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フェラーリ伝説の車名33年ぶりに復活!1050cv+史上最強のダウンフォースを実現する「849 テスタロッサ」

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フェラーリ伝説の車名33年ぶりに復活!1050cv+史上最強のダウンフォースを実現する「849 テスタロッサ」

新レジェンドはV8ツインターボ&3電気モーターで総出力1050馬力

フェラーリは新型プラグイン・ハイブリッド・ベルリネッタ「849 テスタロッサ」を発表しました。SF90ストラダーレの後継としてラインアップの頂点に位置づけられ、伝説的な車名テスタロッサを復活させた象徴的なモデルです。この名称は1956年の500TR、そして1984年のテスタロッサに由来し、70年に及ぶ歴史と革新が融合した新たなるレジェンドの登場です。

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0-100km/h加速2.5秒未満、最高速度330km/h超のスーパーサイヤ人

フェラーリ849 テスタロッサの最大の特徴はパワートレインである。全面改良されたツインターボV8(F154FC)の排気量排気量は3990cc。最高出力830cv。リッターあたりの出力は208cvを発生し、従来比+50cvの進化を遂げた。最大トルクは842Nm/6500rpm。最高回転数は8300rpmに達する。新設計の大型ターボはフェラーリ史上最大で、低摩擦ベアリング、最適化されたコンプレッサーホイールとタービン、改良されたインタークーラーを組み合わせ、レスポンスを損なうことなく熱効率を引き上げている。

エンジンブロック、シリンダーヘッド、エグゾーストマニホールドまで刷新され、軽量チタンボルトの採用やカムシャフトの軽量化も進められた。さらにフェラーリ量産車として初めて、再生アルミを鋳造パーツに採用し、CO2排出を大幅に削減している。

この内燃ユニットに3基の電気モーター(合計220cv)を組み合わせ、システム総出力は1050cvに達する。電動ユニットはフロント2基+リア1基で構成され、フロントはRAC-eシステムによりトルクベクタリングを実現、リアのMGU-KはF1由来の回生機構を備える。

7.45kWhのリチウムイオン電池はシャシー内に搭載され、重心低下と重量配分を最適化する。eDriveモードでは最大25kmの純電動走行が可能で、ハイブリッド、パフォーマンス、クオリファイを含む4モードを状況に応じて選択できる。制御方法も刷新され、電動と内燃の切り替えはより滑らかになり、回生ブレーキのフィールも自然で効果的になった。冷却マップの見直しによる電動系の熱効率も改善し、従来より10~12℃の温度低下を実現。長時間の高負荷走行でも安定した性能を維持する。

パフォーマンス面では、0-100km/h加速は2.5秒未満、0-200km/hは6.35秒、最高速度は330km/hを超える。制動性能も優れ、100-0km/hは28.5m、200-0km/hは108.0mで停止可能。フィオラノのラップタイムは1分17秒500を記録する。乾燥重量は1570kgで、パワーウェイトレシオは1.5kg/cv。徹底的な軽量化によって、SF90比で大幅な性能向上を果たしながら車重を据え置いた。

フェラーリ史上最強のダウンフォースを発揮するエアロダイナミズム

512SやFXX-Kなど過去のレーシングカーから着想を得たエアロダイナミクスにより、250km/h時の総ダウンフォースは415kgとなり、SF90比25kg増。冷却性能は15%改善し、インタークーラーへの気流は30%増加。フロントアンダーボディは新しいボルテックスジェネレーターを備え、ダウンフォースを20%強化。リアは512Sを意識したツインテールを採用。可動式リアスポイラーは最大100kgのダウンフォースを生む。複層構造のリアディフューザーも、ドラッグを10%低減し同等のダウンフォースを発生させる。

