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グリッド降格のフェルスタッペンが最速。0.595秒差のルクレールがPP掴む【予選レポート/F1第14戦】

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グリッド降格のフェルスタッペンが最速。0.595秒差のルクレールがPP掴む【予選レポート/F1第14戦】

 7月27日、2024年F1第14戦ベルギーGPの予選がスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最速タイムを記録した。

 フェルスタッペンが5基目のICE投入し、10グリッド降格ペナルティを受けるため、0.595秒差の2番手タイムを記録したシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。3番タイムを記録したセルジオ・ペレス(レッドブル)がフロントロウ獲得となった。60グリッド降格ペナルティが決まっている角田裕毅(RB)は予選を18番手で終えた。

【正式結果】2024年F1第14戦ベルギーGP予選

■Q1:最速はピアストリ。角田は18番手

 直前に予定されていたFIA F2第10戦のスプリントレースは強い雨が止まず開催延期となったものの、強い雨はF1の予選開始前には止んだ。

 18分間のQ1は気温18度、路面温度22度のなか、路面は濡れたままというコンディションだったため、全車が浅溝のインターミディエイトタイヤ(グリーン)を装着してコースイン。

 各車ファーストアタックを終えた時点で1分56秒003をマークしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が暫定首位におどり出る。最初のアタックでの比較とはいえ、暫定2番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に0.979秒もの大差をつけた。

 セッション後半に降雨の予報もあったため、セッション前半は各車ピットに戻ることなく、アタックラップとクールラップを繰り返す。そんななか、残り7分を切ったところでピアストリが1分55秒549をマークしてフェルスタッペンを0.454秒上回る。

 路面コンディションの改善によるタイム向上が顕著となるなか、セッション終盤には19台が新品のインターミディエイトに履き替えた。なお、ただひとりタイヤを替えなかったフェルスタッペンが1分54秒938を叩き出し、暫定トップの座を取り戻す。

 ただ、走れば走るほどに改善する路面とフレッシュタイヤのグリップの後押しもあり、ピアストリが1分54秒835を叩き出し、Q1をトップで終えた。0.0076秒差の2番手にピエール・ガスリー(アルピーヌ)、3番手にフェルスタッペン、4番手にペレスが続いた。

 16番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、17番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手角田、19番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、20番手周冠宇(キック・ザウバー)の5台がQ1敗退となった。

 なお、角田はパワーユニットのコンポーネント交換により60グリッド降格ペナルティとなることが決定している。

■Q2:ペレスが10番手でQ3進出

 続く15分間のQ2も引き続き全車がインターミディエイトでコースイン。Q1よりもさらに路面コンディションの改善が進み、ファーストアタックを終えた時点でフェルスタッペンが1分53秒857を叩き出し、暫定トップにおどり出る。

 なお、全車がファーストアタックを得た時点で0.602秒差の暫定2番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いていたが、ノリスはユーズドタイヤでのアタックだった。

 セッション後半、ノリスらファーストアタックでユーズドを履いた数台が新品のインターミディエイトに履き替える。ただ、残り7分を切ったころでところによりわずかに雨脚が強まりを見せるが、フェルスタッペンは1分53秒837までタイムアップし、Q2トップの座を守り切った。

 終盤、0.200秒差の2番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)、0.258秒差の3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。

 11番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、12番手ガスリー、13番手ダニエル・リカルド(RB)、14番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、15番手ランス・ストロール(アストンマーティン)の5台がQ2敗退となった。

 ペレスは11番手アルボンを0.003秒上回りQ3進出を決めた。Q1を2番手で終えていたガスリーだったが、ターン1でわずかにタイムロスがあり、Q3に残ることは叶わなかった。

■Q3:10グリッド降格のフェルスタッペンがPP獲得

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。このQ3でも全車がインターミディエイトを履いた。なお、フェラーリ勢、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ペレスの5台はユーズドタイヤでコースイン。

 ファーストアタックでは新品を履いたフェルスタッペンが1分53秒159でトップにおどり出る。2番手にはユーズドを履いたペレスが続いたが、その差は0.606秒となった。0.852秒差の3番手には新品を履いたハミルトンが続いた。

 10台によるファーストアタックを終えた時点で再び雨脚が強まりを見せるが、セッション開始時にニュータイヤでコースインしたうちメルセデス勢、マクラーレン勢の4台はピットに戻らず、1セットでQ3を戦うことを選択。クールラップを挟んでアタックを続けるが、いずれのドライバーもレッドブル勢のタイムに遠く及ばない。

 一方、ピットに戻ったレッドブル勢のうちフェルスタッペンはニュータイヤに交換。ペレスはユーズドのまま最後のアタックに臨んだが、レッドブル勢はともにタイム更新叶わず。ただ、そのままフェルスタッペンがトップタイムで予選は幕を閉じた。

 フェルスタッペンが5基目のICE投入し、10グリッド降格ペナルティを受けることから、最終版に0.595秒差の2番手タイムを記録したルクレールがポールポジションを獲得。3番タイムを記録したペレスがフロントロウ獲得となった。フェルスタッペンは10番グリッドから巻き返しを狙う展開となる。

 2024年F1第14戦ベルギーGP、44周の決勝は7月21日の日本時間22時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。

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