現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「ハリアー」とレクサス「NX」を徹底比較! 似て異なる“性格”を持った「ミドルSUV」! 装備や“走行性能”の違いとは

ここから本文です

トヨタ「ハリアー」とレクサス「NX」を徹底比較! 似て異なる“性格”を持った「ミドルSUV」! 装備や“走行性能”の違いとは

掲載 34
トヨタ「ハリアー」とレクサス「NX」を徹底比較! 似て異なる“性格”を持った「ミドルSUV」! 装備や“走行性能”の違いとは

■同じようでもまったく違う「ミドルSUV」!?

 1997年に登場し、元祖都会派SUVとして洗練されたデザインと快適性を追求してきたクルマがトヨタ「ハリアー」であり、2014年にレクサス初のコンパクトSUVモデルとして誕生したクルマが「NX」です。
 
 クルマの性格上、ハリアーと競合するのはレクサス RXですが、値段が近いNXの方がハリアーとの比較対象として取り上げられやすい傾向にあります。
 
 ただし、ハリアーとNXは価格やボディサイズが近くとも、その中身や性格はずいぶんと違うため、比較検討する際には注意が必要です。

【画像】超カッコイイ! トヨタ「ハリアー」とレクサス「NX」の違いを画像でチェック!(34枚)

 ハリアーのボディサイズは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm、ホイールベースは2690mmです。対するNXのボディサイズは全長4660mm×全幅1865mm×全高1660~1675mmです。ホイールベースは同じであり、両車は最小回転半径や室内寸法も自然と近くなります。

 しかし後席はハリアーの方がわずかに広く、リアドアの開口部も広く確保されているため、後席の居住性が高いのはハリアーの方になるでしょう。一方NXは、ハリアーにはない多くの便利機能が備わる特徴があります。

 NXに備わる「e-ラッチシステム」はタッチ操作だけでドアの開閉ができる先進装備です。後方死角監視システムと連動して接触の危険がある場合は開閉動作が一時停止する安全機能も備わっています。

 リアシートはどちらも6:4分割可倒ですが、NXは「F SORT」グレードを除く全車に電動格納機能が標準で備わっており、荷室のスイッチ操作で簡単に背もたれの格納、引き起こしが可能です。

 また、NXのシートはベースグレード以外、シートヒーター付きの本革シートが標準装備です。対するハリアーは、PHEVモデルとレザーパッケージ装着車以外はすべてファブリック素材となりシートヒーターも備わっていません。

 ディスプレイオーディオのモニターサイズを比べても、NXは14インチでハリアーは12.3インチないし7インチです。さらに、NXは高級ブランドのクルマとして遮音や防振処理も徹底して行われるため静粛性にも優れています。

 両者の使い心地を比べた際、後席の居住性で優位なハリアーはファミリーユースなどで高い使い勝手の良さを感じられるでしょう。一方でNXは、日々の利用においてもハッキリとした高級車らしさが感じられるクルマとなっています。

■パワートレインにも細かな違いが!レクサススポーツを体現したNX

 パワートレインの基本構成はおおむね共通ですが、細かな違いも設けられています。

 ガソリンモデルはハリアーが排気量2リッターであるのに対しNXは2.5リッターとなり、最高出力279馬力/最大トルク430Nmを発揮する2.4リッター4気筒ターボエンジンが搭載されるNX350をラインナップする点もハリアーとは異なる点です。

 共通エンジンとなるハイブリッドモデルのスペックを比べても、ハリアーのエンジンが177馬力/最大トルク219Nmであるに対し、NXはエンジン出力/モーター出力ともにハリアーよりも10%ほど引き上げられており、100kgほど重い車体重量をカバーしています。

 ただし、燃費性能はハリアーの方が上です。ハイブリッドグレードのFF同士を比較した場合のWLTCモード平均燃費はハリアーの22.3km/Lに対して、NXは20.9~22.2km/Lとわずかに低く、PHEVモデルのEV航続距離はハリアーの93kmに対してNXは87kmとなります。

 ハリアーにはないターボエンジンの設定や、本来経済性を重視すべきハイブリッドモデルがハイオク燃料指定となっている点は、NXのスポーティな性格の表れと言えるでしょう。

 さらにNXは2024年2月の改良で、もともと高かったボディ剛性がさらに強化され、足回りにも再チューニングが施され操縦安定性や乗り心地が向上しています。

 スポーティな外観や内装も含め、ミドルSUVでレクサススポーツを体現している点がNXのもっとも大きな特徴です。一方、ハリアーにはトヨタのラグジュアリーSUVとしてふさわしいデザインと性能が与えられています。

