「走って確かめた」からこそ提案できる! クロスメンバーが「ランドクルーザーFJ」に込めた本気のオフロードスタイル
トヨタ「ランドクルーザー250」をはじめ、本格SUVのカスタマイズを手掛ける「クロスメンバー」が、新たなデモカーとしてトヨタ「ランドクルーザーFJ」を製作した。約4インチのリフトアップにTJM製サスペンション、285サイズのTOYO TIRES「OPEN COUNTRY R/T TRAIL」を組み合わせた本格仕様だが、その狙いは見た目だけではない。実際にオフロードを走って性能を体感し、その経験をユーザーへの提案へつなげる…。そんな姿勢が、この1台には詰め込まれていた。
センス激高! トヨタ ランクル250のオーストラリア風ゴリマッチョ仕様
納車からわずか半月で完成! デモカーに選んだ理由と熱意を語る
ランドクルーザー250をはじめ、海外製オフロードパーツまで幅広く取り扱うクロスメンバー。そんな同社が新たなデモカーとして選んだのは、話題を集めるコンパクトモデルのランドクルーザーFJだった。
近年は大型SUVの人気が高まっているが、その一方で都市部ではボディサイズの大きさを気にするユーザーも少なくない。ランドクルーザーFJは本格四輪駆動車としての走破性を備えながら、街中でも扱いやすいサイズ感を持つことが大きな魅力だ。
「街乗りが中心のかたでも扱いやすく、それでいて本格的なオフロードカスタムも楽しめる。これからのSUVカスタムでは人気になるモデルだと思っています」
そう話すのは、クロスメンバーの中野さんだ。多くのSUVを見てきたからこそ、このモデルの持つポテンシャルに提案する価値があるという。
実はこのデモカー、車両が店舗に届いたのは6月末のことだった。実際にカスタマイズ作業をスタートしたのは7月頭からで、今回のイベント(7月18日)までわずか半月という短期間で一気にここまで仕上げたという。話題の新型車をいち早くユーザーに提案したいという、クロスメンバーの並々ならぬ熱意が伝わってくるエピソードだ。
今回製作したデモカーも、単なるイベント展示車ではない。実際のユーザーが購入し、街からアウトドアフィールドまで快適に走れることを前提に仕様が組み立てられている。
約4インチアップでも走りを犠牲にしない足まわりを構築する
迫力あるスタイリングの要となるのが足まわりだ。サスペンションには、オーストラリアの老舗オフロードブランドであるTJMが展開する「XGS」を採用した。クロスメンバーはTJMの正規代理店でもあり、ランドクルーザー250用バンパーなども取り扱っていることから、このデモカーにも導入している。
リフトアップ量は約4インチだ。ただし、そのすべてをサスペンションだけで稼いでいるわけではない。足まわりのサスペンションで約2.5~3インチアップし、そこへボディリフトとタイヤ外径の拡大を組み合わせることで、トータル約4インチアップというバランスの取れたセッティングを実現している。
さらに、このキットにはサスペンションだけではなく専用のアッパーアームも含まれている点が大きな特徴だ。タイヤサイズを大径化すると、純正アッパーアームでは干渉やアライメント補正が課題となるケースもある。とくに車高をアップしていくとポジティブキャンバーになっていくのだ。そこで専用設計のアームによって十分なクリアランスと適正なジオメトリー(足回りの設計・取り付け角度)を確保している。見た目だけではなく、走行性能まで考慮した構成となっている。
リアショックにはピギーバックタイプを採用した。ショック本体の外側にリザーバータンク(別体オイルタンク)を備えた構造で、オイル容量を増やすことで熱による性能低下を抑えられるのが特徴だ。
さらに、減衰力は縮み側(バンプ)と伸び側(リバウンド)をそれぞれ独立して調整できる2ウェイタイプとなっている。林道から岩場まで、路面状況や積載量に合わせた細かなセッティングを可能としている。
17インチへのインチダウンと285サイズで本来の性能を引き出す
足元にはアメリカ製のMethod(メソッド)製の17インチホイールを装着した。サイズは8.5J、インセット0を選択し、タイヤにはTOYO TIRESの「OPEN COUNTRY R/T TRAIL(285/70R17)」を組み合わせた。
