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ミル、Q2直接進出にわずか0.096秒届かず「スピードに手応えを感じていた」/第7戦イギリスGP 初日

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ミル、Q2直接進出にわずか0.096秒届かず「スピードに手応えを感じていた」/第7戦イギリスGP 初日

 5月23日、2025年MotoGP第7戦イギリスGP MotoGPクラスの初日のプラクティスがシルバーストン・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは12番手、ルカ・マリーニは16番手となった。また、ワイルドカードで参戦しているホンダHRCテスト・チームのアレイシ・エスパルガロは21番手でセッションを終えた。

 天候が不安定なイギリスの気候に負けず、金曜日の走行は全てドライコンディションで行われた。最初に行われたフリー走行1回目では、気温15度、路面温度22度の条件に対して全てのライダーがフロントソフト、リヤミディアムのタイヤでアタックに臨んだ。

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 前戦フランスGPで激しい転倒があったミルは、その影響を感じさせることなく序盤からハイペースを披露。2分00秒017のタイムを記録し最初のランで9番手につけた。

 その後、ミルは1周2分の壁を破りトップ10付近の位置を走行。他車のペースアップもあったが決勝でのポイント獲得が期待できる13番手でセッションを終えた。

 チームメイトのマリーニは最初のランを長めに周回し、セッション前半のうちに1周2分を切るタイムを記録。セッション後半は2分00秒フラットのタイムを並べる安定したペースを見せたが、最初のランで記録したタイムを更新することなく最終的に15番手となった。

 不安定な天候で知られるイギリスの空だが、午後のプラクティスもクリーンなコンディションで行われた。予選Q2直接進出をかけたこのセッションは1秒のなかに16台がひしめく僅差の戦いに。ここでミルは序盤から力強さを見せた。

 各車タイヤ選択が分かれたプラクティスセッションで、ミルは前後ミディアムを装着。コースに入るとすぐに8番手タイムを記録した。アウトラップとインラップを除いて計測8周の最初のランのうち、ミルは5周連続で1分59秒台を記録。2週間前のフランスGPでの右手の骨折を感じさせない6番手という位置でピットに戻った。

 その後は前後ソフトのニュータイヤを投入し、ついには1分57秒台を叩き出してトップに浮上。このままQ2進出は確かなものかと思われたが、最後のフライングラップでタイムを更新することができなかった。

 その結果、他車のタイムアップに敵わず、Q2進出まであと0.096秒という僅差の12番手で金曜日を終えた。

 マリーニもこのセッションに前後ミディアムタイヤを選択してコースイン。序盤はペースが上がらないマリーニだったが、3回目のランで前後ソフトタイヤを投入すると10番手タイムを記録した。

 その後もしばらくトップ10付近につけたマリーニだったが、セッション終盤の各車のタイム更新が激しく、Q2ダイレクト進出まで0.330秒差の16番手となった。


ジョアン・ミル(FP1:13番手、プラクティス:12番手)

「一日をとおして、特に午後の走行ではバイクのフィーリングがとても良く、自分のペースに満足している。走行中、Q2進出に必要なスピードがある手応えを感じていたが、最終走行でソフトフロントを履いたことで少し状況が変わってしまった。明日は同じことは起こらないと思うので、それほど心配はしていない」

「タイムは改善したが、Q2直接進出にあと少し足りなかった。それでも今日の走りやバイクの状態には満足しており、土日に向けてポジティブな結果だと思っている。何ができるかは分かっているので、そこに集中していきたい」


ルカ・マリーニ(FP1:15番手、プラクティス:16番手)

「今日は、自分たちがもつポテンシャルを完全に引き出すために何が必要か、多くのことを学べた。これは常にとても重要なことだ。このデータを活かして、明日のQ1に向けてしっかり準備し、上位争いに加わりたい」

「午後の終盤、Q2進出までわずかコンマ数秒足りなかった。ベストラップは3回目のアタックで記録したが、グリップと加速にもう少し改善の余地があった。明日のQ1の天候を見ながら、いつもどおり全力で臨みたい」

「マシンがポテンシャルをもっていることも明白だ。すべてが僅差で、Q2進出は険しい戦いだが、最後の一歩を踏み出すことが必要だ」


アレイシ・エスパルガロ(FP1:21番手、プラクティス:21番手)

「テスト・チームに戻って、これまでの取り組みを続けられることを嬉しく思っている。ヘレス以降、向上していることが実感でき、ホンダの努力もよく伝わってくる」

「今日は将来に向けていくつか興味深いテストを行うことができ、ワークスチームにも早くその成果が届くことを願っている。シルバーストンは自分が特に好きなサーキットの一つなので、明日も集中して取り組み、どこまで行けるか試してみたい」

[オートスポーツweb 2025年05月24日]

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みんなのコメント

2件
  • qph********
    2分を切った、ばかり書いているが、トップは1分57秒台

    2分を切ったなんてレベルの話しか書かないのはなぜ?
  • ********
    やっぱ前回フランスGPで好調だったホンダはタイヤ選択が当たっただけなんだな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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