左右2基の燃料タンクと驚きの交換コスト
先日もフェラーリが炎上するニュースが配信され話題となりましたが、実は「F40」もこれまでに数年に一度のスパンで炎上事故を起こしているモデルとして知られています。
【画像】伝説の名車フェラーリ「F40ライトウェイト」! いまや5億円超えとも言われる希少車を写真で見る(52枚)
その原因のひとつとして考えられているのが、ガソリンタンクの経年劣化による燃料漏れです。
重量バランスを考え、F40のガソリンタンクは左右にあり、給油口も左右それぞれに存在しています。その容量は、60リッター×2=120リッター。
レース中やハイスピードクルージング時にクラッシュしてもガソリンが漏れづらいようにラバータンクになっており、さらに燃料が横Gで揺れないようにガソリンタンク内にスポンジが入っています。
このスポンジが劣化して砂のようになり、燃料フィルターが詰まってしまい、エンジン不調や出火の要因となるわけです。
ガソリンタンク自体の寿命もあり、10年毎の交換が推奨されていますが、これがまた多大な出費を必要としています。
以前オーナーから聞いた話ではガソリンタンクの値段が片側250万円でしたが、いまでは500万円になっているそうで、左右で1000万円コースになるらしいのです。
たしか、スポンジの交換だけだと工賃込みで100万円ぐらい(おそらく左右とも作業)という話を件のオーナーが大昔にしていたような気がしますが、こちらの金額も爆上がりのはずなので、いっそのこと新しいガソリンタンクを買ってしまったほうが得策ということになるでしょう。
5作目のスペチアーレ・フェラーリとして登場した「ラ フェラーリ」や「ラ フェラーリ・アペルタ(ロードスター)」は、モーターを動かすためのハイブリッド・バッテリーパックを交換するのに3000万円かかるそうなので、まさに次元が異なる世界が展開されているのでありました。
さらに、F40自体も現在では価値が高騰しており、低走行のワンオーナー車だと5億円前後という驚愕のプライスで流通しています。
最後に、F40関連の追加情報をふたつ記しておきます。
名車F40に潜むリスクとSNSの反響は?
F40をデザインしたレオナルド・フィオラヴァンティ氏(元ピニンファリーナのチーフデザイナー)によると、当初、「288 GTO」の進化版だったF40にリアウイングは存在せず、空力が足らないと判断したテストドライバーからの要望で描いたそうです。
そして、フェラーリの純ワークス的存在であるミケロットが車両製作を担当した「F40 GTE」を駆り、1995年と1996年のル・マン24時間レースに参戦した太田哲也氏によると、ノーマルF40のブーストを3倍まで高めたターボのパワーは凄まじく、コーナリング中に過給が始まると危険なので、コーナーに入る直前にフルブーストをかけ、パワースライドで後輪を滑らせながら走っていたそうです。
トップドライバーは、本当に常人ではありませんね。
それでは、SNS上ではどのような反響があるのでしょうか。
「こういう記事を読むと、安価なフェラーリを中古で買おうと思った気持ちが吹き飛んだ」「あの時買わなかった後悔が一つ消えた」といった、過去の購入検討に対する納得の声が目立ちました。
一方で「一般サラリーマンでは年収が修理費で消える」「金銭面も含めて特別な覚悟が必要だと実感した」と、維持費の高さに改めて驚く意見も多く見られました。
実際に80年代フェラーリの素材について「燃料系に劣化しやすい材質が使われている」「天然ゴムや単層エチレン樹脂を燃料パイプに使うなど、設計に疑問を感じる」と指摘する声もあり、構造的リスクへの理解も深まっています。
また「オリジナルタンクを外して保管し、別途ワンオフで新タンクを作った方が得策」「ステンレス製のタンクを使い、クラシケ取得時だけ純正に戻す案もアリ」といった実用的な提案も見受けられました。
一方で、フェラーリに限らず「スーパーカーはお金に余裕がないと維持できない」「中古ポルシェでも1年で手放した人を知っている」と、スーパーカー全体の現実を語るコメントも多く寄せられました。
さらに、「昔F40を購入したが、ガソリンダダ漏れで火災寸前になった」という実体験談や、「燃料タンク交換が700万円に値上がりし、工賃込みで1000万円になる」といった情報も共有されています。
「いずれにせよ、金銭面、知識、信頼できる業者、人脈、そして万全なメンテナンス体制がないと維持は難しい」「スーパーカーというよりもカルトカーの世界」と、F40を所有・維持するための厳しい現実を改めて実感する声が多数を占めました。
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