2025年、オートスポーツwebは前身のクラッシュネット・ジャパンから名称を変更してから20周年を迎えました。これもひとえに、読者の皆さまのご愛顧のおかげです。そこで、皆さまへの感謝の意味も込め、20周年特別記念連載をスタートさせます。題して『オートスポーツweb20周年企画 20の質問で丸わかり』です。かつて、AS+Fやオートスポーツ本誌で連載されていた『100の質問』を20周年記念版でリメイク。スーパーGT GT500ドライバーのプライベートを解き明かしていきます。
第10回はスーパーGT GT500クラスでWedsSport ADVAN GR Supra、全日本スーパーフォーミュラ選手権でSANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの38号車をドライブする阪口晴南選手が登場です。
オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その9 佐藤蓮選手
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Q1:趣味は何でしょうか?阪口晴南(以下、阪口):ジョギングとボートレースです。外に出ることが好きなので、ジョギングで川沿いを走ったりすることは好きです。
Q2:最近気になっている芸能人や有名人は?阪口:先ほどのボートレースの話に関連して、競艇の峰竜太選手にお会いしてみたいです。また、最近は政治にも関心を持ち始めていて、ニュース番組もよく見ています。
Q3:好きな本や映画、音楽は何ですか?阪口:映画はあまり見ないですけどアニメはよく見ています。作品で言うと『サマータイムレンダ』がすごく面白かったです。この頃は『残響のチロル』を見ています。──音楽は聞きますか?阪口:最近はTHE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)を聞いています。『情熱の薔薇』は良い曲ですよね。あと、芸人の粗品さんが出している『サルバトルサーガ』という曲もすごく良かったです。
Q4:行ってみたい場所はどこですか?阪口:景色がすごく綺麗で空気が美味しいらしいのでスイスに行ってみたいです。趣味はジョギングと言いましたけど、僕は自然が大好きです。そういった話をチームとしたら、長野県にもすごく景色が綺麗な場所があると聞いたので、まずは長野県に行きたいと思っています。
Q5:もし何か新しいスキルをひとつ身につけられるとしたら、何を学びたいですか?阪口:お医者さんをすごいなと思っているので医学のスキルですね。やはり、人の命を救うことはすごく素晴らしいことだと思います。
Q6:休日もしくは暇な時間はどのように過ごすことが多いですか?阪口:家族と過ごすことが多いです。娘と一緒に公園で遊んだりしますし、最近は娘の影響でゲームセンターの一角にあるようなキッズスペースに行くようになりました。そういったのんびりできる時間も『なかなか良いな~』と思いながら過ごしています。
Q7:人生で一番大切にしていることは何ですか?阪口:人との関わりを大切にすることです。やはり、自分ひとりでは生きていくことはできません。それは家族もそうですし、お仕事でお世話になっている方もそうですし、親戚も同じです。本当にいろいろな人に支えられて、今こうして全力でレースができているので、人との関わりは大切にしています。──それはいつぐらいから?阪口:レーシングドライバーを志したときくらいですかね。僕自身も人とコミュニーケーションを取ることが好きなので、気がついたときには人との関わりは大事にしていましたね。
Q8:どんな時に幸せを感じますか?阪口:やはりレースで結果が出たときに一番の幸せを感じます。時間をかけて準備してきているので、結果が出たときの達成感は他の何ものにも代え難い瞬間だと思います。もちろん家族との時間も幸せですが、たまにひとりの時間でも落ち着いたりします。何かに偏るのが苦手なので、家族の時間、仕事の時間、自分の時間という3つのバランスがうまく取れているときが一番幸せを感じているような気がします。
Q9:尊敬する人は誰ですか?阪口:……たくさんいすぎて難しいですね。──ではレース関係だと誰になるのでしょうか?阪口:お世話になった先輩方が多くて非常に難しいのですが、スーパーフォーミュラでの活躍などを間近で見ていたので、やはり石浦(宏明)さんですね。また、僕はCERUMO・INGINGで石浦さんのシートを引き継いで走らせてもらっている経緯もありますし、石浦さんはレース以外のことでもすごく尊敬できる部分が多い方です。
──ちなみにレース以外で尊敬する人はいますか?阪口:ある意味レースなのですけど、競艇の峰竜太選手と毒島誠選手ですね。ボートレースは選手も競技も両方好きで、僕はもうレースが好きで、争って戦うことが好きなので選手のことがもちろん気になります。レーサーという共通点もあり、そういった部分も楽しむことができますし、競艇選手もモータースポーツに興味を持ってくださり、サーキットに応援に来てくれる選手もいらっしゃいます。そういった部分で刺激を受けたり、お互いに尊敬し合えているような感覚があり、良い関係を築けているような気はしています。
Q10:これまでの人生で、一番の挑戦は何でしたか?阪口:いろいろな節目で挑戦をしてきたので『これだ』というのは難しいですね。ただ、2020年のスーパーGT第2戦富士でTGR TEAM SARDさんからGT500クラスにスポット参戦させていただいたレースは、僕のなかで大きな挑戦だったと思います。あのレースがトヨタGT500ドライバーへの大きな第一歩だったと思っていますし、すごく緊張したことは今も覚えています。監督の(脇阪)寿一さんにすごく声をかけていただいたことも覚えていて、そのときの記憶を今パッと思い出したということは、あのときの経験はかなり大きな挑戦だったと思います。
