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「速く走れない…」けど 数千万円の「1人乗りスーパーマシン」がスゴい! ランボが手掛ける「農業車」も!? 知られざる最新トラクターとは

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「速く走れない…」けど 数千万円の「1人乗りスーパーマシン」がスゴい! ランボが手掛ける「農業車」も!? 知られざる最新トラクターとは

■自動運転は当たり前!? 1台数千万円超えのスーパーカーに迫る最新トラクターに秘められた機能

 1台数千万円は当たり前のフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーに並び、農業界にもそれらに匹敵する価格帯のトラクターが存在します。

【画像】超カッコいい! これが「1人乗りランボ」です! 画像を見る!

 最新トラクターはなぜスーパーカー並みの価格帯にも迫るのでしょうか。

 最新トラクターが高価なワケは、食物の生産に欠かせない農作業の負担を減らす技術が集約されたスーパーマシンだからです。

 国内の農機具を代表するメーカー「ヤンマー 」や「クボタ 」が手がけるフラッグシップモデルのトラクターは、現に1台数千円という価格で提供されています。

 またスーパーカーのブランドとして名高い「ランボルギーニ」ですが、実はトラクターの開発にも歴史があり、1台2000万円以上するトラクターを販売しています。

 最新トラクターがもたらす農作業へのメリットは計り知れません。

 たとえば従来のトラクターでは、基本ハンドルを握りながら常に前後を確認して作業するのが一般的でした。

 最新のトラクターはGPSと連動することで、自動運転による作業をかなえています。

 これにより作業中に微調整していたハンドリングや、こまめな前後確認の負担は軽減され、トラクターに任せられます。

 さらには無人による自動運転も実現しており、タブレットやリモコンで遠隔操作できるフェーズにまで来ています。

 最新のトラクターは、設定した作業状態を記憶しておくことも可能です。

 オペレーターはこれまで畑に入る度に設定していた煩わしい手間から解放され、手元のレバーボタンを押すだけですぐ作業に取りかかれます。

 作業の自動化をかなえているトラクターですが、悪路に強い走行性能やけん引力も依然として衰えていません。

 トラクターは、大衆車やスーパーカーではスタックしてしまうようなぬかるんだ農道はもちろん、水が張られた田んぼの中でも、ものともせずに走行できます。

 畑でスリップしたトラックを救出する際も、トラクターのパワフルなけん引力が頼りになります。

 加えてトラクターはモデルによってタイヤからクローラーに交換できるものもあり、湿地帯や雪深い土地でも活躍します。

 トラックをけん引できるほどのパワーを持つトラクターは、その力強さだけでなく繊細な動きも得意です。それを可能にしているのが前輪倍速です。

 前輪倍速とは、トラクターが曲がる際に前輪を後輪より速く回転させることで、狭い場所でもスムーズに小回りできる機能。

 これにより畑のような足元が不安定な場所でも柔軟に走行でき、ターンする際もハンドルをめいっぱい回すことなく簡単にできます。

 そしてオペレーターの作業ストレスに関わるトラクターの運転席は、長時間の作業でも快適に過ごせるように、さまざまな工夫が散りばめられています。

 ほぼ全面ガラス張りのキャビン(車内)は、全方向を見渡しやすく視認性が抜群です。車体の足回りから遠くの畑まで目が行き届き、走行時の危険もすばやく察知できます。

 シートは前後にスライドすることはもちろん、左右好きな方向へ回転させたり、空気圧を調整して座り心地を変えられたりと、自分好みにカスタマイズ可能です。

 リクライニング機能により背もたれを倒せるので、休憩時に仮眠を取る場合にも不自由しません。

 トラクターの操作に必要なレバーやボタンは、右側に集約されていることがほとんどで、一貫して操作しやすい配置となっています。

■1000万円以上する「最新トラクター」がスゴい! 私たちの食を支え、いのちつなぐスーパーマシン

 トラクターは畑を耕す以外にも、アタッチメントを切り替えることで、さまざまな作業が行えます。

 たとえば畑に苗を植える際の畝立てから、麦やそばの種まき、固くなった土をほぐす砕土、畑周りの除草作業など、トラクターの用途は非常に幅広いです。

 ここまで解説してきたとおり、トラクターは農作業に革新をもたらす一方、その利便性と引き換えに排気ガスによる環境負荷を助長することが懸念されています。

 ディーゼルを燃料に動くトラクターの排気ガスには、窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質が含まれているからです。窒素酸化物(NOx)は、光化学スモッグや酸性雨の一因として知られています。

 そこで最新のトラクターには窒素酸化物などの汚染物質をクリーンな排気ガスに転換させる、「尿素SCRシステム」が搭載されるようになりました。

 この尿素SCRシステムは、アドブルーを用いることで大気汚染物質を削減する機能を発揮します。

 最新のトラクターはオペレーターだけでなく、環境の負担減にも配慮した進化を遂げているのです。

※ ※ ※

 スーパーカーが「走る」ことに特化しているのに対し、トラクターは「食を生産する」ための実用的なスーパーマシンといえるでしょう。

 農業界全体でも人手不足が目立つなか、トラクターの進歩は作業負荷の軽減から生産性の向上、食料の安定供給に大きく貢献しています。

 スーパーカーの価格に並ぶ最新のトラクターは日本の農業、そして私たちの食卓を支え、いのちをつないでいます。(相馬はじめ)

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