クーペと変わらないサスペンション
2024年に大アップデートを受けた、4代目アストン マーティン・ヴァンテージ。飛躍的にパワーアップし、最新の電子制御技術とサスペンションを得て、タイヤサイズも拡大している。そして新たに、オープントップのロードスターが追加された。
【画像】クーペ以上の総合力 アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター 競合オープンと写真で比較 全123枚
後期型として獲得した動的能力への影響は、最小限に留めたと主張される。オーストリアで先日お披露目された進化版を、まずはハードから確認していこう。
技術者によれば、サスペンションのスプリングとダンパーは、クーペと変わらないとか。カーボンファイバー製タブを備えるモデルと異なり、一般的にルーフを切り落とすとボディ剛性は減じる。ソフトトップの重さが加わり、本来の調和は乱れてしまう。
そのため、専用サスペンションを与えることは、操縦精度と一体感を維持するうえで欠かせないという理解がある。ところが、ヴァンテージは異なるらしい。
車重増は60kg 当初から高剛性だったシャシー
厳密には、リアダンパーを制御するソフトウエアは専用とのこと。それでも、クーペとの違いはかなり小さく、フロント側は本当に不変だそうだ。これは、開発予算や時間が限られたことによる、妥協ではまったくない。
アルミニウム製シャシーは、当初からロードスターも前提にあり、そもそも極めてねじり剛性が高かった。クーペからの車重増は、60kgと小さい。ちなみに、ポルシェ911 カブリオレでは80kg、フェラーリ・ローマ・スパイダーでは72kgほど増えている。
つまり、全体的な動的特性に、ルーフの有無は関係ないといえるようだ。クーペと同等の操縦性と敏捷性を、期待できるといっていい。大空のもとで壮大な運転体験へ浸りたいドライバーにとって、理想的に仕上がっている可能性は高い。
AMG由来の4.0L V8ツインターボは665ps
パワートレインも、クーペと同じ。メルセデスAMG由来の4.0L V型8気筒ツインターボエンジンは、155psと11.5kg-m強化され、665psと81.4kg-mを獲得。トランスミッションはZF社製の8速オートマティックで、電子制御LSDを介して後輪が駆動される。
スタビリティ・コントロールの制御は、再調整を受けている。これをオフにすると、様々なシーンに対応する、トラクション・コントロールがドライバーをアシストする。最高速度は325km/hで同等。0-100km/h加速は3.6秒で、0.1秒のビハインドとなる。
ソフトトップの開閉時間は6.8秒と、瞬間で終わるのも特長。911 カブリオレでは12秒、ローマ・スパイダーでは、さらに数秒余計にかかる。大空との距離は、ライバルよりより近い。もっともこれは、2021年発売の前期型でも同様だったが。
クラス随一といえる極上インテリア
インテリアも、概ねクーペと同じ。レザーとメタルが惜しみなく用いられ、ソリッドでラグジュアリー。このクラスで随一といえる、極上な雰囲気に仕立てられている。ローマ・スパイダーでは、運転席の足元空間にやや制限があるが、人間工学も素晴らしい。
メーター用モニターは、アップデートでエンジンの回転数やギアの表示が明らかに見やすくなった。トランスミッション・トンネルには、運転支援システムを設定できるショートカットボタンが備わる。
荷室はクーペより狭い。開口部自体も高く狭く、普段使いに小さくない影響はありそうだ。積んだ荷物がカーブで盛大に暴れないで済む、というメリットはあるけれど。
走りの印象は、アストン マーティン・ヴァンテージ・ロードスター(2)にて。
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