トヨタのミドルクラスSUVのRAV4は2016年に一度日本市場から消えながら2019年4月に復活して以来、目下販売絶好調。
21世紀に入り新車効果が短くなっているなか、デビュー後丸1年経過しても衰えを知らない人気ぶりで、欲しいSUVとしてユーザーから注目を集めている。
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トヨタはそのRAV4にプラグインハイブリッドを2020年夏に発売を開始することをすでにアナウンスしている。ただ夏と言っても数カ月あるが、具体的なデビュー時期はいつなのか?
新型車のスクープ情報に詳しい遠藤徹氏が車両解説とともにデビュー時期などについてレポートする。
文:遠藤徹/写真:TOYOTA
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6月中旬から下旬デビューで調整中
2019年11月に開催されたロサンゼルスオートショーで世界初公開されたRAV4 PRIME(プライム)。北米では2021年モデルとして販売を開始する
トヨタは国内での「RAV4 PHV」(プラグインハイブリッド)を「今夏に国内でも発売する」としている。
最新の首都圏販売店筋による情報では「6月上旬から中旬にかけて発表、発売する方向でスケジュール調整をしているようだ」と伝えられている。
ただ販売店向けの商品説明会やウェブサイトによる段階的な開示は5~6月に順次行われる見通しである。一部の扱い店では3月中旬に営業マン向けの販売マニュアルが配布され始めている地域もある。
2020年5月にはトヨタブランド全車を全国規模で全系列店併売にすることが決まっており、なるべくこれにタイミングを合わせたほうが得策との判断もあるようだ。
北米は2021年モデルとして販売ということで、日本での販売のほうが早い可能性が高い
システム出力は306ps!! EV航続距離は約62km!!
RAV4 PHVの商品概要は2019年、米国で11月22日から開催された「ロサンゼルスオートショー」で「RAV4 PRIME」として世界初披露されている。
こちらは米国仕様であるが、日本仕様も右ハンドルになるだけでエクステリアデザイン、基本メカニズムは殆ど同じと思われる。
プリウスPHVは北米でプリウスPRIMEの名前で販売されている。PRIMEはプラグインハイブリッド車であることの証だが、日本ではRAV4 PHVとして販売か
パワートレインは2.5Lエンジン、E-Four(電気式4WDシステム)に新開発のプラグインハイブリッドシステムを組み合わせている。
EV航続距離は39マイル(約62km)を実現、燃費性能は90MPGe(米国仕様の米国EPA試験法に社内測定値。充電した電力で走行したエネルギー消費量をガソリン等価換算し、1ガロン当たりに何マイル走行できるかを表した値)を達成している。
システム出力はRAV4ハイブリッドよりも84ps大きい306psをマーク。RAV4ハイブリッドもかなり速いので、PHVの動力性能は異次元レベルだろう
性能はRAV4ハイブリッド車を83hp(62kW=84ps)上回るクラストップレベル302hp(約225Kw=306ps)を達成、加速性能は時速0-60マイル(0-96km/h)加速において5.85秒(RAV4のハイブリッド車は7.8秒)と省燃費でありながらパワフルな走行を実現している。
大容量のリチウムイオン電池は床下搭載とすることで、RAV4と同様の室内空間を確保しながら、低重心化によって走行安定性を向上させている。
またプリウスPHVと同様の「ヒートポンプオートエアコン」を専用に最適化して高効率な電力消費を実現している。
さらに大容量のバッテリーの利点を生かして災害時に役立てるように、駆動用電池に蓄えた電力を最大1500Wの出力で家電などへ供給できる外部給電機能も搭載している。
PHVは大容量バッテリーをどこに搭載するかが問題となるが、RAV4はPHV化するにあたりバッテリーをフロア下に搭載することで低重心も実現
エクステリアはプレミアム感が際立つ
エクステリアデザインは専用仕立てでプレミアムなワイド感や低重心感を演出するため、専用ミドルグリルとロアバンパーを採用。メッシュグリルでスポーティさを際立たせ、ピアノブラックのアクセントで高級感を高めている仕立てとしている。
