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タナックとヒョンデを襲った悲劇「突然のことだったし、できることは何もなかった」/第5戦デイ3後コメント

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タナックとヒョンデを襲った悲劇「突然のことだったし、できることは何もなかった」/第5戦デイ3後コメント

 5月17日(土)、ポルトガルにて2025年WRC世界ラリー選手権の第5戦『ラリー・ポルトガル』のデイ3はスペシャルステージ12から18(SS12~18)の走行が行われ、トヨタ・ガズー・レーシング・ワールドラリーチームのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。同チームのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合5番手で大会3日目を終えた。

 そんなデイ3を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。

首位タナックにまさかのトラブル発生。オジエ、ロバンペラのトヨタ勢が逆転【第5戦デイ3レポート】


■Mスポーツ・フォードWRT


●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合9番手

「またしても長い一日だった! 午前中はセットアップの方向性が間違っていたが、皮肉なことに、今日のセットアップは昨日のほうがうまく機能しただろうし、昨日のセットアップは今日の午前中のステージには完璧だったようだ」

「ミッドデイサービスでいくつか変更を加えたが、2回目のループでは明らかに改善された。明日に向けてまだ少し作業が残っているが、諦めるつもりはない」

「そして、この日を締めくくるには(デュアルスタート形式のスーパーSSは)最高の方法だった。ロウサダのファンのエネルギーは本当に信じられないほどだった」


●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合8番手

「週末を通して生き残ることがカギだったので、ここでまた一日を過ごすことができて非常にうれしく思っている」

「プッシュすることと、より長いゲームについて考えて経験を積むことの間で、微妙なバランスが保たれていたが、今日はそのふたつをうまく組み合わせることができたと思う。明日も簡単な一日にはならないだろう」


●マルティン・セスクス(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合19番手

「ラリー・ポルトガルのデイ3の素晴らしい締めくくりだ」

「午後のステージでは、本当に正しい軌道に乗っているように感じた! マシンのセッティングを試行錯誤した結果、素晴らしい進歩を遂げることができた。一日を通して安定した高速のパフォーマンスを発揮し、25番手からトップ20にランクインできたことをうれしく思う」

「SS16ではWRCランキング首位のエルフィン・エバンスも上回り、このラリーでのベストリザルトであるステージ6番手を獲得した。そして終盤の2ステージで、僕たちは総合19番手を確実なものにした。日曜日は次の挑戦だ!」

※3名のコメントはいずれも本人のFacebookより。


■ヒョンデ・シェル・モービスWRT


●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合4番手

「今日は手堅い一日だった。マシンの感触は良く、どのステージでもプッシュすることができた。今日は力強い走りができたし、出走順を考慮すると今のポジションには満足している」

「ペースに100%満足することはないが、確かにペースは出ていた。タイヤ選択が違っていたものの、僕たちはカッレ(・ロバンペラ)と似たようなペースだった」

「タイヤについてはまだまだ学ぶべきことがたくさんある。残り6ステージとなり、表彰台に本当に近づいてきたので、明日は全力で攻めるつもりだ」


●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合3番手

「パワーステアリングを失ったのは突然のことだったし、ステージにはまだ岩盤がたくさんあって荒れていたので、他にできることは何もなかった」

「午前中の最初のステージはあまり良くなかったが、その後はうまくいくような何かを見つけることができた。今日は本当に楽しくマシンをドライビングできたし、ペースもコントロールでき、グリップも良好だった」

「もちろん、僕たちの問題はとても残念なものだったが、明日も戦い続けるつもりだ」


●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合52番手

「今日は僕たちにとっていろいろなことが入り混じった一日だった。出走順が1番手となるのは難しいことだったが、セットアップにいくつか改善点が見つかり、実際に行った変更には満足している」

「それでも、周りの戦いに加われず、自分たちだけでドライビングしている状況には苛立つものだ。僕たちは前向きな姿勢を保ち、明日の(スーパーサンデーとパワーステージの)ポイントを最大限に獲得することに全力で集中するべく日曜日に臨んでいく」


■トヨタ・ガズー・レーシングWRT


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合7番手

「今日は望んでいたような一日ではなかった。運転のフィーリング自体はそれほど悪くなかったが、それとつり合うスピードを見つけることができなかった。それでも僕たちは諦めないし、ポジティブな姿勢を保ち、明日に向けて改善点を見つけなければならない」

「週末の序盤はペースが良かったので、なぜこのようなことになったのかを解明する必要がある。明日は新たな一日だ。さらに多くのポイントを獲得できるように全力を尽くすよ」


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手

「総合順位と明日の出走順の両方に関して、順位を上げることができたという意味では、自分たちにとってかなり良い一日でした。過去のこのラリーと比較しても路面のコンディションは非常にソフトで、2回目のステージの走行は本当に過酷だったし、タイヤとクルマに大きな負担が掛かった」

「最適なスピードを発揮することができていないため、後方のオィット(・タナック)を抑え続けるのは簡単ではないかもしれない。しかし、もちろん明日も全力で戦うつもりだし、可能な限り多くのポイントを獲得できるようにトライしていく」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位番手

「今日もまたタフな一日だった。朝のステージは楽しむことができたが、午後はとても深いわだちができるなど非常にラフなコンディションになったため、トラブルなくコース上に留まり続けるためには大変な努力が必要だった。だからこそ、こうして一日を終えることができて嬉しく思う」

「リードを奪う方法としては、(タナックの脱落は)望ましいものではない。オィットを気の毒に思う。しかし、これもまたこのスポーツの一部だ。とくに今日のようなラフなコンディションでは起こり得ることだ」

「明日はまだ長く厳しい日曜日が待っているので、ただ自分の仕事に集中し、最後まで走り切らなければならない」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合5番手

「朝のステージはクルマのフィーリングもペースも良く、カッレ(・ロバンペラ)とのバトルを楽しむことができました」

「午後はコンディションが完全に変わってしまい、路面がラフになったことで非常に難しくなり、残念ながら順位を失ってしまいました。しかし、今は明日に集中し、自分ができることに専念しなくてはなりません」

「(4番手ヌービルとの)ギャップはまだかなり接近しているので、プッシュを続けて様子を見たいと思います」


■TGR-WRT2


●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合6番手

「今日の自分たちのパフォーマンスにはかなり満足している。ロードクリーニングの影響が少なからずあったので、ペースを見極めるのは簡単ではなかった」

「しかし朝はとくに流れが良く、楽しんで走ることができた。午後は、このクルマで経験するのは初めての非常に荒れたセクションもあったが、無事にクリアすることができたので、明日どうなるのか楽しみだ」

[オートスポーツweb 2025年05月18日]

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