新たなクルマ好きの聖地が爆誕！ 福岡県のスーパーオートバックス内に展開した「A PIT」と「HKS GATE」の充実っぷりに驚き!!

　この記事をまとめると

■3店舗目となるA PITが福岡県に誕生

■これまでの店舗型ではなくスーパーオートバックス東福岡店内にコーナーとして展開

■さらにA PIT内にインショップ型店舗としてHKS GATEも設置

　カスタムパーツを直接見て触れて選ぶことができる

　クルマはじつに奥深い趣味だ。人や荷物の移動のための道具が本質なのだが、カーライフなる言葉があるとおり、クルマを介して生活を豊かにしたり、クルマに触れることで喜びを得ることもできる。具体的には単にドライブを楽しむひともいれば、速さをを追求するユーザーもいる。コレクションに情熱を傾けるオーナーに洗車を極めるマニア、車中泊に興じるひとなど、クルマ趣味とひとくくりにできないほどその幅は広い。

　それはクルマが、自分好みに染められる、そんな要素をもっていることが少なからず影響している。そう、購入したあとにカスタムできることが、多くの人をクルマに引き寄せるのだ。クルマのカスタムというと大仰に聞こえるかもしれないが、ちょっとした後付けの便利アイテムを付ける、タイヤを履き替える、なんならステッカーを貼る、だって立派なカスタムであり、つまりクルマに乗るほぼすべての人が、愛車をカスタムしているといってもいいだろう。

　どんな形であれクルマをカスタムをするとき、多くの人が訪れるのがカー用品店だ。そのなかでもオートバックスといえば、最大手であり、クルマ好きならずとも名前を知っているのではないだろうか？

　全国どころか海外にも店舗を拡大しているオートバックスだが、じつはA PIT（アピット）というブランドを展開していることをご存じだろうか？　A PITは、「クルマも、ヒトも、PIT-IN」というキャッチフレーズをもち、これまでのカー用品の購入や取り付けがメインのオートバックスとは一線を画し、幅広くクルマ好きが立ち寄って楽しめる、そんなスポットなのだ。

　A PITは、東京の東雲、そして京都の四条と2店舗を展開。ここでは店内にカフェやブックストア、アパレルグッズ、さらにはより専門的なチューニングパーツやレーシングギアなども置き、ライト層からマニアまで、あらゆるクルマ好きが集い、満足できる場所として愛されている。

　そんな全方位のクルマ好きにリーチするA PITだけに、これまで専門的なプロショップが得意としていた分野の、クルマの走行性能を磨きあげるチューニングも本格的に手がけてきた。だがその活動がゆえ、ややディープなクルマ好きでなくては入りづらい……東京の東雲ではそんな空気も漂い始めたという。それはA PITが本来目指すところとは違う。そこで近くに独立させた店舗のA PIT PERFORMANCE FACTORYをオープン。こちらはチューニングを中心としたカスタム専門の工場となる。

　オートバックスによれば、このような展開をしたところ、クルマの本格的なカスタムを希望するユーザーは想像以上に多く、これに応えることが必要と感じたという。とはいえA PITを新たにオープンするというのはなかなかにハードルが高いこと。そこで6月20日、福岡県のオートバックス東福岡店内に、コーナーとして「APIT PERFORMANCE GARAGE」をオープンさせた。

　初の試みということもあり、気になる店舗を早速取材。さまざまなカー用品が並ぶ棚を眺めつつ、2階建ての店舗の2階奥に進むと真新しいAPIT PERFORMANCE GARAGEのサインが見えてくる。ズラリ並んだバケットシートにサスペンションキット、さらにはマフラーなども目立つ。クルマ好きならアガること間違いなしの雰囲気。ちょっとしたコーナーなのかと思いきや、チューニング専門店を凌駕する面積に、充実のパーツラインアップは、さすがA PITといわざるを得ない。

