現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ゾウやチーターにランクルは勝てる? 地上最強同士で比べてみた

ここから本文です

ゾウやチーターにランクルは勝てる? 地上最強同士で比べてみた

掲載 更新 10
ゾウやチーターにランクルは勝てる? 地上最強同士で比べてみた

■最強オフローダー「ランドクルーザー」と競い合う動物たち!?

 人類が誇るテクノロジーの結晶であるクルマと、自然界で圧倒的な力を持つ動物が勝負をしたら、どうなるのでしょうか。

これはデカい! 日産の大型SUV「パトロールNISMO」は打倒ランクル!? 日産が大型SUVを日本で復活させた理由

 アフリカや北極圏、ジャングルなど、どんな道でも走行できるトヨタ「ランドクルーザー」(略:ランクル)と、アフリカのサバンナで暮らす動物たちで、力や速さなどを比べてみました。

 ランドクルーザーは、モノコック構造のクルマには無い頑丈なラダーフレームを持ちます。

 また、ぬかるみや岩場など走行状況に応じて駆動力を適切に配分するマルチテレインセレクトを採用した4WDシステムや、最高出力318馬力を発揮する4.6リッターガソリンエンジンを搭載。

 車両重量は2430kgから2690kgと重ためですが、あらゆる道を走行できる、地球上で最強のクルマのひとつです。

 一方で、動物のなかにはランドクルーザーを脅かす実力を持つものもいます。

 例えば、アフリカのサバンナに生息しているアフリカゾウは、体重が4000kgから7000kgに達します。

 単純な重さ比べでランドクルーザーはアフリカゾウにかなわないうえ、野生のアフリカゾウが親子のカバの群れと近づいたときに、「鼻で母カバをごろんとひっくり返したこと」が報じられ話題となりました。

 成体のメスのカバは重さが1500kgほどあるといわれていますが、もしかすると、相手がカバではなくランドクルーザーであっても、無事では済まないかもしれません。アフリカゾウの縄張りにクルマを駐車する際は、怒りを買わないよう注意が必要です。

※ ※ ※

 アフリカのサバンナには、地上最速の動物といわれるチーターも暮らしています。

 チーターの細長い胴体は筋肉のかたまりとなっていて、加速性能は動物のなかでも随一です。スタートしてから2秒で70km/h以上に達し、90km/hから100km/hで走ることができるといいます。

 仮に0-100km/hの加速を3秒前後とすると、それはもはやスーパーカークラスです。ランドクルーザーではとても太刀打ちできないでしょう。

 加えて、チーターはブレーキ性能(減速)もすぐれており、これによって狩りを成功させているといわれています。

 一方、クルマは100km/hからすぐに止まることはできず、停止に必要な制動距離は速度の2乗に比例して大きくなります。

 警察庁によれば80km/hで停止しようとした場合の停止に必要な距離は約55mとされ、チーターが驚異的な加速力と制動力を持つことがわかります。

■ランドクルーザーに勝ち目があるのは何比べ?

 あらゆる道を走れるランドクルーザーでも、単純な力比べや速さ勝負では動物にかないません。しかし、積載力や持久力ではどうなるのでしょうか。

 比較してみると、この点ではクルマが動物より優勢ということがわかりました。

 ある動物園によると、例えばアフリカゾウにとって150kgを超す重量を背中に乗せての歩行は、非常に負担になるようです。

 また、アフリカゾウの最高時速は約40km/hとされていますが、いかに力強いアフリカゾウとはいえ、常に最高速度を出し続けるのは難しいといえるでしょう。

 数トンにおよぶ巨体を考えれば驚異的な速度ですが、ランドクルーザーは舗装・未舗装を問わずあらゆる道を燃料がある限り走行可能で、吹きさらしとなるゾウの背中よりも高い快適性を発揮します。

 また、厚生労働省によると、成人男性の平均体重は約65kgとされています。

 クルマの乗員の重量制限は具体的な数値として発表されていませんが、ランドクルーザーの定員は2列シート仕様で5人、3列シート仕様で8人となっています。そのため、65kgの大人が8人乗車できると仮定すると、520kgを乗せて走行ができることになります。

 ランドクルーザーのメーターには180km/hまで表示があります。実際に、成人男性8人を乗せて180km/hでの走行は難しいかもしれませんが、ゾウよりも速いことは間違いありません。

 実際に、トヨタは2018年に「5大大陸走破プロジェクト」として、ランドクルーザーによるアフリカ横断を実施しています。

 そのなかで砂利道や草原のなかの未舗装路、アスファルトの敷かれた舗装路などのさまざまな路面を、ランドクルーザーはスムーズに走行していました。

 アフリカゾウであれば、水分や食事の補給、睡眠などの休憩は避けられません。

※ ※ ※

 クルマは、移動や輸送手段として、私たちの生活の一部となっています。ランドクルーザーは一例ですが、それ以外も多くのクルマが人や荷物とともに、長い距離を走っています。

