この記事をまとめると
■車内温度は最大70度に達し夏のドライブ環境は年々過酷化している
アリとナシじゃ快適さは雲泥の差! 夏のドライブが圧倒的にラクになるクルマの最新装備6選
■後付けエアーシートカバーで純正級の快適性を実現できる
■冷感素材やファン性能など選び方が満足度を左右する
いまや猛暑対策は超重要装備
2026年の夏も、昨年同様に酷暑になる見込みだ。気象庁の予報用語では気温30度以上を「真夏日」と呼び、すでに5月から30度を超える地域もあったほど。そして、炎天下に止めた車内温度は45度から最高70度に達することもあり、車内は灼熱地獄。走り出してからエアコンが利くまでの間、暑さとの闘いのドライブになる。
じつは昨年7月、標高1000mの避暑地である山中湖にクルマの撮影に出かけたのだが、気温は35度越え。「ぜんぜん避暑地じゃないじゃん!! 」と山中湖の水辺で大汗をかきながら思ったものだ。もちろん、太陽が照り付ける道中はエアコン全開。それでも暑さとの闘いである。
そして2026年5月中旬、よりによって最高気温が30度越え多発と予想され、実際に今年初の猛暑日となった日には、日本有数の避暑地である軽井沢へ。ここなら涼しいはず……と思って出かけたものの、日中の気温は30度越え、現地ではこれまた「ぜんぜん避暑地じゃないじゃん!! 」という3日間を過ごしたのである。
しかし、昨年7月の山中湖への往復では、外気温35度でも移動中の車内は快適そのものだった。というのも、乗っていったトヨタ・クラウンエステートには、フルオートエアコンはもちろん、シートベンチレーション機能が付いていたからだ。
シートベンチレーションは、シート内部のファンで座面・背もたれの熱気や湿気を吸い出し、蒸れを抑えて涼しく快適にする機能。エアコンとの併用で、前席乗員の身体がシートに触れる部分が瞬く間に涼しくなり、酷暑のなかのドライブでも圧倒的に快適。しかも、ボクの経験では、シャツ、Tシャツなどの背中のシワを低減してくれるメリットもあったりするから、汗をかくことで衣服の背中に付くみっともないシワを嫌うオシャレさんにもぴったりの装備といえるのだ。
が、シートベンチレーション機能は、国産車の場合、基本的にパンチング加工された本革シートにのみ付く機能で、ファブリックシートでは採用が難しい(通風孔の有無による)。つまり、高級車、あるいは上級グレードの本革シート専用装備というわけだ。ボクの愛車はパンチングレザーシートだが、シートヒーターは付いていても、シートベンチレーション機能はなし。しかし、そのありがたみと快適さを知ってしまった以上、酷暑が予想される2026年の夏に備え、シートベンチレーション機能付きのクルマへの買い替えを真剣に検討したりもしたのである。
だが待てよ、シートベンチレーション機能に準じる、後付けのシートカバー的なアイテムがあるんじゃないか……と調べたところ、クールシート、エアーシートカバーなどの商品名でありました。
適切なアイテム選びによって快適性は大きく向上する
ボクが今年の夏に備えて導入したのは、エアーシートカバーというアイテムで、シートカバー前端にある大型ファンでエアコンの冷風を取り込み、座面と背もたれ部分にある4個の小型ファンから、メッシュ構造の表皮全体を通して冷風を送風するメカニズム。シートの蒸れや熱のこもりを解消してくれるのはもちろん、座面、背もたれ部分には接触冷感のアイスシルク素材が採用されているから、ファンによる冷風送風と接触冷感のダブル効果で、自動車メーカー純正のシートベンチレーション機能に準じた快適度が得られるというわけだ。
電源はアクセサリーソケット(シガーライター)から供給するので、取り付けも簡単だ。すでにアクセサリーソケットになにかを接続しているのであれば、2~3口のアクセサリーソケットを用意すればいい。
実際、気温30度に迫る軽井沢ドライブでも、エアーシートカバーの機能をONにすることで、移動中は暑さ知らずで車内を快適に過ごせたのだ。先ほど、服にシワが付きにくくなるというシートベンチレーション機能のメリットのひとつを紹介したが、それだけでなく運転中の暑さによる疲労度低減にも役立ってくれることを確認できた。
ここで、ボクがシートベンチレーション機能に準じた後付けのシートカバー的なアイテムを選ぶ際のポイントだ。まず、12V/24VのアクセサリーソケットとUSBソケット接続の2タイプがあるのだが、アクセサリーソケットのほうが比較的大電力で、モーターやファンの駆動力が大きく、こうしたアイテムに向いている。そしてON/OFFのスイッチの位置。これはシートカバーとアクセサリーソケットをつなぐコードにあるものより、シートカバー本体座面左横にあるものが使いやすい(右ハンドル車の場合)。
そして。ファンの数や位置はもちろん、シートカバー表皮の通風性能、さらにボクが選んだアイテムのように、座面や背もたれ部分に冷感接触素材が使われていればなおいいだろう。ちょっと心配だったのは、ボクの愛車のパンチングレザーのスポーツシートにかぶせたときにダサく見えるんじゃないかという点だったのだが、このエアーシートカバーは、車種によっては車内の高級感を演出してくれるデザインと素材感によって満足できた。なおかつ先端にポケットも付いていて、機能はもちろん、実用性にも納得できるものだった。
こうしたアイテムを導入すれば、シートベンチレーション機能のないクルマでも高い快適度が得られ、今年の酷暑が予想されるこれからの季節の運転もより涼しく快適になること間違いなしである。ただし、このようなアイテムは基本的に運転席用。助手席にも付けたいのであれば、運転席/助手席兼用か、助手席専用があるか、車種専用があるか、スイッチの位置が適切か……などを確認したい。
ちなみにボクは、今年の夏の酷暑に向け、エアーシートカバーの導入とともに、炎天下の駐車中の車内の熱さに備え、放射冷却機能のある、熱をもたないラディクール素材のフロント・フロントサイドウインドウ用のマグネット式カーテンを付けて駐車した。
前席部分の熱を和らげることで、エアーシートカバーの効果を最大限に引き出して、確実に酷暑になる今年の夏に備えているところなのだ。
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