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モトGPマシン直系のフラッグシップスポーツモデル ヤマハ「YZF-R1 ABS」まもなく発売 販売店に寄せられる声とは

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モトGPマシン直系のフラッグシップスポーツモデル ヤマハ「YZF-R1 ABS」まもなく発売 販売店に寄せられる声とは

フラッグシップの進化はユーザーをどう惹きつけたのか

 2025年5月30日に、ヤマハ発動機販売株式会社から「YZF-R1 ABS」2025年モデルが発売されます。

【画像】ヤマハのレーシング魂が満載! 「YZF-R1 ABS」2025年モデルを写真で見る(19枚)

 スーパースポーツ市場を牽引してきたフラッグシップの最新型に対し、販売店ではどのような反響が寄せられているのでしょうか。

「YZF-R1」は1998年に欧州仕様の販売を開始して以来、レース開発の知見を量産車へ還元するコンセプトで常に最前線を走ってきました。

 2009年には国内仕様が登場し、排気量リッタークラスの高性能エンジンと先進装備によってライダーの憧憬を集め続けています。

 2015年にはカーボンカウルなどを採用した上級モデル「YZF-R1M」が設定され、サーキット志向のユーザーから熱い支持を獲得しました。

 そして2025年モデルの開発テーマは「GP teched R1~レース開発の知見で進化したR1~」。コーナリング性能と空力特性に磨きをかけ、MotoGPマシン直系のテクノロジーを公道に届けることを目指しています。

 現行型最大の視覚的ポイントは左右サイドカウル上部に新採用された大型ウイングレットです。ここから発生するダウンフォースがフロント荷重を安定させ、ブレーキングや旋回時の接地感を向上させました。

 シート表皮も新作となり、シボパターンを刷新することでグリップとホールド性が高まり、コーナリング中のライダーの一体感を支えます。

 足まわりでは、緻密な減衰コントロールを実現するSDF〈Separate Damping force Function〉機構を備えたKYB製フロントサスペンションを新採用しました。

 さらにブレンボ製モノブロックキャリパー「Stylema」とラジアルマスターシリンダーの組み合わせが制動時のコントロール幅を拡大。リニアなブレーキフィーリングをもたらします。

 パワーユニットにはクロスプレーン型クランクシャフトを備えた水冷4ストロークDOHC直列4気筒4バルブ997ccエンジンを継続搭載。

 最高出力200ps/13500rpm、最大トルク113Nm/11500rpmの伸びやかな加速特性はそのままに、空力面の進化によって高速域での安定感が一段と高まりました。

 車体サイズは全長2055mm×全幅690mm×全高1165mmで、ホイールベース1405mm。適度な前傾ポジションと855mmのシート高が生むライディングフォームは、公道からサーキットまで幅広いステージでライダーの入力を正確にマシンへ伝えます。

 カラーリングは「YZF-R」シリーズを象徴するブルーと、造形美を際立たせるマットダークグレーの2色展開。価格は税込で253万円となり、上級モデル「YZF-R1M ABS」とのキャラクター棲み分けも明確です。

MotoGP由来のウイングレットを市販車に落とし込んだ

 今回のモデルチェンジで最も注目されるのは、MotoGP由来のウイングレットを市販車に落とし込んだ点と、SDF機構フロントサスペンションがもたらす減衰調整幅の拡大です。

 高次元で空力と車体制御を両立させたことで、従来モデルよりもコーナー進入時の安心感が増し、立ち上がりでのウイリー抑制効果も体感できる仕上がりとなりました。

 ブレーキのアップグレードと相まって、ライダーはより細やかなライントレースとラップタイム向上を狙えます。

 そんなYZF-R1 ABSについて、販売店ではどのような反響があるのでしょうか。

 関東圏のヤマハ販売店担当者は次のように話します。

「2025年モデルは生産台数が極めて少なく、当店でも2台しか用意されませんでした。

 『ウイングレットの認可が下りず工場での生産が停滞しているのでは』という噂がありましたが、解決しても台数は少ないままだったのでそれが原因ではないようです。

 仕方ないので、2026年モデルの発表までお待ちいただく形になりますが、排ガス規制のため海外では去年で生産終了しています。日本でも来年のモデルがファイナルになるのではないでしょうか」

 また、関西圏のヤマハ販売店担当者は次のように話します。

「生産台数が少なく、今後の生産ペースもわからないため、現時点ではお客様にご案内できない状態です。

 今回のモデルは咋年9月から案内させていただいておりますが、間もなく埋まってしまいました。元々YZF-R1のファンだったお客様だけでなく『せっかくなので大型バイクに新しく乗りたい』という問い合わせも多かった印象です」

 希少価値が高まることで、従来からのファンだけでなくリッターバイクデビューを狙うライダーの関心も集めている様子がうかがえます。

■主要諸元
・全長×全幅×全高:2055mm×690mm×1165mm
・シート高:855mm
・車両重量:201kg
・乗車定員:2人
・エンジン型式:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
・総排気量:997cc
・最高出力:200PS
・最大トルク:113Nm
・燃料消費率
  WMTCモード値:記載なし
・燃料タンク容量:17L

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