足回りは専用19インチ専用アルミホイールに大径タイヤを履き、SUVらしい力強さと安定感を表現している。
上がRAV4 PHVで下がノーマルのRAV4ハイブリッド。基本デザインは同じだが、グリル、バンパーのデザイン、ブラックパーツの使い方でプレミアム性を強調
ボディカラーは鮮明で質感の高いスーパーソニックレッドを新規に設定。ボディ下部をブラックに塗装し、ブラックルーフと合わせて、引き締まった印象を与えている。
インテリアは、視認性を高めるヘッドアップディスプレイや、大型9インチディスプレイオーディオをRAV4として初採用。スポーティな走行を支援するパドルシフトも設定している。
基本的なデザインは同じだが、メッキパーツなどをアクセントとして使うことで質感を高めている。9インチディスプレイオーディオ、ヘッドアップディスプレイを初採用
ライバルはアウトランダーPHEV
燃費、走破性、クオリティ、取り回しのしやすさ、使い勝手、エクステリアデザインなどすべてに申しぶんがないできのようだが、多額の資金を投じて開発しているのだから、車両価格は相当高くなる可能性がある。
プリウスPHVはプリウスに対して約70万円高い価格設定をしたことがネックになり、月販550台そこそこにとどまっている。
プラグインハイブリッドSUVのパイオニアの三菱アウトランダーがRAV4 PHVの最大のライバルとなる。走破性の高さを含めキャラクターが被る
RAV4 PHVはそれ以上にコストをかけているので同様な価格設定をすると450万円以上が予想される。
三菱のアウトランダーPHEVは394万~530万円であり、2020年秋にもフルモデルチェンジし、さらに高い価格設定となるはずだから、こちらも参考に値段をつけるものと思われる。
証言1:首都圏カローラ店営業担当者
3月下旬になれば商品説明会やサイトでの概要開示があるはずなので、その時にRAV4 PHVの概要が詳細に明らかになると思う。それまでは海外のオートショーで明らかになった範囲しか知ることができない。
ノーマルRAV4ハイブリッドよりも迫力を増したフロントマスク。ちょっとしたスポーティカーを凌駕する動力性能も大きなアピールポイント
現行RAV4は2020年4月で丸1年が経過する。まだ売れ行きは好調だが、発売当初のような勢いはなくなっている。
PHVの追加によって話題が増え、商談機会が拡大するのでRAV4全体の販売にとっていい材料になると思う。
ただこのモデル自体はRAV4ハイブリッドよりも70万円以上も高くなるはずだから、販売台数については多く期待するのは難しいだろう。
フロア下に大容量バッテリーを搭載することで室内スペースの犠牲はほとんどないもよう。ノーマルのRAV4ハイブリッドよりも質感の高いインテリアが与えられる
展示車や試乗車の配備もRAV4のように各店舗に1台置くのは難しく、全社で数台を持ち回りで数日間ずつデリバリーする方法になると思うので浸透させるのに時間がかかるだろう。
ただ走りのポテンシャルは圧倒的に高いようなので、お客さんにハンドルを握ってもらえば、そのよさがスピーディに伝わるから、実際の発売でその反響ぶりがどうなるか楽しみにしている。
走らせれば魅力的なRAV4 PHVだが、PHV化により価格アップがネックとなる可能性は大きい。販社ではノーマルに対し70万円程度高い450万円以上となると予想
証言2:首都圏ネッツ店営業担当者
5月からRAV4の扱いはこれまでのネッツ店、カローラ店の併売から4系列店全店扱いに拡大される。
新型RAV4 PHVの発売はこれにタイミングを合わせているので、トータルでは当初かなりの上乗せになるが、販売競争は激化するに違いない。
ただRAV4のハイブリッド車よりも70万円以上も高くなるので、落ち着いた段階ではプリウスPHVのように販売台数はあまり見込めないのではないかと思う。
プリウスPHVはノーマルプリウスとは差別化された精悍なフロントマスク、リアデザイン、EV航続距離の長さが売りだが、約70万円高い価格により販売は低迷している
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