6月13日、ル・マン24時間レース開催中の定例記者会見において、ACOフランス西部自動車クラブは、2026/2027シーズンから、アジアン・ル・マン・シリーズにプライベーターのハイパーカー車両のためのクラスを設けると発表した。このクラスはブロンズ(アマチュア)ドライバー1名の起用が必須の“プロ/アマ”カテゴリーとなる。
■ル・マン出場権の付与は未発表
タイやインドネシアでの開催実現せず。アジアン・ル・マン・シリーズの2025/26カレンダー発表
ACOはこの変更を「シリーズの関係者が歓迎する戦略的展開」であり、「最高峰クラスへのアクセスをさらに拡大する」ものだとしている。また、シリーズは別の声明で、この変更は「一部のメーカーからの要請を受けて」行われたと述べている。
ACO会長のピエール・フィヨンは、プライベーターが運営するトップカテゴリー車両向けクラスの導入を昨年初めて示唆した。
現在のアジアン・ル・マン・シリーズは3つのカテゴリーで構成されている。LMP2が現在の最高峰クラスであり、LMP3クラス、GTクラスとグリッドを共有している。
他のカテゴリーがどうなるか、また、ハイパーカーのエントリーがLMP2やGTのように、ル・マン24時間レースへの自動招待枠を争えるかどうかについては、まだ発表されていない。
注目すべきは、新設されるクラスも、このシリーズの他のカテゴリーと同様にプロ/アマ形式で行われ、少なくともひとりのブロンズドライバーがラインアップに加わることが求められることだ。
現在までに、現行トップクラスのプロトタイプカーに参戦したブロンズドライバーはひとり。ベン・キーティングだけが、JDCミラー・モータースポーツのポルシェ963で2024年のデイトナ24時間レースに参戦した経験を持つ。
アジア・シリーズへのハイパーカーの導入は、WEC世界耐久選手権におけるカスタマーカーへの関心が下降傾向にあり、同時にハイパーカーカテゴリーへのメーカーの参入数が増えるなかで行われるものだ。
現在のWECで、プライベート参戦を目的とした『FIAハイパーカー・チーム・ワールドカップ』に参戦しているのは、AFコルセの83号車フェラーリ499Pとプロトン・コンペティションの99号車ポルシェ963の2台のみとなっている。
ポルシェは、LMDhマシンで広く確立されたカスタマー・レーシング・ネットワークを持つ唯一のメーカーだ。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権では、プロトンとJDCミラー・モータースポーツがプライベーターとして参戦している。
ハーツ・チーム・JOTAも昨年、WECでカスタマーとしてポルシェ963を2台走らせたが、その後キャデラックに移籍し、GMブランドのファクトリーチームとなった。
BMW Mモータースポーツの代表であるアンドレアス・ルースは以前、バイエルン州を拠点とする同ブランドが、Mハイブリッド V8の運用開始に向けて、複数のカスタマーチームと協議中であることを示唆していた。それは、2026年から始まる可能性がある。
フィヨンは、「ACOは、アジアにおける耐久レースの魅力をさらに高めるため、2026/27シーズンのアジアン・ル・マン・シリーズにプロ/アマ・ハイパーカー・カテゴリーを追加することを発表できることを大変嬉しく思う」と述べている。
「アジアン・ル・マン・シリーズへの関心はここ数年で飛躍的に高まっており、昨シーズンのグリッドの拡大や、シリーズに初めて参加した中国やアジアのチームの増加がそれを物語っている」
「アジアのモータースポーツ市場は活況を呈しており、ル・マン24時間レースで主役を務めるマシンを、より地元に近いファンの前でレースに出場させたいと、メーカーやチームは強い関心を示している」
「ACOは、アジアン・ル・マン・シリーズにハイパーカー・カテゴリーを追加することで、この関心を高めている」
なお、アジアン・ル・マン・シリーズの2025/26カレンダーはすでに発表されており、マレーシアのセパンを皮切りに、3イベント/6レースが予定されている。
[オートスポーツweb 2025年06月13日]
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