』は3代目と『セドリック』と兄弟車となった最初の4代目が、日産車初のFFだった初代『チェリー』は、今見てもチャーミングだが、超個性派のクーペが懐かしい。

◆マツダ

“東洋工業”が正式社名だった頃のマツダ。余談だがこの頃の“m”の字を象ったロゴは、これを現代的にアレンジして新しいロゴにすればよかったのに……と現在のロゴを初めて見たときに思った(あくまで個人的な感想です)。

“マツダのテーマはロータリーワールド(平和と充実)です”とある第17回(1970年)のパンフレットは、もちろんロータリーエンジン推し。“鉛公害を起こさず騒音公害にも有利なロータリーエンジン車”との説明も見られる。そのロータリーエンジン搭載車はイメージリーダーだった『コスモスポーツ』を始め、フロントグリルの赤いREバッジが誇らしげな『カペラ』『ルーチェロータリークーペ』『ファミリアプレストロータリークーペ』など。

それから『サバンナ』は、クーペだけでなく4ドアセダンにもクーペと同じRE 2ローター(491cc×2105ps)を搭載、最高速度と0-400m加速タイムも記されており、クーペが180km/h、15.9秒(2名乗車)、4ドアが175km/h、16.8秒(5名乗車)とある。

一方で同じ第17回の商用車編には懐かしい軽の『ポーター』『ポーターキャブ』や『ボンゴ』、さらに3輪トラックの『T600』『T2000』も!