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【新型アコード試乗】高速道路の概念が変わる。ホンダ初の「ハンズオフ機能」、その実力を公道で徹底チェック

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【新型アコード試乗】高速道路の概念が変わる。ホンダ初の「ハンズオフ機能」、その実力を公道で徹底チェック

高速道路での長距離移動がより快適に

2024年にフルモデルチェンジを果たし、日本市場に再び投入されたホンダ「アコード」。その中でも最上級グレードに位置づけられる「アコードe:HEV Honda SENSING 360+」は、ホンダが培ってきた電動化技術と、最先端の安全運転支援システムを融合させた意欲作だ。今回、その真価を確かめるべく、公道で試乗する機会を得た。

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特筆すべきは、洗練されたフィーリング

エクステリアは、一目見て「アコード」とわかるDNAを受け継ぎながらも、より洗練されたプレミアム感を醸し出している。シャープなLEDヘッドライトと、ワイド感を強調するフロントグリルは、ひと際存在感を放っており、サイドビューは流れるようなルーフラインと、伸びやかなプロポーションが特徴的で、エモーショナルな魅力も兼ね備えている。特に、今回試乗した「Honda SENSING 360+」は、各所に配されたセンサー類が目立たないよう巧みに統合されており、デザイン性を損ねていない点も評価できるポイントだ。

一方、インテリアの12.3インチの大型ディスプレイを備えるインフォテインメントシステムは、視認性に優れ、直感的な操作が可能。11.5インチの大型ヘッドアップディスプレイ(HUD)も、必要な情報が常にドライバーの視界に表示されるため、運転中の視線移動を最小限に抑えることができる。

パワーユニットには、2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジンと2モーター内蔵電気CVTを組み合わせたホンダ独自のe:HEVシステムを搭載。動力性能は十分以上で、アクセルを踏み込むと、モーター駆動ならではのシームレスかつ力強い加速が瞬時に立ち上がる。

特筆すべきは、その洗練されたフィーリングだ。エンジンが始動・停止する際のショックはほとんど感じられず、まるでEVのように滑らかに加速していく。高速道路での合流や追い越しもストレスなくこなせる一方で、市街地ではモーターのみでの走行時間が長く、静かでジェントルな走りを楽しむことができる。

ステアリングフィールも適度な手ごたえがあり、正確なライントレースが可能。サスペンションも路面からの突き上げを効果的に吸収し、快適な乗り心地を提供する。それでいて、コーナリング時にはしっかりとロールを抑え、安定した姿勢を保つため、ワインディングロードでも気持ちの良い走りを披露してくれた。

ハンズオフ機能は135km/hまで使用可能

そして、今回の試乗の最大の目玉である「Honda SENSING 360+」だ。これは、従来のHonda SENSINGの機能に加え、全方位のセンシング能力を強化し、さらにドライバーの状態を監視する機能などを追加した最先端の安全運転支援システムである。

このHonda SENSING 360+では、従来の機能に加え、高精度地図データを搭載したのが見どころ。これにより、車両が車線内のどこを走っているかまで詳しく検出し、より緻密なステアリングアシストを可能としている。

高速道路での試乗では、その恩恵を存分に体感することができた。特に印象的だったのは、「ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能」だ。これは一定の条件下ではステアリングから手を離しても、車両が車線中央を維持しながら走行してくれる。いわゆる日産のプロパイロット2.0と同様の機能であるが、ドライバーの疲労軽減に大きく貢献するだけでなく、運転に余裕をもたらしてくれるはず。また、遅いクルマが前方を走行している際には、システムが追い越しを提案し、ドライバーがこれを承認するとウィンカーの作動やステアリング操作などのアシストもしてくれる。

ちなみにこの機能は135km/hまで使用することが可能。この設定速度を理由をエンジニアに聞くと、「日本の高速道路の最高速度である120km/hのプラス15km/hにしています」とのこと。それに加え、ベースグレードとの価格差がおよそ40万円に抑えられているのも注目すべきポイントといえるだろう。

さらに、「ドライバー異常時対応システム」も搭載されている。ドライバーが居眠りや体調不良などで運転操作を継続できなくなった場合、システムが異常を検知し、ハザードランプの点滅やホーンなどで周囲に知らせながら徐々に減速・停車させる。これは、ドライバー自身の安全だけでなく、周囲の交通参加者の安全も守る、非常に画期的な機能と言える。このHonda SENSING 360+は、今回のアコードを皮切りに、順次他のモデルにも搭載されていくというから、この語の展開も楽しみだ。

新型ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+は、新時代のプレミアムセダンとして進化を遂げていた。洗練されたスタイリング、上質なインテリア、そして気持ちの良い走りに加え、Honda SENSING 360+が提供する未来的な安全性能は、あらゆるシーンでドライバーを強力にサポートしてくれるだろう。

【Specification】ホンダ・アコードe:HEV Honda SENSING 360+ ■車両本体価格(税込)=5,999,400円
■全長x全幅x全高=4975x1860x1450mm
■ホイールベース=2830mm
■トレッド=前:1590、後:1615mm
■車両重量=1580mm
■エンジン型式/種類=LFD/直4DOHC16V
■内径×行程=81.0×96.7mm
■総排気量=1993cc
■最高出力=147ps(108kW)/6100rpm
■最大トルク=182Nm(18.6kg-m)/4500rpm
■モーター形式/種類=ー/交流同期電動機
■モーター最高出力=184ps(135kW)/5000-8000rpm
■モーター最大トルク=335Nm(24.2kg-m)/0-2000rpm
■燃料タンク容量=48L(レギュラー)
■燃費(WLTC)=23.8km/L
■トランスミッション形式=CVT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:ストラット/コイル
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ=前後:235/45R18
■公式HP=https://www.honda.co.jp/ACCORD/
【画像18枚】ホンダ量産モデル初となる「Honda SENSING 360+」が搭載されたアコードの詳細を見る

文:LEVOLANT 相澤隆之
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みんなのコメント

8件
  • miy********
    ホンダ初の「ハンズオフ機能」ではありません。レジェンドに搭載されたホンダセンシングエリートがホンダ初です。情報は正確に。
  • poc********
    センシングエリートのダウングレード
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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