優しく美しいフォルム 初代A8に迫るサイズ
新しいアウディA6の登場で、ドイツ御三家のEセグメント・サルーンが出揃った。実は2024年までの先代も、新世代のBMW 5シリーズやメルセデス・ベンツ Eクラスを上回る販売を英国では記録していた。もちろん、その成功のレシピは踏襲されている。
【画像】サイレント&シームレス アウディA6 e-ハイブリッド ドイツの競合サルーン EVのA6も 全107枚
新世代として注目すべき変化が、一部の市場でV6エンジンがラインナップから落ちたこと。加えて、2000年代初頭のC5系を彷彿とさせる、曲線基調のスタイリングを得ている。車内には、デジタル技術がこれまで以上に実装された。
生産はドイツ南西のネッカーズルム工場で、基礎骨格はプレミアム・プラットフォーム・コンバーション(PPC)。フォルクスワーゲン・グループのMLBの進化版となる。
ボディサイズは、BMWやメルセデスの競合と同様に成長。サルーンは全長4999mm、全幅1875mm、全高1450mmで初代A8に迫るが、5シリーズよりは短い。前後のガラスが傾斜し、フェンダーがブリスター状に優しく膨らんだフォルムは、美しいと思う。
電気で約96km走れるプラグインHV
パワートレインは、英国では2.0L 4気筒ガソリンターボがエントリー。マイルド・ハイブリッドの2.0L 4気筒ディーゼルターボも選べる。3.0L V6エンジンも、CO2排出量の規制が厳しくない市場では提供される。ただしS6には、英国仕様でも載るはず。
試乗したのは、総合299psと45.8kg-mを誇り、e-ハイブリッドを名乗るプラグインHV。2.0Lガソリンターボと7速デュアルクラッチATの間に、永久磁石同期モーターが組まれている。駆動用バッテリーはニッケル・マンガン・コバルトで、20.7kWhある。
容量は先代から40%ほど増加。電気だけで最長96km走れると主張される。ちなみに、5シリーズやEクラスのプラグインHVより大きい。車重は2130kgだ。
素早く直感的に扱える14.5インチ・モニター
サスペンションは、スポーツ・スプリングとダンパーが標準。名前とは裏腹に、快適性重視で乗り心地は良い。人気を得るであろうSラインは車高が20mm低く、アルミホイールは大径化。トップグレードには、アダプティブ・エアサスペンションが奢られる。
クワトロと呼ばれる四輪駆動システムは、マルチプレートクラッチを用いたもの。必要に応じて、70%までリア側へトルクを分配できる。トルクベクタリングが実装される他、e-ハイブリッドの場合は後輪操舵システムも標準になる。
インフォテインメント用タッチモニターは、14.5インチ。システムはアンドロイドがベースで、反応が早く直感的に操作できる。アップル・カープレイとアンドロイド・オートの利用時も、表示はクリアだ。
オプションで、助手席側にもタッチモニターを追加可能。Eクラスのハイパースクリーン程ではないが、初見の人は驚くはず。このクラスのデジタル装備は、大幅に進化した。
A5より上質な内装 後席と荷室は狭め
内装のデザインは、最新のアウディへ準じたもの。素材はA5よりワンランク上質で、本物の金属部分も多い。樹脂製のパネルは、優しい肌触りに仕上がっている。だが、汚れが目立つグロスブラックのエリアも広く、高級感はもっと高くていい。
ダッシュボードと繋がる造形のドアハンドルなど、工夫は見られるものの、先代の方が個性がありアウディらしいと感じる人はいらっしゃるかも。Sラインのシートはキルティング仕上げ。運転姿勢は自然で快適だ。
シートやミラーの調整、パワーウインドウなどには、実際に押せるハードスイッチが並ぶ。エアコンはタッチモニター上で操作するが、常時表示され使いにくくはないはず。
後席の太もも付近の前後長は、700mmと狭め。5シリーズは740mm、Eクラスは790mmある。荷室は、プラグインHVが354Lでこちらも狭い。前輪駆動のガソリンターボなら492Lあり、電動化システムの影響が大きい。ステーションワゴンも選べるが。
走りの印象とスペックは、新型 アウディA6 e-ハイブリッド(2)にて。
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