Q11:困難な状況に直面した時、どのように対処しますか?阪口:自分のできることと、できないことを分けて考えます。自分のコントロール下でなんとかなる範囲は、すべて考え尽くして取り組みたいですし、もう自分ではどうしようもなくて、いくら考えても仕方がないことは切り分けて、乗り越えていくイメージはあります。
Q12:自分の長所と短所は何だと思いますか?阪口:長所は、自分の位置やどういったシチュエーションにいるかを正しく認識できることですかね。画面を俯瞰で見たり、いろいろな人の意見を聞いて総合的に判断したり、コミュニーケーションを取ったりできることは、長所と言うにはおこがましいですけど、大切にしている部分でもあります。短所は飛び抜けた目標を語れないといいますか、現実味を帯びてしまうところです。良く言えば現実を見ているのですが、もう少し高望みしても良いと思うので、そのバランスを考えさせられることはありますね。
Q13:子供の頃はどんな子どもでしたか?阪口:本当にカート少年でしたね。大人の方と接することが多かったので少しだけ大人びていた気もしますが、何も知らない普通の少年でした。学校も楽しく行っていましたけど、あまりいろいろなことに興味を持てなかったといいますか、レースばかりだったので、その世界しか知りませんでしたね。ある意味、少し尖っていたような気はします。
Q14:他の人から、どんな人だと言われることが多いですか?阪口:『先輩のことを舐めている』です(笑)。ただ、それはコミュニーケーションを頻繁に取らせていただくからだと思っていて、トヨタの先輩方はすごく優しくて、お話させていただきやすい環境です。まぁ……そういった先輩方から指摘される部分もあります(苦笑)。──国本雄資選手がスーパーフォーミュラを引退する際の会見で『晴南はSNSに投稿するエピソードを盛っている』と話していました。阪口:それもあるかもしれないですね(笑)。
Q15:動物に例えられるとしたら、どんな動物だと思いますか?阪口:分からないな……。そこまで目立たないけど効率的な動物? 絶対にパワフル系ではないからな~。──他の人から『この動物に似ている』などは言われません?阪口:言われたことないですね。すみません……ちょっと分からないにしておいて下さい。
Q16:20回以上通っているお店かレストランを教えてください阪口:僕は岡山に住んでいて、うどんが大好きです。『とよ香』といううどん屋さんがジャスト20回くらいだった気がします。お店の方がレース好きでスーパーGTを見てくださっていて、今週(※取材はGT第1戦の金曜日)もお店に行ったら『週末頑張ってください』と言ってくださいました。本当に僕はうどんが好きで『とよ香』さんはすごく美味しいので通わさせていただいています。あとはK-tunes時代に教えていただいた『大日亭』という焼肉屋さんにもよく行かせていただいています。
Q17:20年以上、使っているものはありますか阪口:……20年はないですね。これから20年使うものはあるかもしれないですけど、さすがに5歳から使い続けているものはないです。──20年はいかなくても、長く使っているものはありますか?阪口:ヘルメットやスーツはもちろんサイズが違うので使用してはいないですけど、ケースに入れて保管しています。そういった意味では、たまに見て記憶を振り返るじゃないですけど、ヘルメットとスーツは大切に保管していますね。
Q18:20年前は何をしていましたか阪口:5歳なので、レーシングカートのレースにデビューした頃ですね。西地域のサーキットを結構走っていて、水曜日、土曜日、日曜日は毎回カートレース場に行ってレッスンを受けていました。
Q19:そんな20年前の自分に言いたいことは阪口:なるべくカートに費やす時間はそのままで、他の考え方や価値観をもう少し早めから触れる機会があるといいのかなと思っています。そういったことを伝えたいですね。
Q20:20年後にしていたいことは阪口:20年後もレースをしていたいです。一番はレーシングドライバーの活動を続けたいですが、もしそれが叶わなくなり、参戦するカテゴリーが減ってしまったとしても、レースに関わる仕事は続けたいです。僕はレーシングドライバーとして今生活できていますけど、そういった人がもっと増えることが一番望ましいですし、レースに生かしてもらっているような感じもあるので、少しでもモータースポーツに貢献できるのであれば続けたいです。20年後だと45歳なので、ちょうどそのあたりを考える年齢だと思いますし、仮に引退した後でも、レースに関わる仕事ができたらいいなと思っています。──育成などは興味ありますか?阪口:育成は……人を見る目があるかどうかが分からないので、ちょっと慎重にいきたいと思います(苦笑)。でも、多くの人に自分の経験や知識、経験を話したり、見てもらう機会がもしあるなら、そういったことには興味があります。モータースポーツが盛り上がることが自分の一番やりたいことなので、主催者でも参加者でも、レース業界が良くなることをしてみたいですね。
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阪口選手らしい答えもあれば、レース好きとして20年後にしていたい思いも聞くことができたインタビューでした。『20の質問で丸わかり!』はまだまだ10人目、次回もお楽しみに。
●プロフィール 阪口晴南(さかぐち・せな)
1999年7月9日大阪府出身。レーシングドライバーの家計に生まれ、幼少期からカートで多くのタイトルを獲得すると、2015年には鈴鹿サーキット・レーシングスクールフォーミュラを首席卒業しFIA-F4に途中参戦。2019年にスーパーGT GT300クラスでランキング2位に輝くと、2021年からスーパーフォーミュラにレギュラー参戦。2022年にはスーパーGT GT500クラスにステップアップすると、初年度から3回のポールポジション獲得で速さをみせる。2023年第3戦鈴鹿で初優勝を飾り、2025年も在籍4年目となるTGR TEAM WedsSport BANDOHで戦う。
[オートスポーツweb 2025年06月18日]
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