ハイエースの名が登場したのは1967年のこと。国内では5世代、55年に渡って活躍し、現在では世界の商用バンをリードする存在だ。
現行型のH200系が登場して、そろそろ18年が経過する。国内モデルにもフルモデルチェンジの期待が高まってきた。そこで、ハイエースの人気の理由や販売店での立ち位置などを改めて確認しながら、ハイエースの新たな魅力を探っていく。
なぜ18年目も圧倒的人気? トヨタ ハイエースが大ヒットした意外なきっかけ
文/佐々木亘、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
国内市場におけるハイエースが不動の人気を築いた理由
2004年の登場から好調な販売を維持している現行ハイエース。写真はスーパーGLグレードをベースとした特別仕様車プレミアムセレクション
商用バンとしてのイメージが強いハイエースだが、ラインナップは他にもある。ハイエース・ワゴンやハイエースコミューターといった、モノではなく人を乗せるハイエースも、一定数の需要があるクルマだ。
そのなかでも、本格的な商用使用から、キャンプなどのレジャーで活躍する個人ユースまでを幅広く受け入れるのが、ハイエース・バンである。3代目まではトラックベースの硬派な商用車だったが、4代目となるH100系以降では、個人が乗用車として使用することを見越した仕様変化が起きた。
ハイエース・ワゴンには、高級セダンを思わせるグレードの「スーパーカスタムリミテッド」を用意し、ハイエース・バンのスーパーGLグレードにも、ハイエース・ワゴンを意識した質の高い装備がおごられるようになったのだ。
H200系になると、ワゴンのスーパーカスタムリミテッドはアルファードに吸収される形で廃止される。質感が高いハイエースに乗るためには、スーパーGLを選ぶことが必須条件となったのだ。同時に、ハイエース・ワゴンの個人乗用使用は大きく減り、個人ユースでもハイエース・バンが選ばれるようになっていく。
商用車として必要な積載性や耐久性は、初代からの折り紙付きだ。そこに、商用車とは思えない質の高さとカッコよさが付け加えられたスーパーGL(特別仕様車プレミアムセレクション等)が登場したことで、一気に想定ユーザーの幅が広がった。
国内での不動の人気を築けた一つの要因には、これまでの商用車では考えられなかった、「パーソナル乗用」という切り口で、高い商品力を見せつけることができた点にあると思う。
ハイエースにしかない、キング・オブ・バンの風格
キングオブ○○と呼ばれるクルマには、飛びぬけた性能が必ずある。特に世界的な人気を作り上げたトヨタ車といえば、ランドクルーザーとハイエースだと思うが、双方に共通するのは「壊れない」という性能だ。
陸の王者といわれ、砂漠で最も安全な移動手段ともいわれるランドクルーザーは、過酷な環境下で走行しても故障が非常に少ない。加えて抜群のボディ剛性と駆動性能が、中東地域を中心にして、爆発的な人気を誇っているのだ。
この点はハイエースも同様である。人気のある販売地域こそ違うが、故障の少なさは世界トップレベル。さまざまな地域でモノや人を、故障なく確実に運ぶことができる。
ハイエースは100万kmを超える過走行状態になっても問題なく動く。これだけ堅牢なボディとエンジン・駆動系、頑丈なサスペンションを持つ商用バンは、世界中を探しても見つからない。その分、ライバルと比較すれば車両本体価格は高いが、価格以上の働きをしてくれることは、ハイエースを選んだ時点で保証されているのだ。
ランクルのような派手さはないが、真面目で愚直なハイエースにも、王者の風格は充分に漂う。一見するだけでは、普通のクルマに紛れてしまうが、秘められた耐久性という名の性能美は、世界中のどんなクルマも太刀打ちできない。
法人・個人・営業・サービス、苦手な分野は一つもない
ハイエースと兄弟車のレジアスエース(2020年販売終了)は、元々トヨペット店とネッツ店の専売車種である。カローラ店やトヨタ店にとっては、喉から手が出るほど欲しいクルマだった。
トヨタの代表的な商用車といえば、ダイナ(トヨエース)、プロボックス(サクシード)、そしてハイエース(レジアスエース)だ。このなかでも圧倒的に需要が高いのは、ハイエースである。
ハイエースを軸にした、法人営業は非常に機能的だ。都市部でも地方でも、その需要は大きく変化せず、土木、物流、旅客運輸など、様々な業態へ広く提案ができる。プロボックスやダイナでは、対象ユーザーを広くとった法人営業がやりにくい。
法人営業の肝は複数台所有にある。その法人が、複数のクルマを保有していれば、営業次第で、そのすべてを自分の販売店で買い替えてもらうことが可能だ。
このきっかけづくりに、ハイエースは最適である。今まで使っていたバンよりも使い勝手が良く、壊れにくい。ハイエースの評価が高まるのと同時に、トヨタブランドへの評価も上がる。すると、小型バンはプロボックスに、2トントラックはダイナにと、営業の幅が広がっていく。
これまでトヨペット店が行っていた、黄金の法人提案術が、現在ではトヨタ各チャネルで行えるようになった。トヨタの法人営業は、ハイエースの全店取り扱いで、大きく活気づいている。
また、乗用使用も当たり前になったハイエースは、ミニバンユーザーやSUVユーザーをもとりこにする。レジャー好きな層はもちろん、クルマをカスタムするのが好きなユーザー層にも、自信をもって提案できるハイエース。個人向け販売がメインの営業マンに対しても、大きな支えとなるクルマだ。
さらに、ハイエースのカスタマイズ性の高さは、サービス(整備)の売り上げにも貢献する。ハイエースは、法人・個人・サービスと3拍子揃ったユーティリティプレイヤーだ。今のトヨタ販売店を陰で支える、大黒柱になっている。
数多くのユーザーに、安心と快適さを与えるとともに、社会インフラを支える存在としても輝き続けるハイエース。100万km走れるタフなハイエースは、18年経過した現行型を見ても、その古さは感じない。
しかし、トヨタの提案する新しい商用バンのキングが、どのような姿になるのかも見てみたいところだ。現行型も充分魅力的だが、さらにレベルを上げたフルモデルチェンジ後の姿は、また世界中に大きな衝撃を与えるものだと確信している。
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