昨季までのTOYOTA GAZOO Racing UK改め、今季より“スピードワークス・カローラ・レーシング”の名称でBTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦するスピードワークス・モータースポーツ(SWM)は、エースのジョシュ・クックとマックス・バクストンが再契約を結び残留。2台体制で挑む『トヨタ・カローラGRスポーツ』のドライバーラインアップを完成させた。
一方、今季2026年よりBTCCに新規参戦を表明し、改めて『メルセデスAMG A35』のセダンモデル2台を投入する新生プラト・レーシングは、先日アナウンスした元NAPAレーシングUK所属のダニエル・ロウボトムに続き、こちらも複数回の優勝経験者であるアダム・モーガンの加入を発表。元メルセデス使いが新型のステアリングを握ることとなった。
トヨタへスイッチするレーザーツールズ&MBが『カローラGRスポーツ』を公開。フォードはセダン版に/BTCC
シリーズで2度のドライバーズチャンピオン獲得経験を誇る“悪童”ことジェイソン・プラト率いる新チームは、名門RML(レイ・マロック・リミテッド)と技術提携して新型NGTC規定ツーリングカー製作を委託するなど、開幕からの勝利を見据える。
その前途有望なチームに加入したモーガンは2012年にBTCCデビューを果たし、長らくメルセデス・ベンツの3代目『Aクラス』のステアリングを握って参戦。7年間に渡り素晴らしい活躍を演じ、同車でBTCC優勝11回中8回、表彰台47回中30回を記録した。
「信じられないほど興奮している。プラト・レーシングに加入し、まったく新しいチーム、まったく新しいマシン、そしてBTCCへのまったく新しいアプローチの一員になれるのは、本当に素晴らしいことだ」と、2019年にシシリー・モータースポーツでチームメイトだったロウボトムと再会するモーガン。
「JP(プラト)はチャンピオンシップを勝ち取る方法、そしてマシンだけでなくチーム全体から最高のパフォーマンスを引き出す方法を熟知している。彼がプラト・レーシングを設立した方法を見れば、そのことがすでにはっきりと分かる。スタッフ、インフラ、投資、そして一切の妥協を許さない姿勢は、僕がこれまで目にしたことのないものさ」と続けたモーガン。
「僕と支援者のシシリー・ コマーシャルズ・リミテッドにとって、プラト・レーシングに加入し、メルセデス・ベンツをドライブすることは商業的に見て間違いなく最良の選択肢だ。新しい本拠地に足を踏み入れた瞬間から、2026年はここが僕たちの目指す場所だと確信していた」
「ダン(ロウボトム)と僕も8歳の頃から一緒にレースをしてきた。ポール・リッジウェイも数年間エンジニアを務めてくれたので、チームワークの条件は皆同じさ。そして何よりも、全員が意気投合し、勝利を目指している。本当に開幕が待ち切れない。今季は最高のシーズンになるだろう。もちろん、ジェイソン・プラトが関わっていれば、ドラマチックな展開も期待できるね!」
そう指摘されたプラト“代表”も「アダムがチームに加わることをうれしく思う。11回の優勝と47回の表彰台獲得で、ここBTCCでの実績は証明済みだからね」と経験豊富なラインアップ構築に自信を見せた。
「新チームの初年度には、両ドライバーがうまく連携し、マシンを壁にぶつけないことが非常に重要だと考えている。彼らがその条件を満たしていると確信しているんだ。ダンに期待しているのと同じように、アダムも今季のBTCCで真の実力者になる。プラト・レーシングのブランドバリューにぴったりの個性とワイルドさを持つ、素晴らしいドライバーがふたりも揃い、素晴らしい瞬間を迎えているよ」
そして今季よりレーザー・ツールズ・レーシングwith MBモータースポーツの新プロジェクトでトヨタ・カローラGRスポーツを走らせる、シリーズ“3冠”ゴードン・シェドンと、同じく複数回の優勝経験を持つアーロン=テイラー・スミスに並び、新たにスピードワークス・カローラ・レーシングからはクックとバクストンの2台が参戦する。
昨季2025年をホンダ陣営のワン・モータースポーツで走り出したクックは、チームのシーズン途中離脱によりレースシートを失うと、このTOYOTA GAZOO Racing UKに復帰。ブランズハッチで圧倒的な勝利を収めて一年を締め括った。
「スピードワークス・カローラ・レーシングに戻ってこられてうれしいね」と、事実上の残留を決めたクック。「最終戦で勝利を収めることができ、本当に光栄だった。あれで僕らの実力を示すことができたし、今後の目標はつねに上位争いを繰り広げ、開幕から勝利を狙うことさ」
一方、今季に向けて2台分の参戦枠“TOCA BTCCライセンス”を取得していたアンリミテッド・モータースポーツは、残念ながら2026年BTCCへの参戦を見送ることを発表。昨季は3台のクプラ・レオンBTCCを走らせた同組織は、以下のリリースにて主要スポンサーの1社を失ったことを不参戦の理由として挙げている。
「グリッドに残るために様々な代替案を検討しましたが、残念ながらチームが期待する水準で戦うために必要なレベルのサポートを確保することができませんでした。今季の参戦を見送ることになり大変残念に思いますが、チームは長期的な将来に向けて引き続き尽力しており、今後の機会を模索するために引き続き、水面下で取り組んで参ります」
[オートスポーツweb 2026年03月09日]
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