10月18日(土)、2025WRC世界ラリー選手権の第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー(CER)』のデイ3がドイツ/チェコを舞台に行われ、スペシャルステージ(SS)9~14までの6本を終えてTOYOTA GAZOO Racing WRT(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立った。日本の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合4番手にポジションを上げて3日目を終えている。
■選手権リーダーがまさかの戦線離脱
【順位結果】2025年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー SS14後
シーズン12戦目となるCERは、ドイツ/オーストリア/チェコのターマック(舗装路)でSSが行われるイベントであり、今年で3回目の開催となる比較的新しいイベントだ。選手権はすでに終盤に差し掛かっており、TGR-WRTのマニュファクチャラーズタイトルの早期確定がかかる一戦でもある。
デイ1ではセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)とロバンペラとともに強力なペースを披露し、さらにデイ2ではエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)もペースを上げたことでTGR-WRTがトップ3を独占。そのままラリー後半も走り抜けたいところであったが、迎えたデイ3は一筋縄ではいかなかった。
この日はドイツで1本、チェコで2本のSSが用意され、それぞれ2回ずつ走る行程が組まれていた。この日1本目のドイツでのSS9は、タイトながらも高速なレイアウトで、ところどころ継ぎ接ぎの路面が目立っていたが、ここではロバンペラが好走を見せてオジエを逆転。ステージウインを飾るとともに0.7秒差でトップを奪った。
しかしこのトップ争いは、チェコのSS10で突如終局。コースは狭い林道で、枯れ葉や泥、石などが路面に散らばっているコンディションだった。さらにちょうど走行前に降った雨の影響で一部湿ったコンディションとなり、各クルーはソフトタイヤとウエットタイヤのクロス配置で臨むことに。そのなかで憂き目にあったのはドライバー選手権トップのオジエで、高速の右コーナーで曲がり切れず、アウト側の立ち木に衝突してリタイアとなった。ドライバーらは自力でマシンを降りたが、GRヤリスはかなりのダメージを負った可能性が高い。
オジエはこのクラッシュについて自身のSNSでコメントしており「左前のタイヤがパンクしてしまい、同時にセンサーが作動していなかったので、その情報を受け取れていなかった。気づいたのはコーナーに差し掛かったタイミングだったが、すでにクルマはまったく曲がらず、木にぶつかってしまった」と理由を説明している。
オジエのクラッシュによって、ロバンペラに次ぐ2番手にはエバンスが浮上したが、首位との差はすでに38.4秒開いている状況。一方総合3番手のオィット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)はこの時点で3.3秒差で続いており、ペースで勝るタナックがSS11で差を詰め、SS12で逆転して総合2番手に浮上した。
また、オジエのクラッシュ後に総合4番手に立った勝田は、チェコのSS11で今大会最初のステージウインをマーク。同区間の午後ループでもふたたび最速タイムを刻む活躍を見せた。総合5番手にはアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)がつけており、明日のラリー最終日は勝田にとって、スーパーサンデーのポイント確保と同時に総合順位のポジションを守ることが重要となる。
最終的にデイ3終了時点でトップのロバンペラは、総合2番手のタナックに対し36.3秒のリードを築いた。2番手以降のギャップはそれぞれ、3番手エバンスは8.4秒、4番手の勝田は13.6秒、5番手のフルモーは39.5秒差で前を追っている。19日(日)のラリー最終日は2本のステージを2回ずつ走行予定。SSの総距離は77.78kmとなるが、最終日のみの順位でポイントを競うスーパーサンデーや、ボーナスポイントがかかる最終パワーステージなど、選手権争いにとって重要な1日だ。
[オートスポーツweb 2025年10月19日]
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