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2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 前編 成長と急落、BYDの台頭

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2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 前編 成長と急落、BYDの台頭

世界で最も売れたクルマは?

2023年は、世界の自動車市場でEVが販売台数の首位に立った年として注目されるだろう。

【画像】世界トップ30に入った大人気コンパクトカー【スズキ・スイフト(新型)とフォルクスワーゲン・ポロを写真で比較する】 全46枚

トップ30のうち6車種をEVが占め、電動車へのシフトが進んだことを示している。しかし、エンジン車が依然として優勢であり、トヨタ自動車もトップ5内に3台をキープするなど変わらない一面もある。

また、米国市場を中心に大型ピックアップトラックに対する需要も引き続き強く、3大メーカーの合計で140万台以上が売れた。

今回は、Car Industry Analysis のデータを引用し、2023年の車種別販売台数トップ30を紹介する。

30:日産キャシュカイ – 31万5000台(-11%)

トップ30入りを死守した日産キャシュカイの2023年の販売台数は、前年の35万3800台から11%減少した。これにより、順位も22位から30位に後退した。

これまで好調だったキャシュカイに打撃を与えたのは、主要市場である英国でのライバルの台頭だ。2022年は英国ベストセラー車に輝いたものの、2023年はフォード・プーマにその座を譲り、同地域2位に後退した。

29:フォード・エスケープ/クーガ – 33万1000台(-4%)

フォード・エスケープ(一部市場ではクーガと呼ばれる)は、2023年の販売台数で前年比1万2500台減(4%減)という比較的わずかな落ち込みにもかかわらず、順位は2022年の23位から大きく後退した。ライバル車が販売台数を伸ばし、エスケープを29位に押し下げたのだ。

フォードにとっては第3位の主力モデルであり、この結果からは目をそらせないだろう。台数減による損失は、ピックアップトラックの好調な販売により相殺されている。

28:キア・セルトス – 33万2000台(+7%)

コンパクトSUVのセルトスは、単一モデルとしてはキア最高の販売台数を記録した。韓国をはじめ、中国、ロシア、インドでの好調な販売により、セルトスはキアの中でナンバーワンの地位を獲得した。

また、世界販売台数は前年比7%増となり、2022年の36位からトップ30入りを果たした。

27:フォード・レンジャー – 33万3000台(+9%)

中型ピックアップトラックのレンジャーは、販売台数が9%増加し、2022年の30位から27位へと順位を緩やかに上げた。2023年のフォードで2番目に売れたモデルとなる。

フォードの製品ラインナップと販売台数の規模を考えると、レンジャーがトップ30に入った3車種のうちの1車種であることは、注目に値する。

26:トヨタ・ハイランダー – 33万3200台(-18%)

2022年の15位から26位に落ちたことは、トヨタ・ハイランダーにとって懸念材料だ。

現行のハイランダーは2019年に発売された比較的古いモデルであるため、ある程度販売が落ち込むことは予想されたかもしれない。しかし、トヨタは2023年にグランドハイランダーも米国市場に投入しているため、18%の台数減はかなりの落ち込みと言える。台数に直すと、前年比7万2400台の販売減である。

25:ホンダHR-V – 33万3400台(-29%)

2023年は、わずかながらもコンパクトSUV離れが目立ち、ホンダHR-Vも大きな打撃を受けている。前年比29%減と販売台数を大きく減らしている。なお、2023年はフォルクスワーゲン・ティグアンもトップ30から脱落した。

HR-Vも、まだトップ30に入っているからといって安心してはいられない。2022年の12位から2023年の25位へと後退し、ライバル車が販売を伸ばす中でポジションが大きく揺らいでいる。

24:スズキ・スイフト – 35万3800台(+6%)

スズキ・スイフトは、インドをはじめとする多くの市場で根強い人気を誇っており、世界のベストセラー車チャートで常にトップ30にランクインしている。2022年は25位だったが、2023年は前年比6%増となり、さらに1つ順位を上げた。販売台数は2万800台増加している。

インドではマルチ・スズキ・スイフトとして知られ、スズキ・ワゴンRを抑えて2023年のインドでの販売台数でトップとなった。スイフトがインドで最多販売を記録したのはこれが2度目となる(前回は2020年)。

