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トヨタが新型FFセダン「カムリ」正式発売! 6年ぶり全面刷新で11代目に サメ顔デザインに対する現地反響は? 約360万円から、中国に投入

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トヨタが新型FFセダン「カムリ」正式発売! 6年ぶり全面刷新で11代目に サメ顔デザインに対する現地反響は? 約360万円から、中国に投入

■11代目カムリ、中国で正式販売開始 

 海外専売車種となったトヨタのセダン「カムリ」が、2024年3月6日より中国でも販売開始となりました。
 
 現地ではどのような評価がされているのでしょうか。

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 カムリは1980年に誕生したのち、今日までに10回フルモデルチェンジを経験したトヨタのベストセラーです。

 日本でも長きにわたって販売されましたが、2023年に10代目モデルが終売するのと同時に日本での販売を終了、以降は海外専売車種となります。

 11代目カムリは2023年11月にアメリカと中国にてほぼ同じタイミングで発表されました。

 プラットフォームは10代目モデル同様に「GA-K」を採用、基本的なシルエットもキープコンセプトとなりましたが、フロントマスクやインテリア装備、そしてパワートレイン構成は大幅に刷新されました。

 エクステリアデザインは5代目プリウスなどでもお馴染みの「ハンマーヘッド」フロントマスクを採用しており、先代モデルと比べてより洗練された印象を与えます。

 また、北米向けモデルのパワートレインは完全ハイブリッドのみとなり、以前まで存在したV6エンジン搭載モデルは廃止されました。

 ハイブリッドモデルはA25A-FXS型2.5リッター直列4気筒直噴エンジンを搭載、最新の第5世代トヨタハイブリッドシステム(THS)と組み合わせてシステム総合出力225 hp(四輪駆動モデルは232 hp)を誇ります。

 一方、北米仕様の3日後に発表された中国仕様は同じカムリではあるものの、いくつかの点で装備が異なります。

 内外装は中国の消費者の好みを反映させて差別化されているほか、パワートレインも2.5リッターハイブリッドに加え、2.0リッターハイブリッドと2.0リッターガソリンの3種類が用意されます。

 2.0リッターハイブリッドではM20F-FXS型2.0リッター直列4気筒直噴エンジンに第5世代トヨタハイブリッドシステム(THS)を組み合わせ、2.0リッターガソリンではM20C-FKS型2.0リッター直列4気筒直噴エンジンを搭載します。

 フロントマスクはブラックグリルが特徴的なスポーティなもの、そしてグリルレスで保守的な雰囲気を漂わせるラグジュアリーなものの2系統を用意しています。

 前者は「SE」「XSE」グレードに、後者は「LE」グレードで採用されるデザインです。

 インテリアでは、北米仕様が12.3インチのセンターディスプレイをダッシュボードに埋め込んでいるデザインなのに対し、中国仕様では外に突出したデザインとなっています。

 これ以外にも、車内に良い香りを提供するフレグランス機能や、静電容量式タッチパネル、AIを活用した音声認識、クアルコム製スナップドラゴン8155チップセットの搭載など、中国独自の装備が数多く設定されています。

 そんな11代目カムリですが、2024年3月6日には中国国内での販売も開始しました。

 中国ではまず2.0リッターエンジンを搭載するハイブリッドモデルとガソリンモデルが先行して発売され、2.5リッターハイブリッドは遅れて投入されます。

 なお2024年1月1日より予約を受け付けており、予約価格は2.0リッターのガソリンモデルが17.38万元(邦貨換算:約361.7万円)から19.88万元(約413.7万円)、2.0リッターのハイブリッドモデルは18.18万元(約378.3万円)から20.88万元(約434.5万円)となります。

■新型カムリ、中国での評価は? 期待値は意外と高そう?

 中国での評判はおおむね好評で、特にデザインを高く評価する声が見受けられます。

 洗練されたフロントマスクにロー&ワイドなシルエットをもって、トヨタのデザインセンスは以前よりもはるかに良くなったと言われています。

 また、競合する中国メーカーは車載システムの強化にも注力しており、計算能力の高いチップセットを搭載することで自動運転技術やインフォテインメント方面における快適な体験を提供しています。

 新たに登場したカムリはスナップドラゴン8155を搭載することで、中国の消費者が求めるニーズに確実に答えていく形になります。

 カムリは元々、アメリカと中国ではベストセラー車種のひとつです。

 2023年、アメリカでは29万649台、中国では22万5503台のカムリが販売されました。

 中国では燃費の良さに加え、運転のしやすさ、コストパフォーマンスなどで中国消費者の支持を集めています。

 それゆえに期待値は最初から高く、今回の11代目モデルも期待通りの出来と言えるでしょう。

 一方で現時点では2.0リッターエンジン搭載モデルしか詳細が発表されておらず、2.5リッターハイブリッドモデルの発売時期と価格の発表を待ち望んでいる声も聞かれます。

 2.5リッターハイブリッド特有のパワフルな乗り味は、スポーティさを重視する「90後(90年代以降生まれ)」や「00後(00年代以降生まれ)」などの若者にとっても魅力的な要素となります。

 新型カムリの登場は、中国におけるDセグメントセダン市場のダークホースになるといくつかの中国メディアは評価しています。

 競合車種の多いこのクラスでは値下げ合戦が過熱の一途をたどっており、そこへ新型カムリが登場することでさらなる競争の激化が見られることでしょう。

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