2025年10月9日、ホンダのミッドサイズSUV「CR-V」が初代デビューから30周年を迎えた。「CR-V」は1995年10月9日にデビュー、日本での発売を皮切りに、その後グローバルに展開、現在では約150カ国で販売され、累計販売台数は1500万台を突破している。
人々の生活をより楽しく、より豊かに広げる「クリエイティブ・ムーバー」
「CR-V」は「Comfortable Runabout Vehicle」という意味が込められた名称で、快適性と高い機動性を兼ね備えた革新的なモデルとして1995年に日本で誕生し、以来30年にわたり世界中で多くのユーザーに愛され続けてきた。
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初代モデルは、人々の生活をより楽しく、より豊かに広げる生活創造者を目指したホンダの理念「クリエイティブ・ムーバー」というコンセプトのもと、都市での扱いやすさと使い勝手のよさ、快適性を兼ね備えた、都市型SUVという新たなジャンルを切り拓いた。
その後も「CR-V」は、販売地域の拡大とともに、時代のニーズに合わせた進化を続け、今年2025年8月にグローバル累計販売台数は1500万台を達成。直近10年間(2015年~2024年)の販売台数はホンダの四輪機種の中で最多となり、ホンダのラインナップを代表する重要モデルに成長した。
2022年には6代目となる新型を北米市場で発売。快適な室内空間と2モーターによる力強い走りが特徴で、北米や中国を中心に好調な販売を記録しており、日本市場には2024年7月に日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」が導入されている。新型6代目「CR-V」は近々日本での本格的発売も予定されている。
「Japan Mobility Show 2025」(プレスデー:10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日)のホンダブースでは、日本での発売に先駆け、CR-V e:HEVプロトタイプが展示される。
ホンダCR-Vの歴史
初代(1995年-2001年):「都市型SUV」という新ジャンルを確立
オデッセイに続くクリエイティブ・ムーバー第2弾モデルとして日本で発売。シビックのプラットフォームをベースに開発され、軽量ボディに4輪ダブルウイッシュボーンを採用した乗用車感覚の操縦性と、広い居住空間を両立して登場した。悪路走破性よりも居住性、実用性を重視し、それまでのSUVとは一線を画す都会的でスタイリッシュなエクステリア、リアドア内蔵テーブルなど独自の工夫を備え、「都市型SUV」という新ジャンルを確立した。当初は国内専用車として開発されたが、北米市場からの要望に応えて1997年に米国での販売を開始すると大ヒットとなり、その後は欧州やアジア地域でも販売が開始され、ホンダのグローバルSUV戦略の起点となった。
2代目(2001年-2006年):ホンダのグローバルSUVとして存在感を高める
キープコンセプトながら、エクステリアをさらに都会的にし、パッケージングにも手が加えられて登場した。室内空間や使い勝手、4WDシステムもさらに進化した。しかし、日本市場ではブームの沈静化や多くのライバルの出現もあって初代モデルほど販売は伸びなかった。その一方で海外での人気を高まり、北米や欧州に加え、中国でも販売が開始され、ホンダのグローバルSUVとして世界各地で存在感を高めることになった。
3代目(2006年-2011年):プレミアムクロスオーバーSUVへと成長
従来のスクエアなデザインから一新し、全体的に丸みを帯びたプレミアムSUVへと進化。2.4L i-VTECエンジンや新開発のサスペンションにより走行性能を高めるとともに、静粛性や乗り心地にもさらに磨きがかけられた。ボディサイズも拡大し、この3代目からグローバル・ライトトラック・プラットフォームをベースとすることで、車格は1ランク上がった。これは北米市場をはじめとするグローバル市場からの要求に応えたもので、プレミアムクロスオーバーSUVへと大きな一歩踏み出すことになる。
4代目(2011年-2016年):グローバル販売好調、累計販売500万台達成
滑らかで高効率な空力ボディや優れた燃費性能と乗り心地に加え、居住空間や荷室を拡大し、使い勝手を大きく向上させて登場した。4WDシステムを電子制御式を変更するなど悪路走破性も高められたが、グローバルモデルに進化した「CR-V」は日本市場にマッチせず、日本市場では2016年に世代途中で姿を消している。その反面、グローバル市場での販売はますます好調で、グローバル累計販売500万台を達成した。
5代目(2016年-2022年):初のハイブリッド搭載、累計販売1000万台達成
5代目は2016年10月に北米市場でデビュー。その後、中国、東南アジア、南米、欧州で販売開始。日本には2018年に遅れて登場した。注目はCR-V初のハイブリッドモデルが設定されたこと。ホンダの2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載した環境対応モデルとして、新たな歴史を刻んだ。さらに日本では、CR-Vとして初めて「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全グレードに標準装備し、安全・安心装備を充実させた。2018年にはグローバル累計販売1000万台を達成した。
6代目(2022年-):e:HEV搭載、e:FCEVも登場
2022年には6代目となる新型CR-Vが登場。力強く洗練されたデザインと拡大された室内空間に加え、2モーターのe:HEVによる力強い走りが特徴で、すでに北米や中国を中心に好調な販売を記録している。2024年にはこの6代目をベースに、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」を発売、こちらは日本にも導入されている。新型6代目「CR-V」はまだ日本に導入されていないが、近々日本での本格的発売も予定されている。2025年8月にグローバル累計販売台数は1500万台を達成した。
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