現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「“新型”ハイエース」まもなく登場!? 20数年ぶり“全面刷新”で2026年にも正式デビューか? 超“ロングセラー”後継の「次世代商用バン」開発へ乗り出す「トヨタ車体」の狙いとは

ここから本文です

トヨタ「“新型”ハイエース」まもなく登場!? 20数年ぶり“全面刷新”で2026年にも正式デビューか? 超“ロングセラー”後継の「次世代商用バン」開発へ乗り出す「トヨタ車体」の狙いとは

掲載 更新 37
トヨタ「“新型”ハイエース」まもなく登場!? 20数年ぶり“全面刷新”で2026年にも正式デビューか? 超“ロングセラー”後継の「次世代商用バン」開発へ乗り出す「トヨタ車体」の狙いとは

■今秋の「ジャパンモビリティショー2025」でコンセプトモデル登場か!?

 2025年6月、トヨタグループのトヨタ車体は、これまで高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を生産してきた三重県のいなべ工場を、商用車専用工場にすると発表しました。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの「新型ハイエース」!? 画像で見る(30枚以上)

 いよいよ次期型「ハイエース」の登場が近づいているのかもしれません。

 トヨタ車体は、その社名から「自動車のボディ製造を請け負う会社」と誤解されがちですが、実際には、トヨタ車の「開発から生産まで」をトータルに手掛ける完成車両メーカーです。

 具体的には、ハイエースなどの商用車をはじめ、アルファード/ヴェルファイア、「ノア/ヴォクシー」といったミニバンや、「ランドクルーザー」シリーズ、レクサス「LX」といったフレーム付き大型SUV、さらに小型EV「コムス」や、商用トラックの架装まで幅広く手がけています。

 そんなトヨタ車体ですが、今回、いなべ工場で現在生産しているアルファード/ヴェルファイアを、2027年末までにトヨタ自動車の田原工場へと生産移管することを発表しました。

 これにより生まれる生産余力を活用して、「次世代商用バン」の開発と生産を強化する方針を打ち出しています。

 これは、次期型ハイエースに向けた準備を開始したものと考えられます。

 現行型ハイエース(通称200系ハイエース)は、2004年に登場して以来20年以上にわたって年5~6万台のペースで売れ続けているロングセラーモデルです。

 国内市場の主力である4ナンバー・標準幅・標準ルーフ・ロングボディのハイエースバンは、全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mmという扱いやすいサイズ感に加え、小回りが利き、運転がしやすいことを特徴とします。

 優れた安全性・耐久性・信頼性に加え、ガソリンエンジンや力強いディーゼルエンジン、全長・全幅・全高や乗車定員、フロア形状などが用途に応じて選べる自由度の高さも、多くのユーザーに支持されてきた理由でしょう。

 しかし昨今は、三菱「ミニキャブEV」やホンダ「N-VAN e:」など、商用車にも電動化の流れが進んでおり、次期ハイエースにもその波が及ぶかが注目されています。

 実は、2023年秋の「ジャパンモビリティショー」でトヨタ車体は、BEV(電気自動車)仕様のコンセプトモデル「グローバルハイエースBEVコンセプト」を出展していました。

 BEV特有の航続距離の課題に対応するため2段積みのバッテリー搭載方式を採用しており、用途に応じてバッテリー容量を柔軟に選べることが特徴的なモデルでした。

 しかしながら、ハイエースは用途次第で年間3万~4万km、場合によっては5年間で30万km以上走行することもある車種であり、BEVへの全面移行には課題が多いのも事実です。

 またグローバルハイエースBEVコンセプトは、国内未発売の300系ハイエースをベースにした大型ボディ(全長5280mm×全幅1950mm×全高1990mm)で、国内で主流の4ナンバー小型モデルを想定したものではありませんでした。

 なおジャパンモビリティショー2023の場でお話をうかがったトヨタ車体の担当者も「次世代のハイエースは、従来通りガソリン仕様とBEV仕様の両方を用意することで、地域やお客様のニーズに柔軟に応えていきたい」と話しています。

 使用される国や地域、そしてニーズに合わせ、マルチソリューションで取り組む戦略をとっていくようですが、現実的には、次期ハイエースでは、通常の内燃機関モデルもしくはハイブリッド車が主力グレードとなるものと思われます。

※ ※ ※

 社会インフラとして欠かせない存在である商用車のハイエース。

 その次世代モデルが、2026年末から2027年初めにも世界デビューする可能性が出てきました。

 2025年秋に開催予定の「ジャパンモビリティショー2025」では、さらに現実的なプロトタイプモデルが公開されるかもしれません。

 国内向けの小型モデルがどう進化していくのかも含め、今後の動向に大いに注目したいところです。(吉川 賢一)