 ハリアーとNXは、それぞれのブランドの違いが色濃く反映されたクルマであり、ベースが同じだけに明確な違いとなって表れています。

※ ※ ※

 ハリアーの車両価格(消費税込)は312万8000円から620万円。NXは485万から772万5000円です。

 NXの場合は、整備費用が3年間無料となる「レクサス ケアメンテナンスプログラム」が適用されることで価格差が幾分縮まるうえ、高級車を所有しているという満足感も得られます。

 しかし、日常的に使うクルマとして使いやすいのはハリアーの方でしょう。希望すれば、本革シートなどでさらなる高級感を付与できるレザーパッケージを選択することも可能です。

 このようにハリアーとNXを比較することで、トヨタとレクサスが用途や価値観に応じてしっかりとクルマを作り分けていることがわかります。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ロデオの後継は英国で人気 いすゞD-マックス V-クロスへ試乗 ガサツでも頼もしい働き者
ロデオの後継は英国で人気 いすゞD-マックス V-クロスへ試乗 ガサツでも頼もしい働き者
AUTOCAR JAPAN
【パキスタン】約97万円で5人乗り! 全長3.2mのスズキ「めちゃ安いバン」がアツい! 軽サイズ以下の「超シンプル装備」の“侘び寂びマシン”! 割り切りすぎな「ボラン」とは
【パキスタン】約97万円で5人乗り! 全長3.2mのスズキ「めちゃ安いバン」がアツい! 軽サイズ以下の「超シンプル装備」の“侘び寂びマシン”! 割り切りすぎな「ボラン」とは
くるまのニュース
約150万円! トヨタ最新コンパクトカー「ヤリス」がスゴイ! 全長4m以下ボディで5人乗り! “最安”の「X」どんな人が買う?
約150万円! トヨタ最新コンパクトカー「ヤリス」がスゴイ! 全長4m以下ボディで5人乗り! “最安”の「X」どんな人が買う?
くるまのニュース
新車250万円! ホンダ「“イチバン安い”フリード」がスゴい! でもトヨタ「シエンタ」最安モデルより「40万円以上」高い!? ちょっと値段アップも「狙い目」な理由とは
新車250万円! ホンダ「“イチバン安い”フリード」がスゴい! でもトヨタ「シエンタ」最安モデルより「40万円以上」高い!? ちょっと値段アップも「狙い目」な理由とは
くるまのニュース
125万円も安い! トヨタ「“新”アルファードX」発売! 待望の「最廉価・8人乗り仕様」はエントリーだけど「十分」? でも「リセールバリュー」は期待薄… どんな特徴がある?
125万円も安い! トヨタ「“新”アルファードX」発売! 待望の「最廉価・8人乗り仕様」はエントリーだけど「十分」? でも「リセールバリュー」は期待薄… どんな特徴がある?
くるまのニュース
マツダの「小さな高級車」は贅沢インテリアが最高! 上質感あふれる「本革シート」も標準装備! 全長4mボディに“豪華内装”詰め込んだ「ベリーサ」は今注目すべき1台!
マツダの「小さな高級車」は贅沢インテリアが最高! 上質感あふれる「本革シート」も標準装備! 全長4mボディに“豪華内装”詰め込んだ「ベリーサ」は今注目すべき1台!
くるまのニュース
トヨタ新型「GRカローラ」発表に大反響! 「カッコいい!」「欲しい」の声が多数! オプションがいろいろスゴい! 進化したスポーツモデルに熱視線!
トヨタ新型「GRカローラ」発表に大反響! 「カッコいい!」「欲しい」の声が多数! オプションがいろいろスゴい! 進化したスポーツモデルに熱視線!
くるまのニュース
新車200万円以下!トヨタ「シエンタ」シフトレバーはまさかの“3タイプ”用意! 斬新&最新シフトも搭載される「小型ミニバン」一体どう違う?
新車200万円以下!トヨタ「シエンタ」シフトレバーはまさかの“3タイプ”用意! 斬新&最新シフトも搭載される「小型ミニバン」一体どう違う?
くるまのニュース
ホンダの大人気「ビッグバイク」新モデル発表! 1リッターで「43km」走る“低燃費”&大容量「メットイン」搭載がスゴイ! “精悍デザイン”採用した新「NC750X」発売!
ホンダの大人気「ビッグバイク」新モデル発表! 1リッターで「43km」走る“低燃費”&大容量「メットイン」搭載がスゴイ! “精悍デザイン”採用した新「NC750X」発売!
くるまのニュース
【米国】レクサス新「LX700h」がとにかくスゴかった! 25年春に日本発売! 見た目は「オーバートレイル」に注目! 中身は「V6-3.5Lツインターボ×ハイブリッド」に感激!? 試乗した印象は?
