ベルト自体には問題がなくても異音がすることもある
エンジンをかけた直後に、ボンネットからキュルキュルという音がしたり、街なかで通り過ぎるクルマからも異音が聞こえてくると、大丈夫かなと思うこともある。これがエンジンの回転に合わせて大きくなったり、消えたりするようなら、補機ベルトが原因であることが多い。
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補機ベルトはエンジンから取り出した動力を発電機やエアコンのコンプレッサーを回すために伝えるもので、ゴム製なので消耗品のひとつとなっている。教習所でも、ボンネット内の点検として、押して張りを確認するのを習ったはずだ。
ベルトまわりといっても、異音の原因は細かく見るといくつかあって、まずはベルトが減って滑っているから。またベルトに問題がなくても、張り具合が正しくないときにも同様にキュルキュル音が出る。
この場合、きついよりも緩いほうが音は出やすいが、きついのも回しているプーリーに入っているベアリングを損傷する可能性は出てくるので、いずれにしてもベルトは正しく張られていないとトラブルの原因になるため注意したい。ちなみに、しばらくすると消えることがあるのは、滑って発生する熱でベルトが若干縮んで滑りがなくなるからだ。
そこまで高価ではないから音が出たら交換がベスト
いずれにしても、音が出たら交換してしまったほうが安心。パーツ代としては安いし、工賃もよほど手が入らないようなクルマでない限り、高くはないはず。
寿命は乗り方やベルトのサイズなどによるが、新車後、車検3回目ぐらいで交換というのが目安。距離にすると、5~10万kmといったところだが、材質はゴムなので乗らないでも劣化することは忘れないでほしい。異音が出てなくても、表面にヒビが出ていたりすると寿命だ。
すぐに交換できず、音が気になる場合はベルトの音を消す専用のケミカルがあるので、使ってみるのも手だ。スプレー式の潤滑剤でも同じ効果が得られるが、逆に滑りをよくしてやることで音を消すもの。そのため油分が切れるとまた音が出るため、根本的な解決にはならない。あくまでも応急的なものではある。
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