電子制御は大きく進化し、ABS Evoと新たに導入されたFIVE(フェラーリ・インテグレーテッド・ビークル・エスティメーター)が初採用された。FIVEは6Dセンサーと加速度計測に基づいて車両のデジタルツインを生成し、誤差1km/h未満で車速を推定する。これによりトラクションコントロール、電子制御ディファレンシャル、e4WDの精度が向上し、制動時のスリップ値も最適に算出される。結果として直線、複合ブレーキング双方で高い安定性を発揮し、繰り返しのハードブレーキングでも性能が衰えることがない。

ブレーキシステム自体も刷新され、ディスクとパッドを大型化。フロントは通気ダクトを改良、リアは新キャリパーを採用して熱管理と剛性を強化している。長時間の連続走行でも安定した制動力を維持できるというわけだ。サスペンションは新設計のジオメトリーと軽量スプリングを採用。タイヤはミシュラン、ピレリ、ブリヂストンと共同開発した専用モデルで、フロント265/35R20、リア325/30R20を装着。

デザインはスタイリングセンターによるもので、航空機的要素と1970年代のプロトタイプを融合。ブリッジ状のフロントカバー、深く彫り込まれたドア一体の空力ダクト、ツインテール、ダイヤモンドカット鍛造ホイールが外観上の特徴だ。インテリアは新HMIシステムを搭載し、操作スイッチを備えた新世代ステアリング、浮遊感を持たせたダッシュボード、ギアゲートを取り入れたセンタートンネルが印象的。

ADASも充実しており、ストップ&ゴー機能付きACC、自動緊急ブレーキ(自転車検知)、ブラインドスポット検知、レーンデパーチャーウォーニング、レーンキーピングアシスト、自動ハイビーム、標識認識、サラウンドビュー、リアクロストラフィックアラート、ドライバー疲労モニタリングを搭載。フェラーリ車としては過去にない充実度を誇る。

主要諸元は、ボディサイズが全長4718mm×全幅2304mm×全高1225mm、ホイールベース2650mm。前後重量配分45:55、燃料タンク68L、トランク容量74L。トランスミッションは8速F1 DCTを採用する。

【AMWノミカタ】

クルマ好きの方には釈迦に説法ではあるが、「Testa Rossa」はイタリア語で「赤い頭」という意味を持ち、1950年代のフェラーリのシリンダーヘッド/カムカバーが赤く塗られていたことに由来する。この名称は1956年の500TRで初めて使われ、3L V12の耐久マシンの250 Testa Rossa、1962年にル・マンで優勝した330 TRI/LM、ピニンファリーナがデザインし12気筒エンジンを搭載して1984年に登場したテスタロッサに受け継がれる。その後も512TRへと続き、その次代ごとに大きな進化を遂げて世に現れた。

今回の849テスタロッサはSF90の後継モデルとして発表されたモデルだ。スペックパフォーマンスはもちろん向上しているが、細部を徹底的にに詰める形での進化が特徴的と言える。また、6Dセンサーと加速度計測に基づいて車両のデジタルツインを生成し、誤差1km/h未満で車速を推定できるFIVE(フェラーリ・インテグレーテッド・ビークル・エスティメーター)が初採用されたことで、サーキットなどではより精緻な走りを実現することが可能のようだ。

価格は54万ドル(約8000万円)から64.5万ドル(約9550万円)と言われている。スーパースポーツのセグメントもアストン・マーティンのヴァルハラ、ランボルギーニのテメラリオなどV8エンジン+3モーターを搭載した1000PSレベルのモンスターマシンが当たり前の世界になってきた。500TR誕生から70年、馬力は約6倍、トルクも約4倍に成長したテスタロッサの進化にフェラーリの意地を見る。

文:Auto Messe Web AMW
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みんなのコメント

16件
  • やふたろう
    フェラーリが自社デザインになってからのモデルって
    どれも魅了を感じ無いんだよね・・・・妙に薄っぺらい
    ヤッパ、ピニンファリーナのデザインの方が良かった。
  • deb********
    LEGOの新製品かと思った。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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