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「ウルトラロー&リバースを備えた、通称“農耕アクティ”」外装はJPSロータスをイメージしてカスタム!?【ManiaxCars】

掲載 更新 10
「ウルトラロー&リバースを備えた、通称“農耕アクティ”」外装はJPSロータスをイメージしてカスタム!?【ManiaxCars】

ナリは小さいのに絶大な安心感! 道なき道も突き進むタフなヤツ!

実はアクティクローラのベース車両

「ウルトラロー&リバースを備えた、通称“農耕アクティ”」外装はJPSロータスをイメージしてカスタム!?【ManiaxCars】

今回の取材に先駆けて撮影、試乗したアクティクローラ。そのベースになったのが、俗に“農耕アクティ”と呼ばれるアクティアタックだ。ホントは順番が逆かもしれないが、アクティクローラに乗ってから、アクティアタックに対する興味が大きくなってきたのは事実。で、今回、実車を間近に見て、触れて、乗れる機会がついに巡ってきたというわけだ。

取材車両は、オーナーSさんが好みに合わせて各部をカスタマイズ。まず目を引かれたのは、やたらとツヤっぽい黒いボディと足もとを飾るゴールドメッシュのBBS製14インチホイールだ。これは黒×金のカラーリングが強く印象に残ってるF1マシンのJPSロータスをモチーフにしたとか。

純正12インチから2インチアップとなるこのホイール、実はJTジェミニの純正装着品でスポーク部に“JT”と刻印されている。組み合わされるタイヤは165/65サイズのスタッドレス、ピレリアイスシンメトリコだ。

しかも、当時ロータスではF1マシンと同じカラーリングを施したホンダTN360をファクトリーで使っていて、「その後継モデルとなるアクティで同じことをやってみたんです」とSさんは言う。なるほど、それは由緒正しきモディファイだ。

また、外装では大型フォグランプ装着やサイドミラー大型化、荷台作業灯LED化など機能性の向上も図られている。

外装に合わせてダッシュボードも同色で塗装。その上には、懐かしいカロッツェリアのボックス式4ウェイスピーカーがセットされる。背面のロゴがスモールランプに連動して光り、本来はブレーキ連動でラインが赤く点灯するけど、それをウインカー連動に変更している。メーターは、一部配線の変更やスピードメーターケーブルの長さ調整などを行なってタコメーター付きのストリート用に交換。

センターコンソールのエアコン操作パネル。内気循環と外気導入の切り替え部を見る限り、エアコンは内気循環モードでしか使えないということなのか? その右にはデフロックスイッチと荷台の作業灯スイッチが確認できる。

クッションが薄くサポート性も期待できない、いかにも仕事グルマのためのシート。ヘッドレストは2本のステーを介してシートとは別体で用意されている。運転席の座面右前は当てモノで補強。乗り降りで生地が擦れることを防いでいる。

軽トラックはその荷台に数100kgの荷物を積んで走るのが前提で設計されてるから、十分な動力性能を確保するために当然ギヤ比も低い。アクティアタックもその例に漏れず、通常の1速ギヤ比は4.083に設定。

が、それでは駆動力が足りない泥濘地や急こう配にも対応できるよう、ギヤ比を7.800としたウルトラローがアクティアタックには備わってるのだ。シフトノブは、いつもはインテグラタイプR純正チタンを装着してるけど、撮影のため純正に戻してもらった。1速の左にウルトラロー、その下にウルトラリバース(ギヤ比7.588)が設けられている。

リヤミッドに横置き搭載されるE07A型エンジンはキャブレター仕様。荷台の一部パネルが脱着式となっていて、それを外すことでエンジンにアクセスできる。カタログスペックは38ps/5.5kgm。

本格的な悪路を走っても、どうせ自分には通常の1速との違いが分からないだろうから、田んぼの中のあぜ道で試乗する。シフトレバーを1速よりもさらに左の前に入れて、アイドリング状態のままクラッチペダルをゆっくり離していくと、のそりと動き出した。

まさに歩くほどの…いや、歩くよりも明らかに遅いスピード。「クルマってこんなゆっくり走れるんだ!」と、ちょっと感動する。ただし、そこからの加速時にアクセルペダルをちょっとでもラフに踏み込むとギクシャクした動きが大きく出るから、細心の注意が必要。

というか、たとえば未舗装の林道からさらに道なき道を登っていくような、つまりは極めて限定された状況でない限り、アクティアタックの実力を出せるシチュエーションはないと思う。もしくは、ウルトラロー&リバースは緊急時の脱出用ギヤと思うか、だ。

それを除けば当然、普通の軽トラックとしても乗れるアクティアタック。舗装路での試乗では早めにシフトアップしていって、4速60km/hくらいで流すのが気持ちいい。というか、しだいにエンジン回転は高くなるし、クルマの安定感も希薄になってくるから、できればそれ以上スピードを出したくないのが本音だったりする。

軽トラック=仕事グルマだけど、アクティアタックには“プロツール”っぽい雰囲気を感じずにはいられない。

■SPECIFICATIONS

車両型式:HA4

全長×全幅×全高:3255×1395×1750mm

ホイールベース:1900mm

車両重量:730kg

エンジン型式:E07A

エンジン形式:直3SOHC

ボア×ストローク:φ66.0×64.0mm

排気量:656cc 圧縮比:9.8:1

最高出力:38ps/5300rpm

最大トルク:5.5kgm/4500rpm

トランスミッション:4速MT+UL/UR

サスペンション形式(F/R):ストラット/ド・ディオン

ブレーキ(F/R):ディスク/ドラム

タイヤサイズ:FR5.00-12-4PR

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みんなのコメント

10件
  • 親父が乗ってるが、ホンダのアクティは丈夫でエンジンをベタ褒めしてる。おそらく20年近くか以上は乗ってるんじゃないかと。全然まだ乗れる。なぜホンダは軽トラを作るの止めるのか…
  • 金ストライプが無いし何処がJPS?
    黒塗りに金色のホイール履かせただけじゃん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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