この記事をまとめると
■純正ナビは地図データの古さや更新費用が弱点になりやすい
「Google MAP」に「Yahoo!カーナビ」! 高性能ナビアプリが無料で配布されるワケ
■Googleマップは最新データと無料利用が魅力で使いやすい
■コネクティッドナビや車載GoogleならEVにも有効だ
いまどきナビはスマホ連携で十分?
筆者はモータージャーナリストとして新型車に試乗する機会も多い。試乗コースが長距離だったり、初めての目的地になることもしばしばで、試乗を始める前にナビでルートをセットすることになる。
が、とくに輸入車はそもそも車載ナビの設定がなかったり、あっても住所や施設のデータが最新ではない、十分に収録されていない……など、機能がいまひとつのこともある。実際、試乗を開始する際に目的地のデータが収録されておらず、わざわざマップコードを調べて設定したり、目的地近くの別の場所を目的地に設定せざるを得ないケースもあったりするから面倒だった。
とある輸入車の場合、かつてはワールドワイド版とアジア版の2種類のナビが用意されていたこともあった。日本のマップデータもしっかり入っていてほぼ不自由なくナビを利用できたのだが、2021年ごろのモデルチェンジからワールドワイドのナビに統一され、日本で使いにくくなってしまった、という例もある。
しかも、非通信型の車載ナビのあるあるだが、マップデータの更新(最新地図の導入)には、無料期間を過ぎると料金がかかることがほとんど。筆者の愛車の場合は更新料が4万2000円もするらしいから、更新をためらって当然だ。しかも、そのデータが直近のものではないこともある。
トヨタのコネクティッドナビは優秀でマップデータも自動更新されるが、新車時注文限定の5年パックで4万8400円、3年パックで2万9040円、年額パックで月々9860円かかる。日産車に搭載されるGoogle搭載のNissan Connectインフォテインメントシステムも、年会費はスタンダードプランCで年額1万980円かかる。
試乗でナビを設定しようとして目的地がうまく検索できないとき、助手席に同乗した編集者が気をきかせ、スマホのGoogleマップを接続するとディスプレイにGoogleマップが表示され、最新のマップデータで賢くルート案内をしてくれた……という例も多い。あらかじめスマホのGoogleマップに保存しておいた地点を目的地として設定するのも容易だ。
もちろん、スマホやPCから使えるGoogleマップに使用料はかからず、マップデータは当然自動更新で更新料もかからない。輸入自動車メーカーのスタッフにも、ナビが付いているにもかかわらず「スマホのナビを使ったほうがいいですよ」なんてアドバイスされることもあったりする。
トヨタのリリースするmoviLink(モビリンク)は、Android Auto/Apple CarPlayにも対応する、他メーカーのクルマに乗っている人にも開放されているカーナビアプリで、細い道を避ける探索設定を備えており、走りやすい道を優先して案内してくれると評判だ。ただし、スマホ接続のGoogleマップ使用時には、最新のクルマのナビのようにセンターディスプレイだけでなく、デジタルメーターにまでマップを表示してくれる機能までないのが残念ではある。
それでも車載ナビを選ぶ理由はある
好みはあるかもしれないが、筆者はここのところGoogleマップのナビのお世話になっており、その便利さが身に染みているところだ。あらかじめルート上のオフラインマップをダウンロードしておけば、通信料の心配もなし。だが、わざわざスマホのGoogleマップを使わなくていい方法もある。それはGoogle搭載車に乗ることだ。
一部の現行車種にはクルマ自体にGoogleが組み込まれていて、Googleマップによるナビがスマホなしで使える。しかも音声認識の精度が高く、走行中でも「OKグーグル」「〇〇に行く」と発声すれば、目的地設定やルート変更もらくらく完了。普段スマホで使っているGoogleナビの便利さを車内でも手に入れることができるというわけだ。
たしかに車載ナビは多機能で、メーター側の併用表示や道路のルート上のSA/PA表示などスマホ接続によるグーグルマップのナビ機能にない機能もあり、インフォテイメントとしての使い勝手やルート案内の確認のしやすさは悪くない。しかし、車種によってはマップデータなどに不満が出ることもあり、長く乗り続けてマップデータを更新するとなれば費用もかかる。
ゆえに「車載ナビはいまの時代でも有用なのか」という問いに対しては、スマホ接続によるナビ機能が高機能化したいまでも、ナビのルート案内を頻繁に使う人にとっては、コネクティッドナビや車載Googleのナビならかなり有用……という結論になるだろう。決め手はマップデータを常に自動で最新の状態にできることと、スマホのバッテリーや通信量に負担をかけない点だ。
コネクティッドナビは年会費や通信料がかかったりもするのだが、一般的な純正ナビのマップデータの更新料とその手間を考えて比較すれば、より快適に便利に使えるのは、通信型のコネクティッドナビ、純正搭載でスマホ接続の必要がないGoogleナビということになるだろうか。
とくに電気自動車の最新の純正ナビの場合、電費を考慮した最適なルート案内や充電スポット検索、経路充電の案内まで行ってくれるため、より安心快適な電気自動車でのドライブが可能になる。地図データの更新の件はともかく、スマホを使いこなせていない人にとっても依然として純正ナビは強い味方になってくれるに違いない。
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みんなのコメント
見やすさ使いやすさ案内ルートの選定全てそれ以下やん
スマホ自体にナビをさせるのはやはり小さな画面を凝視しかねないから危険だよね。