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トヨタ“次期型”「ハイエース」提案されていた!? 斬新「前後スライドドア」採用の“超便利”バン「LCV」とは

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トヨタ“次期型”「ハイエース」提案されていた!? 斬新「前後スライドドア」採用の“超便利”バン「LCV」とは

■次期型ハイエース? トヨタ車体から出展されていた「LCV CONCEPT」とは

 世界各地で開かれるクルマの祭典「モーターショー」では、様々なコンセプトカーや新型車が発表されています。

【画像】これは未来の「ハイエース」? 斬新すぎる「LCV CONCEPT」シリーズを画像で見る(161枚)

 日本で開かれる東京モーターショーも例外ではなく、数多くの“未来を感じるクルマ”が展示されてきました。

 そんなクルマたちの1台が、2017年の第45回東京モーターショーでトヨタ車体が参考出品した「LCV CONCEPT」シリーズです。このクルマは当時、“次期型ハイエース”と呼ばれ話題になりました。

 ハイエースは、商用車としてあらゆる用途で活躍する一方、アウトドアレジャーや車中泊などを楽しむ一般の個人ユーザーからも絶大な支持を集める1BOX型バンです。

 日本で販売されるのは5代目となる200系ハイエースですが、国外ではすでに後継モデルである6代目の300系ハイエースが存在しています。日本では、同300系ハイエースをベースにした大型ワゴン「グランエース」がラインナップされているものの、300系ハイエース自体は販売されておらず、200系ハイエースの販売がそのまま継続販売されています。

 当時200系ハイエースの次期型なのではないかと話題になったのが、第45回東京モーターショーにて、トヨタの子会社でハイエースの生産・開発なども行うトヨタ車体から登場した「LCV CONCEPT」シリーズです。

 LCV CONCEPTシリーズについてトヨタ車体は、「コンパクト・フレキシブル・マルチユースをキーワードに、商用車に求められる耐久性、経済性、積載性に、乗る人や働く人に“やさしい”をプラスした新しい発想のマルチバン」と説明しています。

 LCV CONCEPTは、配送用バンの「D-CARGO」、送迎用ハイヤーの「BUSINESS LOUNGE」、車いすアスリートのために用意された福祉車両の「ATHLETIC TOURER」といった3つのコンセプトが提案されました。

 すべて近未来的なエクステリアデザインは共通ですが、ボディサイズと内装の設定が違います。

 D-CARGOは、ボディサイズは全長4700mm×全幅1735mm×全高1885mmと標準的な200系ハイエース(ロングバン・標準ボディ・標準ルーフ)を少し大きくしたようなサイズに設定されており、内装は助手席まで取り払われ、積載スペースすることで長尺物の積載も可能にした、広さと使いやすさを両立したカーゴスペースになっています。

 また、Bピラーを廃した前後スライドドア(助手席側のみ)と低床フラットフロアにより、荷物の積み下ろしがしやすい大開口間口を実現。リアには、狭い駐車スペースでも開閉しやすい上下2分割式バックドアを採用しています。

 BUSINESS LOUNGEは、ボディサイズは全長4700mm×全幅1735mm×全高2120mmとD-CARGOと比較し全高が高く設定され、室内での着替えも可能なハイルーフならではの広々とした頭上空間と2座席のみとしたリアキャビンが、ゆとりに満ちたリフレッシュスペースを創出しています。

 シートには、人が最もくつろぐことができるコンフォータブルモードを備え、最上級のリラックスを提供。室内にサイドアクセスラゲージを採用し、室内に居ながらスーツケースから着替えや必要なアイテムを取り出すことができるなど、使い勝手の良さが追求されているほか、テレビ会議に加え、多彩なインフォメーションニーズに応えることができる大型ディスプレイや、プライバシーを守る瞬間調光ウィンドウ、スライドテーブルなどの装備を備え、まさに移動オフィスといった仕上がりです。

 ATHLETIC TOURERは、ボディサイズはBUSINESS LOUNGEと共通で、床下格納ワイドスロープと車高ダウン機能がもたらす緩やかなスロープ角度により、車いすに乗ったまま楽に乗降することが可能です。

 また、ステアリングが前後に可動するステアリングテレスコピックと、シートが上下に可動するシートクッションリフターが、車いすと運転席間のスムーズな移乗をアシスト。車いす競技車両は、室内にそのまま搭載することができるため、積み込むたびに分解を必要としていたアスリートの負担を軽減します。

※ ※ ※

 特にD-CARGOには、Bピラーを廃した前後スライドドアが採用され、今すぐにでも欲しい大きな利便性を発揮しそうなLCV CONCEPTですが、現在に至るまで市販化の話題はなく、国外で登場した300系のハイエースで鼻先が伸びたような同様の形状となるも、同じようなデザインが適用されたようなハイエースは出現していません。

 しかし、トヨタ系自動車部品メーカーのアイシンが2022年11月24日に開催した「アイシン サステナビリティ説明会2022」で、SUVにも搭載可能とした「新リンク式パワードア(LPD)」を発表しており、LCV CONCEPTに採用されたBピラーを廃した前後スライドドアと同様のコンセプトで、その実現性が現実味を帯びてきました。

 LCV CONCEPTは、前述の通りハイエースの生産・開発なども行うトヨタ車体から出展されたクルマなだけに、将来登場するかもしれない次世代のハイエースと全く関係ないということもないかもしれません。

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みんなのコメント

21件
  • 発想としては良い!と思ったけど
    せめて荷室が全部開放できるようだったら良かった
  • トヨタ車体のこのコンセプトカーもあり、
    アイシンからスライドドアのSUVが発表されたり、
    トヨタグループすごいな。
    この商品を日産やホンダも搭載しないのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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