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29歳、フェラーリを買う──Vol.98 “SPPF”に注目!

『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、わが360モデナに施工する“SPPF”に関するお話。

ナチュラルな仕上がり

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愛車を傷などから守るべく、フロントバンパーのみに「スプレープロテクション」を施工することになった。

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スプレープロテクションとは、その名称が示すように、スプレーを使ったボディプロテクション施工法だ。フィルムのかわりにスプレーを吹きかけてボディを守るというアイディアで、2~3年前に登場した最新技術という。

スプレープロテクションの正式名称は「スプレー・ペイント・プロテクション・フィルム」。略してSPPFだ。
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SPPFのウェブサイトには以下の説明が載っている。

「スプレーガンで塗るタイプの剥がせる透明保護塗料。それが、SPPF (スプレーペイントプロテクションフィルム)です。施工はゴミやホコリの付着を避けるため専用の塗装ブース内で行われ、ボディに吹き付けられた塗料は十分な乾燥時間を経て分厚いフィルムへと変化します。またSPPFは貼るタイプのフィルムのような『接着』ではなく、柔軟性のある特殊塗料が乾燥する過程で収縮し、ボディに吸い付くように『吸着』するメカニズムで愛車を飛び石や擦り傷から守ります」

“貼るタイプ”のフィルムと異なり、目立たないのが大きな特徴だ。もちろん、高い技術力を持つ施工業者であれば、貼るタイプでもほとんど目立たない。とはいえ、箇所によってはフィルムであることが判別出来るという。たとえば複雑な形状のバンパーやメッシュグリルなどに貼った場合、シートに継ぎ目(切れ目)が発生し、段差が出来るそうだ。
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しかし、SPPFの場合、“貼る”のではなく“塗る”ので、複雑な形状を持つパーツでも綺麗に施工出来る。実際、SPPFを施行したパーツを見せてもらったが、素人目にはわからないほどナチュラルな仕上がりだった。

くわえて、SPPFのうえにボディコーティングも施せるという。透明保護塗料は自動車塗料とほぼおなじ材質だからこそ可能になるとのこと。貼るタイプの場合、通常のボディコーティングは施行出来ないそうだ。

剥がすときも、貼るタイプに比べ綺麗に剥がせるそうだ。これは、“接着”ではなく“吸着”だから、という。しかも、軽微な傷であれば自己治癒する特殊な性能を備えているそうだ! SPPF、いいことづくめだ。
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とはいえ、いい話ばかりではない。まずは費用。貼るのよりも手間がかかるので、約1.5~2.0倍のコストになる。

しかも、パーツを脱着してからの作業になるため、高度な板金&塗装技術を持つ業者しか施工できない。前述のとおり“専用の塗装ブース”を持つ工場でないと施工できない、という条件もそこにくわわる。そのため、現在日本でSPPFを施工出来る業者はわずかしかないという。
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ちなみにフェラーリ横浜サービス・センターは、これからSPPFに力を入れていくそうで、これまで施工されたクルマは皆無。つまりわが360モデナがはじめての“顧客”になるわけだ。

早速、ファクトリーに出向くと、すでにバンパーが取り外されていた。このあと、専用の塗装ブースでスプレーを吹きかけて乾燥。乾かしたあと、定着剤を吹きかけ、また乾燥。次に専用のトップコート(表面に塗るコーティング剤)を引きかけ、乾燥。最後、表面を研磨して施工が完成するという。

なるほど。一般的な貼るタイプのフィルムよりも施工は煩雑そうだ。時間もそれだけかかり、費用も高額になる。

ちなみに、SPPFであればボディサイドにある跳ね馬の七宝焼きエンブレムも施工可能であるという。だったらそこもお願いしようかなぁ……と、思ったものの、費用がさらに高額になるので諦めた。フロントバンパー以外の箇所は一般的な貼るタイプのフィルムを施工しようどうか迷っているところだ。

はたして、施工されたわが360モデナのフロントバンパーはいかに? 次号報告する。

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文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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