23:BYDアット3 – 35万5200台

中国製EVのBYDアット3は、ほとんどの市場で2022年後半に発売されたばかりであるため、2023年と比較できる正確なデータがない。はっきりしているのは、販売台数が35万5200台となり、ランキングで23位に入ったことだ。

BYDの他の2車種もトップ30にランクインしており、バッテリーEVの生産台数でテスラと第1位を争っていることがはっきりとわかる。

22:マツダCX-5 – 35万6300台(-2%)

スタイリッシュなCX-5がマツダ唯一のトップ30入りを果たした。しかし、発売から数年以上経過したこともあり、販売台数は前年割れとなった。ただ、台数としては7300台減、パーセンテージにして2%減と緩やかな後退である。

CX-5は多くの市場で人気を博しており、オーストラリア、チリ、ベトナムといった多様な国で販売が好調だ。

21:フォルクスワーゲン・ジェッタ – 36万1300台(+24%)

ジェッタの名前は聞き慣れないかもしれないが、米国および中国で確固たる地位を築いている。一部の市場では「サギター」とも呼ばれる。

2022年のマイナーチェンジでは、装備を充実させ、老朽化した1.4 TSIの代わりに新しい1.5Lターボガソリンエンジンを追加したことで、米国での販売に弾みがついた。2022年の37位から21位(7万8200台増)へと大きく順位を上げたのはこのためだ。

20:フォルクスワーゲン・ポロ – 36万3600台(+57%)

Bセグメントのコンパクトカーとしてトップ30入りしたのは、フォルクスワーゲン・ポロとスズキ・スイフトの2車種のみ。SUVやEVが席巻する中で、いまだに独自の地位を保っていることも印象的だが、前年の60位から20位まで一気に順位を上げたことは、さらに注目に値する。

ポロ復活の主な理由は、新型コロナのパンデミックによる長年の低迷からようやく市場が回復してきたことだ。ブラジル、イタリア、メキシコなどで大きな伸びを示し、ランキング急上昇につながった。

19:BYDソン・プラス – 36万9200台(-25%)

BYDソン・プラス(Song Plus、宋Plus)は2022年に本国の中国でベストセラーとなったが、2023年には3位に後退した。中国では販売台数が前年比15.1%減少したが、BYDの他のモデルが中国販売チャートで上位にランクインしているため、同社はそれほど心配していないだろう。

ソン・プラスはバッテリーEV、PHEV、ガソリンエンジン車とさまざまな仕様を揃え、幅広い訴求力を持っている。

18:ダッジRAM 1500 – 37万3800台(-5%)

2023年、ダッジRAM 1500とそのライバルであるシボレー・シルバラード1500の順位が入れ替わった。両者ともフォードF-150にある程度の差をつけられているが、ダッジとシボレーは至近距離で戦いを繰り広げている。2022年はダッジが上だったが、2023年は逆転を喫した。

これは、ダッジRAMの販売台数減少とシルバラードの増加によるものだ。RAMの販売台数は前年の39万4200台から37万3800台に5%減少した。実は2022年から販売が減少傾向にあり、ダッジにとって懸念すべき事項となっている。

17:ヒョンデ・エラントラ – 39万8900台(+7.5%)

2022年の19位から17位に上昇したエラントラ。ヒョンデにとってはささやかではあるが歓迎すべき成長である。第7世代となる現行型は2020年初頭に発売され、2023年前半にはマイナーチェンジが行われた。欧州諸国には本格的に展開されていないが、ポーランドとルーマニアでは堅調な売れ行きを示しており、中国でも非常によく売れている。

2022年の販売は37万1100台であったのに対し、2023年には39万8900台と7.5%増加した。

16:シボレー・シルバラード1500 – 41万2000台(+9.5%)

シボレー・シルバラード1500は前年比9.5%増、台数にして3万6200台の増加により、ライバルであるダッジRAM1500を大きく上回った。

主にメキシコでの大幅な成長に助けられ、同国では販売台数ランキング10位に躍進した。

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みんなのコメント

2件
  • ib*********
    世界で一番売れているBゼグ車が元々スイフトだったと言うことに驚いた。
  • T.I
    Nボやフリードは何位だろ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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