トヨタ最後の5ナンバー(7ナンバー)セダン&ワゴンとなる、「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」が生産終了の時を迎えようとしています。
希少なモデルはいつまで生産されるのでしょうか? また、両車はどのような歴史を持つのでしょうか? 振り返ってみました。
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13年間ありがとう! カローラ最後の5ナンバーモデル「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」とは?
トヨタ「カローラ」の11代目になるセダンタイプがカローラ アクシオ。そのステーションワゴン版が3代目カローラ フィールダー(FIELDER)です。
カローラ アクシオ
カローラ フィールダー
両ブランドの現行モデルは2012年5月に登場しました。
カローラ アクシオはカローラとしては11代目。「アクシオ」のサブネームを得たモデルとしては2代目のラインアップ。カローラ フィールダーは3代目です。
両車はカローラの原点に戻り、「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのコンパクト車」をテーマとしています。
そのため、プラットフォームをひとクラス下のヴィッツ系のものとして、5ナンバーサイズに抑えることで、日本の国内環境にベストフィットするコンパクト車として開発しています。
フロントバンパーやグリルのデザインを変更し、スポーティで上質なデザインに磨きをかけ、マニュアルレベリング機能付きのプロジェクター式LEDヘッドランプを標準装備。よりスタイリッシュに進化しています。
2024年3月のマイナーチェンジ以降のモデルが、現行車となっています。
■なぜ生産終了するの?
現行モデルの「カローラ」や「カローラ ツーリング」、「カローラ スポーツ」「カローラ クロス」といったモデルが3ナンバーサイズであるのに対して、カローラ アクシオやカローラ フィールダーは5ナンバーサイズにとどめており、わざわざ別のプラットフォームを利用しています。
そのため、生産効率が良いとは言えず、カローラ アクシオやカローラ フィールダーの販売台数も近年は減少気味ということもあり、生産終了が発表されることになったのです。
■生産終了はいつ?
2025年10月末で生産終了を予定しています。同時にカローラ アクシオをベースとする「トヨタ教習車」も生産終了になります。
■希少となった5ナンバーのセダン&ワゴン
かつて、国内の自動車税は排気量に加え、車両寸法も税区分の対象でした。改正で車両寸法により自動車税の課税額が変わることがなくなり、2000cc未満の排気量の車両にも3ナンバー車両が増える中、カローラ アクシオとカローラ フィールダーは5ナンバー枠に留まりました。
道路事情や駐車場事情などもあり、日本での5ナンバー車は今でも取り回しが良い車両。両車は希少な存在となっています。
■カローラ アクシオのラインアップ
ラインアップは「EX」、「ハイブリッドEX」を用意。
エンジンは、直列4気筒で1.5Lの「1NZ‐FE」、直列4気筒で1.5Lの「2NR‐FKE」(2WD・CVT車)、ハイブリッド搭載車には直列4気筒で1.5Lの「1NZ‐FXE」が選べます。
■カローラ アクシオの主要諸元
全長4400×全幅1695mmは共通。全高は2WDが1460mm、4WDが1485mmです。
エンジン性能は、2WD+CVTの「2NR‐FKE」が最高出力80kW(109PS)/6000rpmで最大トルクが136N・m(13.9kgf・m)/4400rpm、2WD+電気式無段変速機のハイブリッド「1NZ‐FXE」が最高出力54kW(74PS)/4800rpmで最大トルクが111N・m(11.3kgf・m)/3600~4400rpm、となっています。
ガソリン車の2WDは5速MTも選べます。
■カローラ アクシオの価格
EX(ガソリン車 2WD・MT)が163万9600円
EX(ガソリン車 2WD・CVT)が176万8900円
EX(ガソリン車 4WD・CVT)が191万3000円
EX(ハイブリッド車 2WD)が220万5600円
となっています。
■カローラ フィールダーのラインアップ
ラインアップは、カローラ アクシオと同様に「EX」、「ハイブリッドEX」が用意されています。
エンジンは、カローラ アクシオと同様に直列4気筒で1.5Lの「1NZ‐FE」、直列4気筒で1.5Lの「2NR‐FKE」(2WD・CVT車)、ハイブリッド搭載車には直列4気筒で1.5Lの「1NZ‐FXE」が選べます。
■カローラ フィールダーの主要諸元
全長4400×全幅1695mmは共通。全高は2WDが1475mm、4WDが1500mmです。
エンジンラインアップはカローラ アクシオに準じます。
■カローラ フィールダーの価格
EX(ガソリン車 2WD・MT)が178万6400円
EX(ガソリン車 2WD・CVT)が191万5700円
EX(ガソリン車 4WD・CVT)が205万9800円