【米国】レクサス新「LX700h」がとにかくスゴかった! 25年春に日本発売! 見た目は「オーバートレイル」に注目! 中身は「V6-3.5Lツインターボ×ハイブリッド」に感激!? 試乗した印象は?
くるまのニュース
660ccのダイハツ「小さな高級車 ソニカ」に反響多数! 「最高のクルマ」「希少」 超快適「セルシオ風シート」×快速ターボ搭載! 2m級「広い室内」も魅力! 今注目の1台とは
660ccのダイハツ「小さな高級車 ソニカ」に反響多数! 「最高のクルマ」「希少」 超快適「セルシオ風シート」×快速ターボ搭載! 2m級「広い室内」も魅力! 今注目の1台とは
くるまのニュース
【インド】約93万円で7人乗り! 全長3.7mのスズキ「めちゃ安いバン」がスゴい! MTのみで装備も「必要十分」! “侘び寂び”感じるシンプルな「イーコ」は今欲しい1台
【インド】約93万円で7人乗り! 全長3.7mのスズキ「めちゃ安いバン」がスゴい! MTのみで装備も「必要十分」! “侘び寂び”感じるシンプルな「イーコ」は今欲しい1台
くるまのニュース
リッター「約60km」走る! ホンダ新「Dio110」がスゴイ! 96kgの“超軽量ボディ”×高性能エンジン搭載! “25万円”で買える「“コスパ最高”スクーター」が登場!
リッター「約60km」走る! ホンダ新「Dio110」がスゴイ! 96kgの“超軽量ボディ”×高性能エンジン搭載! “25万円”で買える「“コスパ最高”スクーター」が登場!
くるまのニュース
ホンダ新「N-BOX JOY」に注目! シリーズ初の「映え」シート&フラットにできる“めちゃ広ッ”「リラックス空間」が魅力! タフな黒バンパー装備の「軽SUV」がスゴイ!
ホンダ新「N-BOX JOY」に注目! シリーズ初の「映え」シート&フラットにできる“めちゃ広ッ”「リラックス空間」が魅力! タフな黒バンパー装備の「軽SUV」がスゴイ!
くるまのニュース
ダイハツ「タフト」に注目! 「カクカクボディ」×「ブラックフェンダー」がカッコイイ! 斬新“ガラスサンルーフ”搭載の「遊べる軽SUV」とは
ダイハツ「タフト」に注目! 「カクカクボディ」×「ブラックフェンダー」がカッコイイ! 斬新“ガラスサンルーフ”搭載の「遊べる軽SUV」とは
くるまのニュース
ホンダが新「PCX」&「PCX160」発売! 超人気の「快速スクーター」が“デザイン刷新”して登場! 精悍な「斬新ヘッドライト」×「リッター約50km」の新モデルに反響あり
ホンダが新「PCX」&「PCX160」発売! 超人気の「快速スクーター」が“デザイン刷新”して登場! 精悍な「斬新ヘッドライト」×「リッター約50km」の新モデルに反響あり
くるまのニュース
ダイハツ最高級「タント」がスゴイ! 大開口な「両側パワースライドドア」&“本革”巻パーツ多用の「豪華内装」採用! 安全機能も充実のトップグレード「カスタムRS 4WD」とは?
ダイハツ最高級「タント」がスゴイ! 大開口な「両側パワースライドドア」&“本革”巻パーツ多用の「豪華内装」採用! 安全機能も充実のトップグレード「カスタムRS 4WD」とは?
くるまのニュース
ホンダ最新「軽ワゴン」がスゴイ! “リッター20キロ超え”N-BOXで「最も低燃費」&「パワースライドドア」も標準装備! 安全機能もグッドな“最安”モデル「FF」とは?
ホンダ最新「軽ワゴン」がスゴイ! “リッター20キロ超え”N-BOXで「最も低燃費」&「パワースライドドア」も標準装備! 安全機能もグッドな“最安”モデル「FF」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

34件
  • masayuki7848
    NXは奥様用か独身男性、老夫婦など1〜2名で乗るのが前提に開発されてるように思う
    ハリアーは高級そうに見えるファミリー車
  • ヒデ太郎丸
    買えるならレクサスだね。買えないならトヨタ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

485.0650.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

150.0952.5万円

中古車を検索
NXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

485.0650.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

150.0952.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村