昨年の新車販売台数ランキングが話題を呼んでいる。何と、4年連続で首位をキープしていた軽の絶対王者「ホンダ N-BOX」を抜き、「トヨタ ヤリス」がトップを獲得したのだ。登録車が首位を獲得するのは2016年以来実に5年ぶりとなる。
ヤリスの販売台数は21万2927台(前年比40.3%増)と、N-BOXの18万8940台(同3.6%減)を2.4万台程上回った。前年の2020年はヤリス15万1766台に対し、N-BOXは19万5984台だったから、一気に6万台強を上乗せし、20万の大台に乗せてきた格好だ。
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この背景にあるのは、もちろん2020年8月のSUV「ヤリス クロス」のデビュー(ハッチバックのフルモデルチェンジは2020年2月)。販売開始直後は爆発的人気で納車待ちが長期にわたった一方、2021年は通年で登録が比較的順調に進んだことが効いたとみられる。
対するN-BOXの現行型は2017年にデビューしてから4年が経過しており、昨年12月には電動パーキングブレーキの装備などマイチェンを敢行したが、年内の台数増に対する貢献は限定的だった模様。とはいえ、全盛期には25万台超を販売したお化けモデルだけに、近々と噂されるフルモデルチェンジを含め、今後の台数アップには期待がかかるところだ。
ちなみに、前回登録車がトップを獲得した2016年で、その時の王者は「トヨタ プリウス」。登録台数は約25万台とこちらも桁違いの売れ行きを示した。同車は2022年にもフルモデルチェンジが予想されるが、軽やコンパクトモデル全盛の中、比較的大柄なプリウスがどこまで台数を伸ばせるかも今から注目だろう。
また、前年に引き続きトヨタの強さが目立ったのも特徴で、8位までに4車種がランクインしている(他の4車種はすべて軽自動車)。部品不足の中での在庫管理の巧さが光った結果だが、その勢いはもう誰にも止められそうにない。
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みんなのコメント
そしてトヨタの商品戦略も巧みで、ラインナップも手厚くなりましたね。そこが手薄な他社との違いでしょうね。