先週末行われた2020年F1第4戦イギリスGPで、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトが高速で外壁に突っ込むクラッシュを喫したことを受けて、FIAはベケッツ外側のバリアに新たなタイヤバリアを設けた。
日曜日の決勝レース序盤、タイヤがパンクしたクビアトのマシンが左ターンのマゴッツに進入したところでコントロールを失いスピンした。
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クビアトはコース外側のウォールに激しく激突したものの、幸いなことに破損したマシンから無傷で脱出することができた。
このインシデントを受けてFIAはエリアの安全性強化に乗り出し、今週末同じコースで行われる第5戦70周年記念GPに先立って、壁の前にタイヤバリアを設けることにした。
「約36メートルにおよぶタイヤのバリアを、ターン11のランオフエリア後方に設けた」とFIAのレースディレクターを務めるマイケル・マシは語った。
さらにシルバーストンは、ベケッツの出口とチャペルにかかる部分に新しい縁石を設けた。先週末のレースでは、多くのドライバーがベケッツを抜ける時点でコースの左側にはみ出して走行しており、芝生からチャペルの縁石に移るときにタイヤに余分な負荷がかかっていた可能性が高いためだ。
「ドライバーがコース外にはみ出さず走行するよう、FIAの要請に応じて、今週末の70周年記念GPに先立ち、ターン13出口付近に23メートル長のテーパー処理を施した縁石を設けた」と、シルバーストンの広報担当者は語った。
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