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【迷う】新型トヨタ・アクアとヤリス どう選ぶ 似ているが大違い

新生アクア 同門ヤリスとのすみ分けは? 

text:Kenichi Suzuki(鈴木ケンイチ)

【画像】キャラクターの明確な違い【「実用性」のアクアと「走り」のヤリスを比較】 全173枚

editor:Taro Ueno(上野太朗)

トヨタの新型アクアが登場した。ここで気になるのは昨年2月に日本での発売が開始されたヤリスという存在だ。

両車とも同じTNGA(GA-B)プラットフォームを使っており、サイズはアクアが全長4050×全幅1695×全高1485mm、ヤリスが3940×1695×全高1500mm。

全長は11cmほどアクアが長いけれど、その差はわずかなもの。

ハイブリッド専用のアクアではあるが、ヤリスにだってハイブリッド仕様が用意されている。

その場合のエンジンは、どちらも同じ1.5Lの3気筒。しかも価格もアクアが198~259.8万円、ヤリスのハイブリッドが199.8~249.3万円と似たようなものとなる。

では、新型アクアとヤリスは、いったい何が違っていて、どのようなすみ分けを狙っているのだろうか。

まず、新型アクアのコンセプトは「実用的な環境車を持続可能な形でご提供する」というもの。

「実用的なエコカーを、お求めやすい価格」ということだろう。

一方、ヤリスは「走る楽しさと、WLTCモード36.0km/Lの低燃費、最新の安心/安全技術を備えた、コンパクトカーの域を超える新世代コンパクトカー」だ。

ちょっと長いが、「走る楽しみと、低燃費/安全技術をそなえる」ことを訴えている。

ポイントは、アクアが「実用的」で、ヤリスが「走る楽しみ」という点だろう。

誕生の背景異なる2台 コンセプトも異なる

同じようなコンパクトカーでありながら、アクアとヤリスのコンセプトが異なるのは、2台のバックボーンに理由がある。

ヤリスは世界戦略車であり、トヨタの看板を背負って世界ラリー選手権(WRC)で戦っている。

また、スポーツモデルとなるGRヤリスも存在する。走りを売るのは当然のことだ。

また、ハイブリッド専用モデルははなく、エンジン車もある。世界戦略車というだけでなく、幅広い間口を備えているのだ。

一方のアクアは、最初からハイブリッド専用車として誕生しており、初代は「世界最高の低燃費」が売りであった。

また東北の工場で生産される日本国内モデルでもある。

アクアのことを「国民車」とみる向きもある。ちなみに先代アクアの販売のうち3割が、ビジネスユース、つまり社用車であったとか。実用性と低燃費が重要というわけだ。

そんな2台の異なるコンセプトを具現化しているのがパッケージングだ。

2台は同じプラットフォームを使うが、ホイールベースの寸法がそれぞれに異なる。

アクアがヤリスよりも50mm長いのだ。その分だけ、アクアはヤリスよりも室内が広くなっており、荷室容量や寸法もアクアの方が広い。

また、今回のフルモデルチェンジにあわせて、トランク開口部を広げるなど、利便性も向上している。

一見すると、クーペのようなスタイルをとるアクアだが、室内が広く、そして実用的なのだ。

実は同じではなかった パワートレインを比較

次にパワートレインとパフォーマンスは、どう違うのか。

しかし、1.5Lの3気筒エンジンとモーターの出力は2台とも同じだ。エンジンは最高出力91ps/最大トルク12.2kg-m、フロントモーターの最大出力は80ps。

ただし、二次電池の容量が異なる。

ヤリスはリチウムイオン電池(4.3Ah)で、アクアはエントリーグレードのBにリチウムイオン電池(4.3Ah)を積むが、上位グレードは新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池(5.0Ah)を採用した。

この新型電池は、アクアの旧型と比較すると出力が2倍になっており、アクセル操作に対する応答性が良くなり、EV走行可能な速度域も拡大したという。

もしも、「ヨーイドン」で競争した場合、電池はアクアが有利だが、重量面ではヤリスが30kg以上も軽いため、軍配の行方は微妙なところではないだろうか。

そして燃費性能はどうかといえば、これはヤリスが勝っている。

ヤリスの燃費性能35.4-36.0km/L(WLTCモード)に対して、アクアが33.6-35.8km/L。

しかも、アクアの最高燃費は、リチウムイオン電池を搭載するエントリーのBグレードだ。

新型電池を搭載するグレードは車両重量がBグレードよりも、40-50kgも重くなっているのが敗因だろう。

走りの味付けでも差別化 意外と異なる2台

そして、走行の味付けも2台は異なるという。

ヤリスはあくまでも走る楽しみを優先しているが、アクアは上質さや快適さを重視している。静粛性も向上しており、高速走行時での会話明瞭度は15%向上したという。

また、「快感ペダル」をトヨタ初採用。これは、他社でいうところの「ワンペダル」で、アクセル/オフ時の減速力を高めることで、アクセル1つの操作で可能なスピード域を広げるもの。

アクセルとブレーキの踏み替え頻度が激減する。慣れれば、運転が非常に楽になる機能だ。

停まっている状態でのアクアとヤリスの違いもある。

それがアクアに全グレード標準装備となった給電機能だ。100Vの交流電流を1500Wまで使うことができる。

ガソリン満タンの状態であれば、一般家庭の約5日分の電力を供給可能だという。つまり、万一の災害時に電源車として使うこともできるのだ。

ここに容量の大きくなった新型バッテリーを採用した価値があるというわけだ。

最近は、自然災害も増えているため、こうした機能があるというのは便利というだけでなく、日々の安心にもつながるだろう。

それぞれに狙い 似ているようでしっかり違う

まとめてみれば、アクアの良いところは、「室内と荷室が広い」、「快感ペダル(ワンペダル)があって楽」、「給電機能がある」というもの。

逆にヤリスの良いところは、「走らせると楽しい」、「燃費性能に勝る」となる。

トヨタの開発者はメディア向けの説明会において「国民車として、日本にあったクルマを作りたかった。ヤリスは、操る楽しみが主眼であり、運動性能を重視しています。一方、アクアはダウンサイザーのお客様も多いので上質さや洗練の雰囲気を大切にしています」

「コンパクトカーセグメントは市場が大きいので、トヨタとしては2つのモデルで臨むということになりました」という。

ビジネスユースや、落ち着いて実用的なコンパクトカーが欲しいという人であれば、ヤリスではなくアクアということになるのだろう。

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