 普段はあまり気が付かないそんなクルマのすごさは、動物と比較することによってわかりやすくなるのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

【2024年スーパー耐久をイチから学ぶ】プロとアマチュアの共闘。自動車メーカーも集う日本最大の参加型モータースポーツ
【2024年スーパー耐久をイチから学ぶ】プロとアマチュアの共闘。自動車メーカーも集う日本最大の参加型モータースポーツ
AUTOSPORT web
F1参戦を目指すアンドレッティ、今後数週間のうちにドメニカリCEOや経営陣らとの“重要な”ミーティングを実施へ
F1参戦を目指すアンドレッティ、今後数週間のうちにドメニカリCEOや経営陣らとの“重要な”ミーティングを実施へ
AUTOSPORT web
「どこへでも行き どこででも眠れる」!?  トヨタ新型「ランドクルーザー250」に専用の車中泊ベッドキットが早くも登場!
「どこへでも行き どこででも眠れる」!? トヨタ新型「ランドクルーザー250」に専用の車中泊ベッドキットが早くも登場!
VAGUE
ヘルメットのシールドの曇りは、中性洗剤で解消できる!
ヘルメットのシールドの曇りは、中性洗剤で解消できる!
バイクのニュース
ボルボが超本気出してきた!! 最小クロスオーバー「ボルボEX30」に期待しかない!!
ボルボが超本気出してきた!! 最小クロスオーバー「ボルボEX30」に期待しかない!!
ベストカーWeb
メジャーリーガーは1200人なのにF1はたった20人! 「なるだけ」でも「超狭き門」の世界だった
メジャーリーガーは1200人なのにF1はたった20人! 「なるだけ」でも「超狭き門」の世界だった
WEB CARTOP
日産、北京モーターショー2024にNEVコンセプトカーを複数出展
日産、北京モーターショー2024にNEVコンセプトカーを複数出展
日刊自動車新聞
5速MTあり! スズキが新型「軽トラック」初公開! “商用モデル”超えた斬新カラー「デニムブルー」も採用! 軽トラ「新型キャリイ」発表
5速MTあり! スズキが新型「軽トラック」初公開! “商用モデル”超えた斬新カラー「デニムブルー」も採用! 軽トラ「新型キャリイ」発表
くるまのニュース
レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイにフェラーリとアストンマーティンが高額オファーか
レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイにフェラーリとアストンマーティンが高額オファーか
AUTOSPORT web
【20世紀名車ギャラリー】名匠G・ジウジアーロ作の華麗な造形、1972年式いすゞ117クーペの肖像
【20世紀名車ギャラリー】名匠G・ジウジアーロ作の華麗な造形、1972年式いすゞ117クーペの肖像
カー・アンド・ドライバー
車中泊を快適に! ランドクルーザー250 用ベッドキット登場
車中泊を快適に! ランドクルーザー250 用ベッドキット登場
レスポンス
レッドブルF1、サインツJr.獲得は難しい?「カルロスはアウディから非常に有利なオファーがある」と重鎮マルコ明かす
レッドブルF1、サインツJr.獲得は難しい?「カルロスはアウディから非常に有利なオファーがある」と重鎮マルコ明かす
motorsport.com 日本版
スバル“新”「フォレスター」登場! 上質なブラック内装&精悍グレーがカッコいい! 特別な「最上級モデル」に反響
スバル“新”「フォレスター」登場! 上質なブラック内装&精悍グレーがカッコいい! 特別な「最上級モデル」に反響
くるまのニュース
ナビはOKだけど…?バイクにスマホホルダーを取り付けちゃダメなの?
ナビはOKだけど…?バイクにスマホホルダーを取り付けちゃダメなの?
バイクのニュース
VW、実用的な高級車「ID.7ツアラー」 荷物 "積み放題" の電動ワゴン 約1000万円から受注開始、欧州
VW、実用的な高級車「ID.7ツアラー」 荷物 "積み放題" の電動ワゴン 約1000万円から受注開始、欧州
AUTOCAR JAPAN
ヴァレオが電動化技術を中心に出展へ…北京モーターショー2024
ヴァレオが電動化技術を中心に出展へ…北京モーターショー2024
レスポンス
スズキ「ジムニー」が743万円! タイではセレブの趣味車でした。インド生産の「スイフト」の弟分「セレリオ」は143万円。日本導入を希望します
スズキ「ジムニー」が743万円! タイではセレブの趣味車でした。インド生産の「スイフト」の弟分「セレリオ」は143万円。日本導入を希望します
Auto Messe Web
ホンダ、CB650R/CBR650Rにレバー操作不要な「Eクラッチ」設定 外観も一新
ホンダ、CB650R/CBR650Rにレバー操作不要な「Eクラッチ」設定 外観も一新
日刊自動車新聞

みんなのコメント

10件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

203.71480.0万円

中古車を検索
ランドクルーザー200の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

203.71480.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村