■小さいボディで走りが楽しい! GRヤリス vs スイフトスポーツ
トヨタが20年ぶりに自社開発したスポーツ4WD「GRヤリス」を発売するなど、コンパクトなボディで走りを楽しめる「ホットハッチ」が再注目されています。
GRヤリスと似たモデルとして、スズキ「スイフトスポーツ」があります。今回はGRヤリスとスイフトスポーツの2台を比較してみました。
2020年9月3日発売された新型GRヤリスは、トヨタのモータースポーツ部門である「TOYOTA GAZOO Racing」が開発を担当しました。
2020年2月に発売されたコンパクトカー「ヤリス」をベースとして、トヨタがレースで培ってきた数々の技術が投入されています。
ヤリスとGRヤリスのプラットフォームは、TNGA(GA-B)を採用していますが、ボディサイズは、ヤリスが全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmに対し、GRヤリスが全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mmと違いがあります。
GRヤリスは全幅が3ナンバーサイズに拡大され、ロー&ワイドなスタイルとしました。ドアの枚数も異なり、ヤリスが5ドアなのに対して、GRヤリスは3ドアのボディとなっています。
GRヤリスのデザインは、ほかのGRモデルと共通の大開口のアンダーグリルを装着してスポーティさを強調。最上級モデルにはBBS製鍛造アルミホイールにミシュラン パイロットスポーツ 4Sといった装備も採用されました。
内装もGRヤリスの専用デザインとなります。
ボディには、アルミ素材のエンジンフード、トランクリッドおよびドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用し、軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固なキャビンを実現しました。
対するスイフトスポーツは、「スイフト」をベースに日常での使いやすさを確保しながら、より高性能なホットハッチへと進化させています。
ボディサイズは、スイフトが全長3855mm×全幅1695mm×全高1500mmなのに対し、スイフトスポーツは全長3890mm×全幅1735mm×全高1500mmとワイド化。
国内仕様のスイフトスポーツとして初の3ナンバーサイズのボディとしました。また、5ドアボディという点は、ベースのスイフトと変わりません。
スイフトスポーツのデザインにおいては、ベースのスイフトよりも大型化したフロントグリルや躍動感を強調する専用バンパーを装着。
迫力のあるリアビューを演出する専用の2本出しマフラーや、専用デザインの17インチアルミホイールを採用しています。
内装では各所にスポーティな赤が取り入れられ、シート柄やメーター類、ハンドルなどのステッチに用いられ、スポーティさを演出しました。
■ハイパワーな専用エンジンを搭載するGRヤリス・スイフトスポーツ
GRヤリスとスイフトスポーツのパワートレインは、両車ともにベースモデルとは異なる専用のエンジンが搭載されています。
GRヤリスは新開発の1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジン「G16EGTS」(272馬力)を搭載しました。
トランスミッションはリズミカルな変速を可能にした6速MT(iMT)とし、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンに仕上げています。
なお、ベースのヤリスは、1リッターガソリン、1.5リッターガソリン、1.5リッターハイブリッドをラインナップ。ガソリン車はCVTで、1.5リッターガソリンにはiMTも設定されています。
GRヤリスの駆動方式は、多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用した新開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」です。
GRヤリスの走りを気軽に楽しめるモデルとして、ベース車と同様の1.5リッター直列3気筒ダイナミックフォースエンジン(120馬力)搭載車も用意されました。
トランスミッションはCVTとし、マニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフトを装備しています。なお、駆動方式はFF(前輪駆動)です。
一方のスイフトスポーツは、1.4リッター直噴ターボエンジンを搭載(140馬力)。1.4リッターという小排気量ながら、最大トルクで2.2リッター自然吸気エンジンに相当する力強さを発揮します。
トランスミッションは、6速MTと6速ATを用意、駆動方式は2WD(FF)のみです。
ベースのスイフトは、1.2リッターガソリン、1.2リッターマイルドハイブリッド、1.2リッターハイブリッドの3つのエンジをラインナップ。グレードによって、トランスミッションは5AGS、CVT、5速MTを搭載、駆動方式は2WDと4WDが設定されています。
安全装備については、GRヤリスには予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が全グレードにオプション設定されました。
プリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、ロードサインアシストといった先進機能が含まれます。
スイフトスポーツは、2020年5月の一部改良で「スズキセーフティサポート」を全車標準装備しました。
後退時ブレーキサポートや後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーのほか、アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付]、車線逸脱抑制機能、標識認識機能に加え、ブラインドスポットモニター[車線変更サポート付]や、リヤクロストラフィックアラートが搭載され、安全性がより高まりました。
GRヤリスの価格は「RZ“ハイパフォーマンス”」が456万円、「RZ」が396万円、競技ベースの「RC」が330万円、CVT車の「RS」が265万円です。
スイフトスポーツは、MT車が201万7400円、AT車が208万8900円と、価格の面では両車には大きな差があります。
トヨタはこれまで、一般ユーザーが使うクルマをレース用に改造していましたが、GRヤリスはその逆で、ラリーで勝つために普段乗るクルマを作ったということです。
とくにGRヤリスの最上級モデル「RZ“ハイパフォーマンス”」では、より限界性能が高められており、過酷な走行時の熱対策として、冷却スプレー機能付空冷インタークーラーが標準装備されています。
さらに、より高いレベルのスポーツドライビングにも応えられるように、前後のディファレンシャルにトルセンLSDといった専用装備が、価格にも反映されているようです。
※ ※ ※
SUVやミニバンが全盛の国内市場ですが、走りが楽しいホットハッチも存在感を増しています。
日産は「ノート NISMO」や「ノート AUTECH スポーツスペック」、「マーチ NISMO」などの走り系のコンパクトモデルを用意しています。
軽自動車では、スズキは「アルトワークス」、ダイハツはトヨタの知見を活かしてチューニングをおこなった「コペン GRスポーツ」、ホンダは「S660 モデューロX」といったスポーティなモデルをラインナップするなど、走行性能に特化したコンパクトモデルから目が離せません。
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みんなのコメント
ぜったいカテゴリー違うと思う……
それぞれ良い車だけど、総じて語るべきではない
ナンセンス極まりない記事だな。