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日本にはないドイツの路上駐車のルール「Parkscheibe(パークシャイベ)」!アナログながら効果的なその仕組みとは?

ドイツ現地レポでは度々話題となっている「都市部の路上駐車」。筆者が住んでいる首都ベルリンでも、都市中心部の駐車場所不足は深刻で、駐車場所を探してぐるぐる走り回るのはいつもの日課になっています。それでも現地の人たちに言わせれば「ベルリンの状況は、他のドイツの大都市に比べればまだ多い方」とのことなのですが…。

都市部で路上駐車する場合は、日本と同じく、単に「無制限で駐車可能な場所」というのはほぼ存在しません。多くの場合はパーキングチケットを購入して指定場所に駐車するか、Parkscheibe(パークシャイベ)と呼ばれる標識を使用して駐車することになります。

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パークシャイベ。日本ではあまり馴染みのないモノだと思いますが、今回はこのパークシャイベについてじっくり紹介していきたいと思います!

パークシャイベとは?

ドイツの都市部では、道路沿いに多くの商店が立ち並んでいるエリアがあります。郊外の大型ショッピングモールでは専用の駐車場を備えている場合も多いですが、都市部の小さな商店となると個別の駐車場所を用意するのはなかなか難しいため、目の前の道路を「無料の駐車場所」として利用することになります。

その際に問題となるのが、商店の目の前の道路を「通勤や仕事で使う人に長時間駐車されてしまう」ことです。パーキングチケットのエリアにしてしまえば、仕事などで1日中駐車する人は減りますが、有料化に伴って買い物客まで減ってしまう恐れもあります。

そんな場合に威力を発揮するのが、このパークシャイベ。何をするものかというと「駐車を開始した時間を表示する」ための、歴とした標識のひとつです。

Parkscheibeを直訳すると「駐車円盤」「駐車ディスク」という意味になります。中心部分が回転するようになっており、クルマを駐車した時間に合わせて、ダッシュボードの上に掲示して使用します。道路標識に表示された時間内は無料で停められますが、その時間を過ぎた場合は、クルマを移動させなければいけません。パークシャイベの表示時間だけを回して、クルマをその場に駐車し続けるのは、もちろん違反行為になります。

パークシャイベを利用する場所には、上記の3つの画像のような標識が掲示されています。「2 Stunden」「2 Std.」との表示があれば、「この駐車場所はパークシャイベを掲示することによって、2時間まで無料駐車可能」という意味になります。

このパークシャイベによって、先ほどの商店の話に戻すと「買い物客は2時間無料で路上駐車可能、仕事などでの1日中の路上駐車は不可能」ということが実現できるのです。アナログで単純ですが、非常に合理的かつ効果的な仕組みと言えるでしょう。

ガソリンスタンドなどで簡単に購入可能!

パークシャイベは標識なので、色や大きさが法律で決められています。ドイツでレンタカーを借りると、通常クルマの中に備え付けられていますが、万が一クルマの中になくても、ガソリンスタンド併設の売店などで購入可能です。筆者も今回、実際に購入してみました。値段はたったの1.99ユーロ(約242円)!

表面に書かれている「ANKUNFTSZEIT」は「到着時刻」を意味します。プラスチック製の簡素な作りですが、意外なほど多機能で驚きました。側面は、フロントガラスの雪かきや氷かきにも使えるようになっています。

さらに、タイヤの溝の深さを測るスケールが付いています。夏季タイヤ(Sommerreifen)と冬季タイヤ(Winterreifen)の目安まで刻まれている親切設計!

これはEinkaufschip(アインカウフスチップ、直訳すると「買い物チップ」)と呼ばれるもの。日本ではあまり馴染みがないものかもしれませんね。ドイツのショッピングモールやスーパーマーケットで利用されている大型ショピングカートは、盗難防止のために1ユーロ硬貨や50セント硬貨を入れて使用する仕組みになっているのですが、このEinkaufschipは硬貨の代わりとして利用できます。中心部に穴が空いているのは、自動販売機などでは使えないようにするためです。

電気自動車時代ではさらに存在感が高まる

ドイツでクルマを利用する上でぜひ知っておきたい「パークシャイベ」。ドイツでは電気自動車の利用率が高まるにつれて、パークシャイベの利用率はさらに増えると考えられています。路上脇に設置された充電ステーションの利用時に、このパークシャイベを掲示することが求められることが増えてきたからです。

日本でも、駐車場所の確保が難しい小さな商店街で利用したり、電気自動車の充電スポットや長時間駐車に悩むスーパーマーケットなどでの活用など、導入すれば様々なメリットがあると思うのですが、いかがでしょうか?大掛かりな設備導入費用はかかりませんしね。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

[画像・カメラ・ライター/守屋健]

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