　ホンダ、スバル、日産といった具合にメーカーごとに棚が分けられ、さらにカスタムユーザーの多い車種は、車種単体のエリアも設けられている。A PITの担当者によれば「どんな車種でもOKです。もちろん輸入車もOKで、アバルトのコーナーもあります」とのこと。確かにパーツラインアップもだが、店舗前にはアバルトのデモカーも置かれていてる。

　一般的なカー用品店と異なり、A PITには一流チューナーが社員として在籍していることも特長。ただ自分でパーツを選んで装着、ということではなく、チューニング専門店同様に目指す愛車の方向性を相談しつつ、パーツを選んでクルマを仕上げていくことができるのだ。それでいてこの東福岡店は、オートバックス店舗内にあるので、マニア以外は足を踏み入れづらいといったこともまったくなく、洗車用品を見るぐらいの気楽な感覚でチューニングパーツを見ることも可能。軽い気持ちでまずは見学というのもOKだ。

　さて、A PITのサインの横にもうひとつ気になるサインボードが並んでいる。「HKS GATE FUKUOKA」だ。HKSといえばクルマ好きなら誰でも知っている、チューニングパーツメーカーだ。HKS GATEは、HKSのパーツを「見て・触って・相談できる」をコンセプトに展開するショップ。東京・東雲のA PIT、そしてスーパーオートバックス浜松内ですでに展開しており、この東福岡のA PIT内で3店舗目となる。

　HKSの担当者によれば、ネットでの情報をもとに、ともすれば購入もネットで行う時代において、実際に商品を見て、納得してから買ってもらうことが重要と考えてGATEを展開しているのだという。じつはA PITも体験できる店舗ということを重視しており、その点においてA PITとHKSの狙いが一致し、今回のインショップ型店舗が実現したとのことだ。

　今回も店舗の外にはデモカーがずらり！　パーツが気になるユーザーは試乗しつつ相談ができるというワケだ。足まわりにしてもマフラーにしても、高額な商品。納得してから購入できる、こうした取り組みはユーザーフレンドリーで嬉しい限り。

　またHKSは、HKS GATE専売となる足まわりのGATE SPECも開発。東福岡店のAPIT PERFORMANCE GARAGEにも実際の商品が並んでいた。どんな足なのか気になるので聞いてみたところ、「コンマ1秒の速さを追求するようなものではありませんが、ストリートからサーキットまで幅広く対応できる足です」とのこと。ラインアップはGR86、GRヤリス、RZ34型フェアレディZ、ND型ロードスター、VAB・VAG・VM型のWRX STI・S4・レヴォーグ用。オープンから1週間後となる6月28・29日の土日にはデモカーの試乗イベントも行われるので、気になる方はこの機会に要チェックだ。

　さて、APIT PERFORMANCE GARAGEは、スーパーオートバックス店内にあるということで、クルマのカスタムにそこまで明るくない人でも、気軽に本格的なパーツに触れることができる新たな試みといえるだろう。もちろん足まわりやマフラー、ボディの補剛パーツなどと並んで、ステッカーやアパレルなどのグッズも揃えてある。九州地方や中国地方のクルマ好きは、ぜひ一度訪れてほしい！

　店舗情報

■A PIT PERFORMANCE GARAGE 東福岡 ■福岡市東区多の津3丁目3-18　SA東福岡店内２F ■092-621-7021

Comments

[GRETSCH]

爆誕っていう表現がバカっぽいからやめたほうがいいですよ。

[klv********]

国民所得が倍増して、消費税廃止されたら、繁栄する産業ですね。
スーパーカー世代、チューニングカー世代は既に現役引退した６５歳以上なので、購入しない時代になって行く。
重税の生活、一番金を使う４０歳代から５０歳代の消費が発生しない。
大変な世の中ですが、チューニングショップが繁栄拡大すれば新車販売台数が増加するので、改造車の規制緩和と自動税廃止、揮発油税廃止が必要。な産業なのでは？