純正は18インチを採用するランドクルーザーFJだが、あえて17インチへインチダウンした理由は、オフロードタイヤ本来の性能を引き出すためだ。タイヤのたわみを活かしやすくなる17インチは、悪路でのトラクション確保にも有利に働く。285サイズと組み合わせることで、見た目の迫力だけでなく走破性も高めている。
一方で、この組み合わせではリア側がフェンダーから約20mm外へ出るため、20mm幅のラバーフェンダーを追加装着した。車検対応も見据えた現実的なセットアップとして仕上げている。
カラーリングにもこだわりがある。グレーのボディに対し、あえてシルバーのMethodホイールを組み合わせた。近年はマットブラックなどダークカラーが主流だが、シルバーを合わせることでオフロード感を残しながらも清潔感と上質さを演出している。どこか往年の4WDを思わせる雰囲気と現代的なセンスが共存する1台となっている。
日常やアウトドアでの実用性を高める装備も随所に投入する
デモカーには、クロスメンバーらしいアイデアも数多く盛り込まれている。
ルーフにはライノラック製フラットラックを装着し、オーロラ製LEDライトを組み合わせることで夜間のアウトドアシーンにも対応させた。それらの電装品はオークスビーム製スイッチパネルによって室内から一括操作できるようになっている。
リアには現在開発中のワイパーレスキットを装着し、後ろ姿をすっきりと演出した。さらに、デジタルインナーミラー用カメラはリアガラス内側へ移設されている。これはスペアタイヤやキャンプ道具を積載した際でも、後方視界をしっかりと確保するための工夫だ。透過率3%という濃いスモークフィルムを施工しながらも、カメラ部分のみを加工することで、昼夜を問わずクリアな映像を実現している。特定車種だけでなく、さまざまなSUVへ応用できるアイデアとしても注目したい。
「自分で走ったからこそ勧められる」という言葉が説得力を持つ
このランドクルーザーFJは、2026年7月18日、3連休初日に愛知県で開催されたTOYO TIRES主催のユーザーイベント「俺の#オプカン ~さなげ場所~」で撮影したものだ。
クロスメンバーがイベントへ参加した目的は、車両展示だけではない。実際にOPEN COUNTRY R/T TRAILを履き、自らオフロードコースを走ることで、その性能を確かめるためだった。
「展示しているだけでは、本当の性能は分かりません。実際に走ってみることで、お客様へ自信を持って提案できます」と中野さんは語る。
実際にオフロードを走行した印象は「想像以上に路面をしっかり捉えてくれる」と高評価だった。さらに会場まで高速道路を自走した際も、「ブロックタイヤとしてはかなり静かです。ラジアルタイヤほどではないものの、この走破性と静粛性のバランスには驚きました」と、その完成度に確かな手応えを感じていた。
ショップとしてパーツを販売するだけではなく、自ら試し、自ら体感し、その経験をユーザーへ還元する。クロスメンバーが手掛けるランドクルーザーFJには、そんなものづくりへの真摯な姿勢が色濃く表れていた。
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ日本人は「EVシフト」に対して慎重姿勢を崩さないのか? 購入意向はわずか8.8%! 世界で電動化が進むなか日本市場で何が起きているのか――クルマ選びを左右する条件とは
【なぜ異例の全面改良?】販売15万台にとどまったマツダのラージ商品群がデザインと直6エンジンまで一新する理由
衝撃デビューから3年、「アイコニックSP」は本当に市販されるのか? 非現実的ではない理由…誕生には“マツダの未来”がかかっている!?
在来線で上野⇔仙台「直通」! 東北本線を350km走破する「ロングラン列車」が今秋運行へ ハイグレード車両を使用
「やれることは全部、自分でやる」。自作で高みを目指した唯一無二のヴェルファイア
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント