電気自動車になった新型フィアット500に観音開きドア仕様の「3+1」が追加される

FCA（フィアット・クライスラー・オートモビルズ）グループの伊フィアットは10月22日、フルEVとなった新型「500（チンクエチェント）」の新たなボディバリエーションとして、観音開きドアを採用した仕様を追加した。

カブリオレとハッチバックに次ぐ第3のボディバリエーションとして登場したのは、助手席フロントドアの後ろに反対方向へ開く小ぶりなドアを備えたセンターピラーレスの「3+1」だ。運転席側のドアは従来どおり1枚のみで、リアハッチもあわせたドア枚数がグレード名「3+1」の由来となっている。

その大きな開口部は乗降に加え荷物の出し入れもグッと容易にする一方、ボディサイズは3ドア仕様とまったく同じだから、都市部を中心としたライフスタイルにマッチしそう。さらに、カブリオレとハッチバックの双方に3+1は設定され、ニッチなニーズにもきめ細かく対応。ドアが増えたことによる重量増はわずか30kgにとどまるから、ハンドリングや電費への影響は限定的だろう。また、フロントドアが開かない限り後方のドアは開閉することができず、意図しないドアオープンを未然に防ぐことで安全性にも配慮されている。

フィアットでは3+1の追加を記念して、特別なボディカラーと充実の運転支援機能を奢った特別仕様車「ラ・パルマ」も設定。ゴールド、ブルー、ブラックそれぞれのカラーは、新型500のエレガンスをさらに際立たせ、道路標識読み取り機能やレーンセンタリング付きインテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロールがストレスフリーなドライビングを実現する。

今回、新型500のグレードが3つ用意されることも判明。エントリーレベルから「アクション」、「パッション」、「アイコン」の3グレードは、装備のほか航続距離も異なり、WLTP基準で180kmから320kmとアナウンスされる。さらに、街乗りなら航続距離は最大460kmまでアップするとのことだから、ユーティリティは万全だ。

都市型EVの決定版とも言える新型フィアット500。日本導入が今から待ち遠しい。

Comments

という事は、日本では運転席側が観音開きになるのか？買い物鞄を入れるのに便利になるな。

新型ジムニーも、こうしてくれたら良いのに。
シエラは4ドア追加、軽ジムニーは3＋1。片側だけでも。