■「ピコリーノ」とは?
車止めは歩道や公園に設置されていますが、なかには小鳥が止まっている姿を模したものを見かけることがあります。
実は小鳥が4羽デザインされた車止めには、誕生秘話が存在するといいます。今回は、開発した株式会社サンポールに話を聞きました。
【画像】「えっ…!」これが超かわいい服を着た「ピッコリーノ」です(16枚)
歩道や公園にはクルマの進入や接触事故を防ぐために車止めが設置されています。
一般的にアーチ型で無機質なデザインであることが多いですが、なかにはアーチ状の車止めに小鳥が止まっているデザインのものが存在します。
実は、この小鳥の車止めには「ピコリーノ」という名が付けられています。
ピコリーノを開発したのは1970年に旗ポールメーカーとして創業した株式会社サンポールです。旗ポールに続く第2の柱として車止め事業に参入し、先駆けとなる製品として1981年12月にピコリーノを発売しました。
40年も前から車止めとして用いられているピコリーノですが、そこにはある誕生秘話が存在するといいます。これについて、株式会社サンポールの担当者は以下のように話します。
「当時、弊社の専務が『公園の入口に設置されている門型の車止めの上に、子どもが飛び乗って座るなどして転倒する事故が多く困っている』という公園管理者のつぶやきを耳にしたことが開発のきっかけとなりました。
デザインは、ただ子どもが飛び乗らないようにするためなら無機質な球体などでも良かったのですが、子どもの遊び場にふさわしい夢のあるデザインと機能を融合させ、あえて『小鳥』のデザインにこだわっています」
ピコリーノの4羽の鳥を見ると、向いている方向や配置などもそれぞれ異なることが分かります。
実はここにもこだわりがあるといい、ポーズ違いの小鳥を2種類作るほか、あえて4羽のうち1羽を残りの小鳥たちから離れた「はぐれ鳥」のデザインとなっています。
こうしたデザインによって情緒が生まれ、小鳥たちの間に物語が生まれるようにしたほか、「通りすがりの人々に安らぎを与えたい」「ちょっとでも微笑んでもらいたい」といった想いも込められているといいます。
ちなみに、ピコリーノ(picolino)という名前は、イタリア語で「小さいもの」という意味の「ピコラ(piccola)」にちなんで付けた造語だそうです。
■ピコリーノはどこで会える?
ではピコリーノはどういった場所に設置されることが多いのでしょうか。これについて、前出の担当者は以下のように話します。
「車止めは一般的に、公園の出入口、駐車場、店舗の前、歩道と車道の間などで、『ここから先はクルマが入れません』と注意喚起する意味で使われます。
ピコリーノも同様ですが、特に公園が多いです。開発の経緯通り子どもが座らないようにするための目的ですね。
実は広島市のある保育園には、駐車場と園庭の間にピコリーノが19基設置されています。
設置した理由は、普通の車止めだと子どもたちがのぼったり鉄棒代わりにしたりして危ないからです。
そこは園の送迎バス乗り場から建物までの通路になっているので、子どもたちが朝夕小鳥たちに挨拶をしながら通ってくれているそうです」
このほか、反響や実際に届く声について、担当者は以下のように話します。
「『かわいい』『こんな素敵な名前があったんですね』といったお声や、『ピコリーノのある近所の公園を小鳥さんのいる公園と呼んでいました』『通るたび娘がいつもなでています』とうれしいお声をいただきます。
皆さんの思い出の中にピコリーノが登場することが嬉しいです」
※ ※ ※
公園などで見かける小鳥の止まった車止めには、思いもよらぬ誕生秘話が存在しました。
街中で「ピコリーノ」を探してみると、意外と身近なところにあるかもしれません。
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みんなのコメント
登らないようにと作ったらコレですから。