EX(ハイブリッド車 2WD)が235万9000円
となっています。
トヨタ「カローラ」シリーズの現行モデルをチェック
それでは続いて、カローラシリーズの現行モデルをチェックしてみましょう。
■「カローラ」
世界150以上の国と地域で販売され、多くの人々に支持されているセダンがカローラです。
直列3気筒で1.5Lのガソリン車と直列4気筒1.8Lのハイブリッド車が用意され、寸法は全長4495×全幅1745×全高1435mmとなっています。
■「カローラ スポーツ」
軽快な5ドアハッチバックスタイルを持つのがカローラ スポーツです。
直列4気筒2Lのガソリン車と直列4気筒1.8Lのハイブリッド車が用意され、寸法は全長4375×全幅1790×全高1460mmとなっています。
■「カローラ ツーリング」
デザインと走りにこだわり、クルマ本来の楽しさを追求したワゴンがカローラ ツーリングです。
直列3気筒1.5Lのガソリン車と直列4気筒1.8Lのハイブリッド車が用意され、寸法は全長4495×全幅1745×全高1460mmとなっています。
■「カローラ クロス」
カローラ初のSUVがカローラ クロスです。
直列4気筒2Lのガソリン車と直列4気筒1.8Lのハイブリッド車が用意され、寸法は全長4490×全幅1825×全高1620mmとなっています。
■「GRカローラ」
レースで勝つために鍛えたクルマを市販化する、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践、開発したのがGRカローラです。
直列3気筒1.6Lエンジンはインタークーラーターボを装着し、224kW(304PS)/6500rpmの最高出力と400N・m(40.8kgf・m)3250~4600rpmの最大トルクを発揮。全長4410×全幅1850×全高1480mmのワイドボディに積載され、8ATもしくは6MTを介した4WDとなります。
カローラ アクシオやカローラ フィールダーにつながる歴史的モデルをチェック
最後に、カローラ アクシオやカローラ フィールダーにつながる、カローラの歴史的モデルを見ていきましょう。
■初代「カローラ」
1966年11月に発売された、直列4気筒1.1L、60PS/6000rpmエンジンを搭載する5人乗りの小型セダンです。
カローラという車名の由来は、英語の「花の冠(花の中のもっとも美しい部分、花びらの集合体)」という意味で、「人目をひく、美しいスタイルのハイ・コンパクトカー」をイメージして名づけられました。
■初代「カローラ バン」
1967年5月に初代カローラに追加された、商用の2ドアバンです。
エンジンはセダンと同様になります。
■6代目「カローラ バン」
1991年6月にモデルチェンジした、7代目「カローラ」のセダン系に続き、同年9月にバンとワゴンが新型となりました。
エンジンは当初、直列4気筒1.3L/1.5Lのガソリンエンジンと直列4気筒2Lのディーゼルエンジンが用意されました。
2002年7月までラインアップした後、「プロボックス」へとそのコンセプトは引き継がれました。
■初代「カローラ ワゴン」
小型セダンから派生したステーションワゴンが各社から販売されて人気を博す中、カローラは1982年5月に初めてワゴンを設定しました。
エンジンは直列4気筒1.3L/1.6Lのガソリンエンジンと1.8Lのディーゼルエンジンが用意されました。
■3代目「カローラ ワゴン」
6代目「カローラ バン」をベースとして1991年9月に登場した3代目カローラ ワゴンです。
エンジンは当初、直列4気筒1.5Lと直列4気筒1.3Lのガソリンエンジンと直列4気筒2Lのディーゼルエンジンが用意されました。
2000年8月にツーリングワゴンシリーズが終了。「カローラ フィールダー」にそのコンセプトは引き継がれました。
■初代「カローラ アクシオ」
10代目「カローラ セダン」のセダンは「アクシオ」のサブネームが付くことになりました。
直列4気筒1.5L/1.8Lエンジンを搭載し、上位モデルに負けない走りと静けさが自慢のモデルでした。
■初代「カローラ フィールダー」
9代目「カローラ」のワゴンモデルに相当するステーションワゴンは「フィールダー」のサブネームを与えられました。
従来のカローラ ワゴンがビジネス用のバンをベースにしていましたが、フィールダーはカローラ セダンがベース。乗用目的がより濃いモデルとなっています。
エンジンは直列4気筒1.5L/1.8Lのガソリンエンジンと2.2Lのディーゼルを用意。1.8Lエンジンでは最高出力が190PSとなるモデルも用意され、スポーツモデルに迫る走りも手に入れました。
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※当記事に掲載している価格などのデータは2025年4月時点でのものです。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/中馬幹弘
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