文:くるまのニュース 吉川 賢一
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ヤマハ発動機、高校生ロボット競技大会に公式コースを貸与…若者のものづくりを支援
ヤマハ発動機、高校生ロボット競技大会に公式コースを貸与…若者のものづくりを支援
レスポンス
鉄道とBEVトラックは理想的な組み合わせ!? MANが「モーダルコンビネーション」で新車輸送を脱炭素化!
鉄道とBEVトラックは理想的な組み合わせ!? MANが「モーダルコンビネーション」で新車輸送を脱炭素化!
ベストカーWeb
トヨタ「スライドドア“SUV”」初公開! 迫力エアロの「高性能モデル」GRMN! カクカクデザイン×画期的「リンクドア」搭載のセンチュリーSUV登場
トヨタ「スライドドア“SUV”」初公開! 迫力エアロの「高性能モデル」GRMN! カクカクデザイン×画期的「リンクドア」搭載のセンチュリーSUV登場
くるまのニュース
ジムニー乗りに激推し!! 見た目はオプカン、でもスタッドレス!! 冬でも自分好みにイケちゃう
ジムニー乗りに激推し!! 見た目はオプカン、でもスタッドレス!! 冬でも自分好みにイケちゃう
ベストカーWeb
三井ダイレクト損保、IT奨励賞を2年連続受賞…データドリブンマーケティングで業務プロセス改革
三井ダイレクト損保、IT奨励賞を2年連続受賞…データドリブンマーケティングで業務プロセス改革
レスポンス
トヨタの新しい「クラウン エステート」は642万円から! 70周年記念の特別仕様車に専用バイトーンカラーをオプション設定【新車ニュース】
トヨタの新しい「クラウン エステート」は642万円から! 70周年記念の特別仕様車に専用バイトーンカラーをオプション設定【新車ニュース】
くるくら
“南米の大国”約10年ぶりの超音速戦闘機が空を飛ぶ なぜ長期間の“空白”が生まれたのか?
“南米の大国”約10年ぶりの超音速戦闘機が空を飛ぶ なぜ長期間の“空白”が生まれたのか?
乗りものニュース
ダカールラリー2026、トーヨータイヤは世界王者チームと13連覇目指すTLCチームを支援
ダカールラリー2026、トーヨータイヤは世界王者チームと13連覇目指すTLCチームを支援
レスポンス
ブレイズの新型電動アシスト自転車「スタイル e-バイク」、名古屋市ふるさと納税の返礼品に
ブレイズの新型電動アシスト自転車「スタイル e-バイク」、名古屋市ふるさと納税の返礼品に
レスポンス
EU、日本の「軽自動車」参考に独自規格の「小型EV枠」新設へ[新聞ウォッチ]
EU、日本の「軽自動車」参考に独自規格の「小型EV枠」新設へ[新聞ウォッチ]
レスポンス
冬キャンプが激変! 極厚「Bears Rock封筒型寝袋-30℃」に注目の新色登場
冬キャンプが激変! 極厚「Bears Rock封筒型寝袋-30℃」に注目の新色登場
ベストカーWeb
レクサスの新「ちいさな“高級SUV”」発表で反響殺到! 「着実にアップデートしてる」「LBXより好き」の声も! ロングセラーモデル「UX」に寄せられた“熱視線”とは
レクサスの新「ちいさな“高級SUV”」発表で反響殺到! 「着実にアップデートしてる」「LBXより好き」の声も! ロングセラーモデル「UX」に寄せられた“熱視線”とは
くるまのニュース
【フォルクスワーゲン】ディズニー最新作「ズートピア2」にIDシリーズが出演!
【フォルクスワーゲン】ディズニー最新作「ズートピア2」にIDシリーズが出演!
Auto Prove
数々の偉業を達成したホンダ/HRCとレッドブルの提携が終了「ホンダの技術と人材が貢献できたことは大きな喜び」とHRC渡辺社長
数々の偉業を達成したホンダ/HRCとレッドブルの提携が終了「ホンダの技術と人材が貢献できたことは大きな喜び」とHRC渡辺社長
AUTOSPORT web
2025年王者ランド・ノリス、来季カーナンバー「1」を使用へ「『オレたちはナンバー4だ!』って言うのは、あんまり格好良くないからね」
2025年王者ランド・ノリス、来季カーナンバー「1」を使用へ「『オレたちはナンバー4だ!』って言うのは、あんまり格好良くないからね」
motorsport.com 日本版
東武線「寝過ごし注意の駅」が1年で最も賑わう!?  一大イベントに1万5800人が詰めかける
東武線「寝過ごし注意の駅」が1年で最も賑わう!? 一大イベントに1万5800人が詰めかける
乗りものニュース
ポルシェ、ペピタやタータンなど歴史的シート生地を復刻…旧車のレストアを支援
ポルシェ、ペピタやタータンなど歴史的シート生地を復刻…旧車のレストアを支援
レスポンス
アジア最大規模のアートブックの祭典「TOKYO ART BOOK FAIR」が今年も開催!
アジア最大規模のアートブックの祭典「TOKYO ART BOOK FAIR」が今年も開催!
GQ JAPAN

みんなのコメント

37件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

245 . 0万円 450 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68 . 0万円 1415 . 0万円

中古車を検索
トヨタ ハイエースバンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

245 . 0万円 450 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68 . 0万円 1415 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村