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日産 新型「ノート」は全車e-POWERに! ライバル「フィットe:HEV」との類似点と違いとは

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日産 新型「ノート」は全車e-POWERに! ライバル「フィットe:HEV」との類似点と違いとは

■新型「ノート」と「フィット」 似ている部分とは?

 日産が2020年11月24日に発表した新型「ノート」は、ガソリン仕様を廃止し、全車が電動パワートレイン「e-POWER」を採用。モーター駆動による気持ちのよい走りと燃費性能の良さが特徴です。

【画像】めっちゃスポーティ! 新生日産デザインの新型「ノート」実車を画像で見る(35枚)

 一方、近年の国産コンパクトカー市場で売れ筋の部類に入るホンダ「フィット」は、ボディサイズが比較的近いほか、ハイブリッド仕様の仕組みも新型ノートに似た部分があるといいます。いったいどのような共通点や違いがあるのでしょうか。

 新型ノートのボディサイズは、全長4045mm×全幅1695mm×全高1505-1520mm。フルモデルチェンジで新型プラットフォームが採用されたほか、全長は先代モデルから55mm短縮されました。

 ただしホイールベースは2580mmと20mmの短縮にとどめており、日産によると後席のニールームとヘッドルームはともにクラストップのゆったりとしたスペースを確保しているといいます。

 一方、フィットは全長3995mm-4090mm×全幅1695mm-1725mm×全高1515mm-1570mm、ホイールベース2350mm。プラットフォームは、先代フィットのプラットフォームを改良したものが用いられました。

 外観を見ると、新型ノートのフロントフェイスは、フロントグリルと連続したデザインのヘッドランプが特徴です。

 グリルの中央には日産の新エンブレムが装着されていますが、新エンブレム装着車が市販されるのは新型ノートが初だそうです。

 日産の共通デザインであるVモーションが取り入れられたフロントグリルは、日本の伝統工芸である「組子」からインスパイアされたパターンを採用。日本の風景に溶け込むデザインとなっています。

 一方、フィットのフロントフェイスは、SUV風グレード「クロスター」を除いた全グレードでグリルレスの意匠が取り入れられたのが特徴。

 つぶらな瞳がイメージされたヘッドライトや、キャラクターラインをできるだけ減らしてデザインされたサイドビュー、塊感のあるシルエットなど、外観からも親しみやすさが感じられる点が印象的です。

 次に内装を見ると、新型ノートは9インチのメーカーオプションナビが取り付けられる(一部グレードのみ設定)ディスプレイ部と一体化したメーターが大きな特徴です。

 メーターパネルにはアドバンスドドライブアシストディスプレイ(7インチカラーディスプレイ)が組み込まれており、複数の液晶パネルが連続して並ぶデザインは、高級感を強く演出します。

 シフトセレクターは、前後の動きのみで操作ができる新デザインの電制シフトを採用。シフトセレクターが配されるセンターコンソールの下は空洞で中に浮いているようなデザインとなっており、先進的な雰囲気です。

 ディスプレイをメーターに活用しているのは、新型フィットも同様です。ホンダのコンパクトクラスの車として初めて、7インチのカラーディスプレイを用いたバイザーレスメーターを全タイプに標準装備。

 表示の見やすさやわかりやすさにもこだわり、速度とシフトポジション、現在時刻、そして外気温のみ表示するモードも設定可能。必要な情報をわかりやすくドライバーに伝えます。シフトセレクターは、ストレート式のシフトレバーを採用しました。

 ちなみに、両車ともに電動パーキングブレーキを標準装備しているので、センターコンソールや運転席の足元はすっきりしています。

■燃費が良いのはどっち? 新型「ノート」と「フィット」

 前述のとおり、新型ノートには電動パワートレイン「e-POWER」が搭載されますが、これはエンジンが発電した電気でモーターを駆動する「シリーズ式ハイブリッド」と一般的に呼ばれるシステムです。

 新型ノートに搭載されるe-POWERはモーターとインバーターが刷新されパワーアップした第二世代のシステムで、アクセルオフで減速できる「e-POWER Drive」という機能も先代から引き続き搭載されています。

 WLTCモード燃費は、28.4km/Lから29.5km/Lです(2WDのみの数値)。

 一方、フィットは1.5リッターエンジン+2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」と1.3リッターガソリンエンジンの2種類が設定されますが、e:HEVはe-POWERと似ている面を持ちます。

 e:HEVは走行シーンにあわせて「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」をスムーズに切り替え走行しますが、エンジンが停止しているEVドライブモードだけでなく、ハイブリッドドライブモードのときもエンジンは発電に専念し、モーター駆動で走行します。

 そのため、この2つのモードのときの走行状態は、e-POWERと同じなのです。

 e-POWERとの違いは、エンジンが得意とする高速巡航時のみクラッチがつながり、エンジンと車輪が直結する機能(エンジンドライブモード)があるということです。

 フィットのWLTCモード燃費は、e:HEV車(2WD)が27.2km/Lから29.4km/L(4WDは23.2km/Lから25.6km/L)、ガソリン車(2WD)が19.4km/Lから20.4km/L(4WDは17.0km/Lから18.2km/L)です。

 予防安全装備を見ると、新型ノートはコンパクトカーとしては初搭載となる運転支援技術の「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」を搭載。

 プロパイロットとは、高速道路の同一車線内でアクセル・ブレーキ操作(=クルーズコントロール)とステアリング支援を統合制御する運転支援システムで、長距離ドライブにおけるドライバーの負担を軽減します。

 さらに制限速度が変わる場合に設定車速を自動で変更する標識検知機能や、ナビの地図情報をもとに、カーブの大きさに応じて減速するカーブ減速支援、さらに高速道路上では、停止後約30秒まで追従走行を継続する停止後の追従再開という3つの新機能が搭載されました。

 また、プロパイロット以外にも踏み間違い防止アシストや衝突被害軽減ブレーキ、標識検知機能、2台先の車両を検知して急な減速に備えるインテリジェントFCWなどで構成される360°セーフティアシストが装備されます。

 新型フィットでは、11の安全機能で構成される「ホンダセンシング」を全車標準装備。標準装備の内容には、新型ノートではメーカーオプションとなるオートハイビームもあります。

※ ※ ※

 新型ノートの価格(消費税込、以下同様)は202万9500円から218万6800円です。発売日は2020年12月23日で、2WD車から先行して発売。4WD車は2021年2月に追加予定となっています。

 一方、フィットのe:HEV車は2WDが199万7600円から232万7600円、4WDが219万5600円から253万6600円。ガソリン車は2WDが155万7600円から197万7800円、4WDが175万5600円から218万6800円に設定されています。

 ハイブリッド仕様同士の金額差は小さく、価格面からみても競合する存在といえそうです。

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みんなのコメント

15件
  • フィットのホンダセンシングは標準装備。

    プロパイロットはプラス何十万円のオプション。
  • 「衝撃的な走りでヤリス、フィットを置き去り!」なんて記事を書き、e-POWERはヤリスやフィットとは全然違うようなことを書くライターがいたが、基本的にe-POWERとフィットのe:HEVはベースがシリーズハイブリッドでフィットの方が直結モードも持ち機構的には優れている。
    フィットはACCが標準装備だけどノートは最上位機種のみプロパイロットがオプションであり、装備の差はあるがフィットの方に割安感があると思う。
    装備面での比較も含めてノートがヤリスやフィットに対してどんなアドバンテージがあり、劣る面は何なのか記事にしてくれるとありがたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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