レンタカーや友人のクルマを借りた際、「スタートスイッチ」や「ハザードランプスイッチ」がどこにあるか分からず、困ったことはありませんか。
現在、販売されているクルマは、これらのスイッチの位置が(たとえ同じメーカーでも)クルマごとに微妙に違い、いろいろなクルマに試乗させていただく機会がある筆者は、とっさにわからずに困った経験が幾度もあります。
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だいたいの位置が固定されているペダルやシフトノブと違って、「スタートスイッチ」や「ハザードランプスイッチ」は、なぜクルマによって場所が大きく違うのでしょうか。使い慣れた場所にないと、咄嗟の時に困ることもあるのではないか。そんな事情と理由を解説します。
文:吉川賢一 写真:AdobeStock
■ハザードランプスイッチがクルマによって位置が異なる理由
一般的に、乗用車のスイッチ類のレイアウトは、ドライバーが正しいドライビングポジションを取った状態で、安定して操作ができるよう、運転時に必ず使うペダルやシフトノブ、ヘッドライト、ウインカーレバー、ワイパーレバー、エアコンスイッチ、ナビゲーションのスイッチなどをレイアウトした上で、残った位置にハザード等のスイッチを配置していきます。
もちろん、ハザードスイッチも操作性を考慮し、インストルメントパネルの中央付近に配置されることが多いのですが、あくまでレイアウトの優先は「使う頻度が多い」スイッチのため、その位置を固定することは難しいのです。
まさかの「後回しなので」という理由。確かに操作する機会は(アクセルペダルやシフトノブに比べると)少ないかもしれないが、しかしかなり重要なスイッチだと思うのだけど……
さらには、インテリアのデザイン要件によっても、ハザードスイッチといったその他のスイッチの位置決定は、後回しにされることが多く、実際に、メーカーが開発初期に作成するコンセプトイラストには、ハザードスイッチの位置は描かれていません。
そのため、たとえ同じメーカーのクルマであってもハザードスイッチの定位置を決めることはできず、その結果、クルマによって違う位置にレイアウトされてしまうのです。
■たくさん使うモデルには使いやすい位置に
これは余談ですが、日常でもっともハザードランプを点灯するクルマと言えば「タクシー」ではないでしょうか。タクシーによく使われるトヨタコンフォートは、ウインカーレバーの先端を押すとハザードランプが点滅します。
また、最近増えてきたトヨタのジャパンタクシーは、ステアリングの右側にハザードスイッチが付いています。お客様の乗り降りの際などで頻繁に使用するスイッチを、ステアリングから手を離さずに操作できる工夫がなされています。
■スタートスイッチがクルマによって異なるわけ
スタートスイッチもハザードランプと同様で「使用頻度の少ないスイッチ」ですので、レイアウトの際に、後回しにされてしまうスイッチです。
ただし最近は、ハンドルの左側にあるクルマが多くなっています。その理由として考えられるのは、プッシュスイッチでエンジンをかけた後、そのままシフトレバーでドライブに入れ、サイドブレーキを解除する、といったすべての操作を「左手のみ」で操作できるようにする、ということです。いちいち右手と左手を使い分けなくてもよいので、速やかに発進することが出来ます。
キーを差し込んで回転させてエンジンをかけていた時代は、力の入りやすい右手で操作できるように、ハンドルの右側に位置していました。プッシュスイッチでは、それほど力を入れる必要がないため、左手だけで操作できるようにした、ということです。
エンジンスタートスイッチも、クルマによって大きく設置場所が異なる。乗り込んだ直後と降りる直前にしか使わない装置ではあるが、しかしたとえば事故直後に消防士が、危ないのですぐエンジンカットしなければいけない場合などもあるので、分かりやすい場所にあったほうがいいのでは
これまた余談ではありますが、日本人の左利きの比率は約11%しかないらしいです。つまり9割の方の使い勝手に合わせた仕様なのですね。筆者は左利きですが……。
■まとめ
「スタートスイッチ」も「ハザードランプ」も、クルマを運転するうえで頻繁につかうスイッチではないだけに、とっさに分からずに困ることが多いスイッチです。「スタートスイッチ」は落ち着いて探せばよいのですが、ハザードランプは緊急時に使うスイッチでもあります。
とっさに反応できる位置にレイアウトされていないと、ドライバーのパニックを引き起こし、大きな事故につながりかねません。「統一してほしい」と考えるのは、筆者だけはないはずです。
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