【MotoGP】「テストチームにとって最高のご褒美」ワイルドカード参戦の中上貴晶、6位フィニッシュ喜ぶ

　MotoGP第6戦フランスGPでワイルドカード参戦した中上貴晶は6位フィニッシュ。この結果を中上は「何年も努力してきたテストチームにとって最高のご褒美」だと語った。

　中上は2024年にMotoGPの現役を引退し、ホンダのMotoGPマシン開発ライダーに就任。就任直後からホンダのMotoGPマシンテストに精力的に参加し、開発業務を務めてきた。

　第6戦フランスGPではそんな中上がワイルドカード参戦。約半年ぶりとなる実戦に参加することとなった。なおホンダとしては第5戦スペインGPでテストライダーのアレイシ・エスパルガロを参戦させたことに続き、2戦連続のワイルドカードだ。

　開発作業のための2日目まで様々なテスト内容をこなしてきた中上だが、決勝ではレースに集中すると話していた。

　そしてフランスGP決勝は、雨によって大混乱が発生。最終的にホンダ陣営で中上の古巣でもあるLCRのヨハン・ザルコがレインタイヤでステイアウトを貫く戦略を活かして勝利したが、中上も同じ戦略で6位フィニッシュを記録した。

　ワイルドカードながら上位でのフィニッシュを果たした中上に、テストチームも大興奮。ピットに戻ってきた中上を手荒い歓迎で迎えており、その激しさは中上のレーシングスーツのエアバッグが起動してしまうほどだった。

「ザルコの母国戦での夢のような活躍を僕も嬉しく思います。彼は今日本当に速かったです」

　中上はフランスGPを振り返り、昨年までの同僚を祝福した。

「僕は彼と同じ決断を下していて、レインタイヤでステイアウトすることを決めていました。僕としては、自分の仕事に集中し、クラッシュしたり空回りしないように努めていましたね」

「スタート直後はピットインやマシンの乗り換えから少しカオスな状況で、状況を理解するのが大変でしたね。でもレースを凄く楽しめました。凄く長かったですけどね！」

　そして中上はトップ6という結果は、懸命な努力を続けているホンダのテストチームに対する最高のご褒美だと喜んだ。

「トップ6というのは信じられないような結果ですし、僕らも予想していませんでした」

「ですがこれは今年だけでなく、何年間も懸命な努力を続けてきたテストチームにとって、最高のご褒美です。こんな機会を与えてくれたホンダに感謝します」

Comments

[kemurinokosa]

喜んでいい。こっちも凄く嬉しかった

[kiy********]

雨だからとか、運が良かったとか意見はあると思いますが、ベテランの落ち着いた判断と、これまでの経験があるから走りきれた、まさに実力と経験からの大きな結果と思います。