■今、大注目の軽自動車「ミライース」どんなモデル?
ここにきて、ダイハツ「ミライース」を再評価する動きが出ている。ラリー参戦などモータースポーツで活躍したり、2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」では「楽しい走り」を意識したコンセプトカー「ミライース GRスポーツ」を出展するなど、大注目されたためだと思う。
2023年末の不祥事以来、久しぶりに行われたダイハツの試乗会にミライースが並んでおり、このクルマでラリーに出ている私(国沢光宏)も初めて市販車に乗ってみました。果たしていかに。
【画像】超カッコいい! これが約99万円の「軽ワゴン」です! 画像を見る
まず、ミライースの概要を紹介しておきましょう。
ミライースは今や希少になった「ヒンジドアの軽自動車」。ルーツを辿れば、47万円という当時でも衝撃的な価格で登場したスズキ「アルト」に対抗して作られた「ミラクオーレ」(1970年)になる。
それ以来、軽自動車のベーシックカーという位置づけです。
現行モデルのミライースは2017年にデビューした2代目。
直近では2024年9月に法規制への適合にともなう一部改良が実施され、材料費高騰などの理由によって価格が上がったもののスターティングプライスは99万2200円と、100万円を切るモデルも存在している。
こういうと、ベースグレードには何も付いていないように思うだろうけれど、装備表を見たら「ホントかね!」と驚くばかり。
エアバッグは運転席+助手席、ABSだけでなく横滑り防止装置も標準。「スマートアシストIII」と呼ばれるADAS(衝突被害軽減ブレーキなど)、コーナーセンサー、バックギアに入れると自動的に動くリアワイパー、キーレスエントリー、エアコン、パワーウインドウ、集中ドアロックまで付いているのだ。ベースグレードで何ら問題なし。
今回試乗した最上級グレードの「G」(132万円)になると、サイド&カーテンエアバッグやLEDヘッドライト、オートエアコン、スマートキー、アルミホイール、上質なトリムなど、見た瞬間「なかなかいいね!」という内容。
もはや普通のフル装備乗用車といった感じで、これにディスプレイオーディオなんか付けてやれば苦しゅうない。
■49馬力でも力強い走りが魅力!
さっそく試乗と行きましょう。
最高出力49馬力というスペックを考えながらDレンジをセレクトしてアクセル踏むと、意外なことに案外元気。考えてみたら車重は670kgと軽い。低い回転域からトルクも出ているため、余裕でクルマの流れに乗って走れてしまう。
巡航時の空気抵抗もハイト系の軽自動車より小さく、高速巡航中のエンジン騒音なども気にならないレベル。
さらに感心したのがクルマ全体の挙動だったりする。ミライースでラリーに出て一番驚いたのが、ハイグリップタイヤを履かせてコーナーを攻めても転倒する気配すらないという点。
軽自動車でサーキットを走ると、グリップの低いノーマルタイヤだって転倒してしまうが、ミライースは重心が低いんだと思う。それがクルマ全体の雰囲気を作り出しており、ハイト系の軽自動車より安定しています。
燃費の良さもストロングポイントだと思う。比較的実燃費に近いWLTCモードで25km/L。信号の多い都心部でも流れが良いと20km/Lを超えてくる。郊外であれば20km/L超えは普通だと思う。
これだけ走ってくれたら文句なしで、ハイブリッド車など不要だろう。
※ ※ ※
繰り返すけれど、衝突被害軽減ブレーキやサイド&カーテンエアバッグまで付いて上級グレードでも132万円だ。こうなるとアルトと乗り比べてみたくなる。
私なら少しヤンチャにモディファイしたいところ。ラリー車のように「ネオバ(ヨコハマのスポーツタイヤ)」を履かせてサスペンションも交換してやれば、下り坂なら軽快さを活かしスポーツモデルをやっつけられるような走りができる。
シートもセミバケットタイプに交換するとさらに気分出ますね。軽自動車のパーツはリーズナブルなので、少ない予算で楽しめるだろう。
また、ミライースをベースに“高齢者スペシャル”なんか作ったら社会貢献にもなると思う。
今の高齢者は「今後どのくらい乗るかわからないから」ということでADASすら付いていないクルマに乗っているケースが多い。
ミライースを高齢者向けのリース車両とし、月に1万円くらいの料金で乗れるようにしたらいいんじゃなかろうか。飛び出し事故激減のためマニュアル車もあったらいい。
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