TNGAの採用が必ずしも商品力をアップするわけではない
TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)という言葉を目にしたことはあるだろうか? プラットフォームやパワートレインなど、トヨタの新世代アーキテクチャ(設計思想、基本設計)として話題になることが多い言葉で、トヨタは「もっといいクルマづくりの方程式」と主張している。TNGAを基礎に、車種ごとに最適化したのが新世代トヨタ車というわけだ。
TNGAの初採用は現行プリウス、そのエコカーと思えない“しっかり”とした走り味は、プリウスのイメージを変えたと多くの自動車評論家が高く評価したのは記憶に新しい。その後、TNGAを採用したモデルとして、C-HR、カムリも登場している。
ブランドが異なるのでTNGAとは呼ばないが、レクサスLSも新世代アーキテクチャーに基づいている。今後も増えていき、最終的にはすべてのトヨタ車が採用するであろうTNGAだが、現時点ではトヨタ・ブランドとしては3車種しか採用モデルはない。そして、なにより重要なのは日本市場においてはTNGA以外のクルマの評価が高いことだ。
もっといえば、現時点でTNGAがプラットフォームを発表していないスライドドア車へのニーズが高いのは、日本市場の特徴である。よく登録車販売の実質トップといわれるヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟を合計すると19万台オーバー(2017年度実績)で、それぞれ前年比100%前後の実績を残している。2011年デビューと設計の古いアクアも好調であるし、アルファード/ヴェルファイアの大型ミニバンは、ショーファードリブンとして新たなポジションを得ている。TNGAでなければ選ばれないというわけではないのだ。
もちろん、実績を見ればC-HRは好調であるし、TNGAの採用によって生まれ変わったカムリは前モデルとは段違いに売れている。しかし、プリウスの実績を見ると市場はTNGAだからといって諸手を上げて評価しているとはいえなさそうだ。
プラットフォームやパワートレインという体幹や骨格部分を鍛えても、それだけでは商品力にはならない。ディテール部分での使い勝手やスタイリングといった要素も、クルマの商品性を左右する。そうした部分はTNGAであるかどうかには無関係といえるし、本質的には今売れているクルマをTNGAによって正常進化させる流れにある。
2018年はTNGAを採用したニューモデルとして、カローラ・ハッチバックが登場。さらにはクラウンがフルモデルチェンジを果たすことが発表されている。
こうしたTNGAの今後について、トヨタ自動車の豊田章男社長は、2018年3月期の決算説明会にて「TNGAが二巡目に入ってまいります。一巡目で達成した『より良いデザイン』や『性能アップ』を維持しながら、原価を下げる活動に取り組んでおります」と語っている。
もっといいクルマづくりの方程式にコストダウンを連立させることで、どのような解が導き出されるのか。その答えを目にするのは、もう少し先の話になりそうだ。
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