日野自動車は6月2日、配送用EVトラック「デュトロZ EV」の2026年モデルを発売した。航続距離を20%延伸するとともに、既販モデルの乗務ドライバーから収集した改善要求をフィードバック、今回の改良に盛り込んだ。なお、デュトロZ EVの累計販売台数は2000台を突破しているという。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
【画像ギャラリー】日野デュトロZ EV 2026年型(6枚)
写真/日野自動車、フルロード編集部
34kmも延びた航続距離
26年型デュトロZ EVでは、高電圧バッテリー(リチウムイオン電池)の容量を46.7kWhへ拡大(従来型は40kWh)、WLTCモードでの1充電航続距離は184kmと、従来型に対してプラス34km延伸した。また、低温時の充電性能も向上したため、寒冷地での運用性も改善している。
安全機能も向上しており、交差点進入時や右左折時に前方死角となるエリアの歩行者、通行中の自転車および自動車を検知する広角ミリ波レーダーを、フロントバンパー両端部に新設。衝突の可能性がある場合は、フロントピラーの警告灯点滅と警報音で注意を促す「出会い頭警報(FCTA)」を実装する。
さらに、PCS(プリクラッシュセーフティシステム:衝突回避支援/衝突被害軽減ブレーキ)は、自転車通行者の検出性能を従来の昼間のみから、26年型ではミリ波レーダーと画像センサーの性能アップにより、夜間でも検出可能となった(歩行者は従来より昼夜とも検出可能)。
ドライバーの声を反映した改良
26年型では、従来型に乗務しているドライバーから寄せられた、さまざまなニーズを改良に反映したことも特徴である。
まず、『バックドア(リア観音ドア)のストッパー解除』。バックドアを90度オープン状態で固定するストッパーの解除を、従来型の専用ワイヤーを操作する方式から、ドアハンドルを引く操作と連動して解除できる方式へ改めた。そのため荷物をもったままバックドアを閉じることができ、より快適に荷役作業が行えるようになった。
もうひとつが、『ヒルアシストコントロール(坂道発進補助装置)の搭載』だ。当初EVには不要と考えられていた装備だが、極端な急勾配路ではクリープトルクが不足するケースがあったため、新たに全車標準装備して安心感を高めたという。
このほか『UVカットガラス』を標準装備してドライバーの快適性を向上、全面カラーディスプレイ型メーターや電子インナーミラーの改良も行われている。
なお、従来型に対して26年型はわずかに重量増となっており、ウォークスルーバン仕様では最大積載量950kgとワンタイトル減少した。
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