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黄砂の季節襲来!! 花粉と間違えると大問題 放置もダメだけどいきなり洗車にも注意

 春になるとクルマのボディやフロント、サイドウィンドウにうっすらと黄色い汚れが付いていることがあります。この黄色い汚れには大きく2つの種類があります。ひとつは春の風物詩とも言える“スギ花粉”。スギ花粉は硬いものではありませんが、もうひとつの黄色っぽい汚れがあり、こちらは要注意。

 それは“黄砂”。

雪道を走ったあとは要注意!! これだけある「洗車」の効能

 本稿では、そろそろ増えてきた黄砂からクルマを守る方法をレクチャーします。

文/諸星陽一 写真/Adobe Stock、気象庁

【画像ギャラリー】黄砂はクルマの敵!黄砂の被害からクルマを守ろう

■黄砂はクルマの傷の原因に!?

 日本に飛んでくる黄砂は、はるか彼方の中国内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などの砂や粒子物質が風に乗って飛んでくるものです。サイズは0.5~5マイクロメートル程度と言われているので、かなり微細なものです。

 砂漠の砂を触ってみると、公園の砂場の砂などとはまるで違って片栗粉のような感触です。実際には片栗粉は20~70マイクロメートル程度なので、黄砂はさらに細かいことになります。

月別黄砂観測日数平年値。1967年から2019年まで黄砂の観測を続けている11地点について、黄砂現象が観測された日数を月別に集計し、1981年から2010年の30年で平均した値。気象庁公式サイトより引用

 その成分は石英、長石、雲母などで硫酸カルシウムも含まれているため、アルカリ性の性質を持っています。雲母はさほど硬い物質ではありませんが、石英はモース硬度で7とガラスを傷つけることができる硬さ、長石は6でナイフの刃がこぼれる硬さ(モース硬度10がダイヤモンド)です。

 このため、そのままウエットティッシュタイプの汚れ落としで拭いたりすると、ボディやウインドウが傷だらけになる可能性があります。

■クルマを傷付ける原因物質は他にも...

 また春は黄砂の影響がなくてもほこりっぽい季節です。冬は空気が澄んでいて遠くまで見通せるのですが、春は湿気が増えて視界が悪くなると同時に、畑に作物が植えられる前だと表土が乾きやすく、畑の土などが風に巻き上げられて飛んでくることも多いのです。

 土は黄砂に比べれば硬度が低い物質が多いでしょうが、やはり花粉と同じようには扱えないやっかいなものです。

 そうした場合のクリーニングはどうするのがベストなのでしょうか。

 黄砂に悩まされるのは年に数度の割合ですし、経験をしている人はさほど多くないでしょう。しかし、日本では黄砂よりも悪条件下でクルマを使っている人達がいます。ここは、そういう地域でクルマを日常的に使い、防御になれている人たちの知恵を借りましょう。

 黄砂よりさらに厳しい状況、それは鹿児島・桜島に代表されるような火山灰が降る地域です。火山灰は灰と言ってもその成分は植物の灰とはずいぶん違い、火山ガラスと呼ばれるガラス様の粒子が含まれています。火山ガラスは尖った形状をしているために、黄砂同様にクルマを傷つけるものです。

■降灰地域の人々に学ぶ洗車の知恵

 降灰地域の人達がクルマに灰が積もったときに行っている洗車方法は、まず最初にエアで吹き飛ばすというものです。もちろん、ワイパーを使うようなことはしません。灰が積もった状態でワイパーを動かせば、ガラスにキズが付いてしまいます。なにより先にエアで吹き飛ばすことが大切だといいます。

そのままこすると傷の原因に...

 エアコンプレッサーとエアガンがあれば、効率的に落とすことができますが、鹿児島の方々は電動のブロアファン(植木屋さんなどが葉っぱなどを集めるのに使っているもの)を愛用しているといいます。そうしておいてから、高圧洗浄で水を掛けるのが正攻法とのことです。

 火山灰の場合は水を含むとこびりついてしまうということもあるのでしょうが、まずはエアで吹き飛ばすほうがボディやガラスに対するダメージは少なくて済みそうです。

 ブロアを持っている方は、いきなり高圧洗浄するのではなく、ブロアで表面の汚れを吹き飛ばしてから高圧洗浄するのがよさそうです。ブロアで吹き飛ばすときは、マスクとゴーグルは忘れずに装着しましょう。

 よく言われるPM2.5は2.5マイクロメートル程度の粒子物質を指しますが、黄砂はまさにこのサイズに収まる大きさで、さらに小さいものも含まれています。吸い込むことで呼吸器に悪影響を与えますし、目に入ればキズをつける可能性も否めません。

■水圧で汚れを落とすのが基本!

 ブロアも高圧洗浄機もない場合で洗車する場所があるときは、水道の水を勢いよく掛けて落とすことになりますが、この際も基本的には水圧だけで落とすように心がけることが大切です。

 落ちきらないときはカーシャンプーを使うことになります。この際はバケツにシャンプーを先に入れそこに勢いよく水を入れて泡立てるようにし、スポンジで泡をタップリと取ってそっとなでつけるようにして汚れを落とします。スポンジで汚れを取るというよりも、泡で汚れを取るような感覚です。

 自宅では洗車ができない人は洗車機を使うことなりますが、門型の自動洗車機にいきなり入れるのはあまりおすすめできません。できればコイン洗車場などにいって、高圧洗浄機を使うのがベストです。

自動洗車機 ブラシを使わず水圧洗浄のノンブラシ洗車なら安心

 また、門型の自動洗車機しかない場合は、できれば洗車機に入れる前にホースなどで黄砂を落としておくことをおすすめします。門型の自動洗車機のなかにはブラシを使わずに水圧だけで洗浄するノンブラシ洗車というタイプもあります。

 このノンブラシ洗車ならば、こする洗い方ではないので、安心して洗車機に入れることができます。

【画像ギャラリー】黄砂はクルマの敵!黄砂の被害からクルマを守ろう

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